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公開番号2024116643
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-28
出願番号2023022347
出願日2023-02-16
発明の名称防護柵及び防護柵の施工方法
出願人東京製綱株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類E01F 7/04 20060101AFI20240821BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】阻止面が、支柱と、支柱よりも山側に設置されたアンカーと、の間で掛け渡される形式の防護柵において、極めて特殊な構成の使用を避けつつも、機能性が高い(高い荷重分散機能を有する)防護柵の提供。
【解決手段】傾斜地に設置される防護柵であって、複数の支柱12と、支柱12よりも山側に設けられるアンカーと、支柱12の上部と、アンカーの間に張られる面材であって、略矩形の外形形状を有する金網と、前記金網の支柱12の上部に配される一辺を少なくとも含む前記金網の周囲3辺を通された1本の面材索体と、を備えた面材11と、支柱12の上部に配されて面材11と締結される索体であって、隣り合う支柱12を往復するようにして環状に設けられ、前記往復の一方に対して面材11が締結されている、上辺索体15と、を備える、防護柵1。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
傾斜地に設置される防護柵であって、
複数の支柱と、
前記支柱よりも山側に設けられるアンカーと、
前記支柱の上部と、前記アンカーの間に張られる面材であって、
略矩形の外形形状を有する金網と、
前記金網の前記支柱の上部に配される一辺を少なくとも含む前記金網の周囲3辺を通された1本の面材索体と、を備えた面材と、
前記支柱の上部に配されて前記面材と締結される索体であって、隣り合う前記支柱を往復するようにして環状に設けられ、前記往復の一方に対して前記面材が締結されている、上辺索体と、
を備える、防護柵。
続きを表示(約 960 文字)【請求項2】
前記面材索体の一部がループ状に取り廻されており、当該ループ状部によって、前記支柱の上部に対する取り付け部が形成されている、請求項1に記載の防護柵。
【請求項3】
前記面材が、
前記金網の周囲3辺以外の一辺に通される第2の面材索体と、
前記面材索体と前記第2の面材索体の間若しくは前記面材索体間に前記金網を通して張られた第3の面材索体を備える、請求項1又は2に記載の防護柵。
【請求項4】
複数の支柱と、前記支柱よりも山側に設けられるアンカーと、前記支柱の上部と前記アンカーの間に張られる面材と、を備える防護柵の施工方法であって、
前記支柱を斜面に立設するステップと、
前記アンカーを前記支柱よりも山側に設けるステップと、
形成された前記面材を、前記支柱の上部と前記アンカーの間に掛け渡すステップと、
を有し、
前記面材の形成において、
前記支柱間のスパンに適合した略矩形の外形形状を有する金網の前記支柱上部に配される一辺を少なくとも含む前記金網の周囲3辺を、1本の面材索体で通すステップと、
前記金網の残りの一辺に第2の面材索体を通すステップと、
複数の第3の面材索体を前記金網に通すことで、前記金網の対辺間に前記第3の面材索体を複数張るステップと、
を有する、防護柵の施工方法。
【請求項5】
隣り合う前記支柱間の距離の2倍以上の長さを有する上辺索体に対して前記面材を締結し、前記上辺索体を環状にして前記支柱を往復するようにして前記支柱の上部に設けるステップを有する、請求項4に記載の防護柵の施工方法。
【請求項6】
前記金網に前記面材索体を通す際に、前記面材索体の一部をループ状に取り廻すことで、前記支柱の上部に対する取り付け部を形成するステップを有する、請求項4又は5に記載の防護柵の施工方法。
【請求項7】
前記面材索体の一方端部のアイ加工が工場でアルミロック加工によって形成され、他方端部のアイ加工は前記金網の3辺を通された後に設置現場でくさび部材を有する索体留め金具を用いて形成される、請求項4又は5に記載の防護柵の施工方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、傾斜地に設置される防護柵に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
防護施設の一つに防護柵があり、対象物を所定領域に留め置くための防護柵として、ワイヤロープ等の索体や金網等の網体を用いた防護柵(或いは索体及び網体の両方を用いた防護柵)や、梁状の部材を用いた防護柵が利用されている。
防護柵の一態様として、阻止面が柔構造を有し、当該阻止面が支柱と、支柱よりも山側に設置されたアンカーとの間で掛け渡される形式のものがある。
このような落石防護柵に関する従来技術が、特許文献1~4によって開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-322615号公報
特許第6996801号公報
特許第7079542号公報
特許第5236104号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1~3は、阻止面として、鋼線やワイヤロープ等の線材を交差して編成した「三角ネット」が用いられた防護柵である。これに対し、特許文献4は、その段落0004に説明されているように、「三角ネット」の製作の手間やコストを課題とし、半完成品のフリーネットを用いた防護柵の記載がある。
特許文献4の半完成品のフリーネットを有する防護柵は、支柱本体の下部に半球ベースを設けることにより、支柱に軸力が作用すると、支柱が旋回して防護柵全体の荷重バランスを自動的に調整することができると説明されている。なお且つ、このような旋回(傾斜の変化)が許容された支柱を有する防護柵において、連続性を有する開放枠ロープが山側アンカーに対して摺動自在に係留してあるので、支柱の傾斜する旋回に伴い支柱上部と山側アンカーとの距離が変化したときに、開放枠ロープが摺動して網体の左右の側辺の長さの変動に追従して開放枠ロープの辺長を自動的に調整することができると説明されている。
特許文献4の半完成品のフリーネットを有する防護柵は、上記のような機能を有するものであるが、そのために下部に半球ベースを有するというかなり特殊な支柱を必要とするものとなっている。
特殊な支柱を要する場合、特殊部品を要するためコスト高となり、またその施工としても作業者にそれに特化した知識が必要となり得るものであり、このような面においては好ましくなく、従って、極めて特殊な構成の使用はなるべく避けつつ、機能性を高くした防護柵が求められている。
【0005】
本発明は、上記の点に鑑み、阻止面が、支柱と、支柱よりも山側に設置されたアンカーと、の間で掛け渡される形式の防護柵において、極めて特殊な構成の使用を避けつつも、機能性が高い防護柵を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(構成1)
傾斜地に設置される防護柵であって、複数の支柱と、前記支柱よりも山側に設けられるアンカーと、前記支柱の上部と、前記アンカーの間に張られる面材であって、略矩形の外形形状を有する金網と、前記金網の前記支柱の上部に配される一辺を少なくとも含む前記金網の周囲3辺を通された1本の面材索体と、を備えた面材と、前記支柱の上部に配されて前記面材と締結される索体であって、隣り合う前記支柱を往復するようにして環状に設けられ、前記往復の一方に対して前記面材が締結されている、上辺索体と、を備える、防護柵。
【0007】
(構成2)
前記面材索体の一部がループ状に取り廻されており、当該ループ状部によって、前記支柱の上部に対する取り付け部が形成されている、構成1に記載の防護柵。
【0008】
(構成3)
前記面材が、前記金網の周囲3辺以外の一辺に通される第2の面材索体と、前記面材索体と前記第2の面材索体の間若しくは前記面材索体間に前記金網を通して張られた第3の面材索体を備える、構成1又は2に記載の防護柵。
【0009】
(構成4)
複数の支柱と、前記支柱よりも山側に設けられるアンカーと、前記支柱の上部と前記アンカーの間に張られる面材と、を備える防護柵の施工方法であって、前記支柱を斜面に立設するステップと、前記アンカーを前記支柱よりも山側に設けるステップと、形成された前記面材を、前記支柱の上部と前記アンカーの間に掛け渡すステップと、を有し、前記面材の形成において、前記支柱間のスパンに適合した略矩形の外形形状を有する金網の前記支柱上部に配される一辺を少なくとも含む前記金網の周囲3辺を、1本の面材索体で通すステップと、前記金網の残りの一辺に第2の面材索体を通すステップと、複数の第3の面材索体を前記金網に通すことで、前記金網の対辺間に前記第3の面材索体を複数張るステップと、を有する、防護柵の施工方法。
【0010】
(構成5)
隣り合う前記支柱間の距離の2倍以上の長さを有する上辺索体に対して前記面材を締結し、前記上辺索体を環状にして前記支柱を往復するようにして前記支柱の上部に設けるステップを有する、構成4に記載の防護柵の施工方法。
(【0011】以降は省略されています)

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