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公開番号2024103320
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-01
出願番号2023007591
出願日2023-01-20
発明の名称静電霧化装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人北斗特許事務所
主分類B03C 3/00 20060101AFI20240725BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】本開示は、機能物質の生成効率を向上させることを目的とする。
【解決手段】静電霧化装置10は、電圧印加回路2を備える。電圧印加回路2は、負荷4に出力電圧Voを印加することにより、放電電極41に保持された液体50に放電を生じさせる。電圧印加回路2は、複数のモードを所定の順番で実行することを1周期の動作として、1周期の動作を複数回行う。第1モードは、出力電圧Voを時間経過に伴い増加させるモードである。第2モードは、出力電圧Voを所定の大きさ以上の電圧に維持するモードである。第3モードは、出力電圧Voを時間経過に伴い低下させるモードである。所定の大きさは、3kV以上である。第2モードの開始から終了までの時間は、1周期の長さの40%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体を保持する放電電極を含む負荷に出力電圧を印加することにより、前記放電電極に保持された前記液体に放電を生じさせる電圧印加回路を備え、
前記電圧印加回路は、複数のモードを所定の順番で実行することを1周期の動作として、前記1周期の動作を複数回行い、
前記複数のモードは、第1モードと、前記第1モードの後に続く第2モードと、前記第2モードの後に続く第3モードと、を含み、
前記第1モードは、前記出力電圧を時間経過に伴い増加させるモードであり、
前記第2モードは、前記出力電圧を所定の大きさ以上の電圧に維持するモードであり、
前記第3モードは、前記出力電圧を時間経過に伴い低下させるモードであり、
前記出力電圧の前記所定の大きさは、3kV以上であり、
前記第2モードの開始から終了までの時間は、前記1周期の長さの40%以上である、
静電霧化装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記複数のモードは、前記第3モードの後に続く第4モードを更に含み、
前記第4モードは、前記出力電圧を所定の下限電圧以下に維持するモードである、
請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項3】
前記第4モードは、前記出力電圧を0Vに維持するモードである、
請求項2に記載の静電霧化装置。
【請求項4】
前記第4モードの開始から終了までの時間は、前記1周期の長さの5%以上40%以下である、
請求項2に記載の静電霧化装置。
【請求項5】
前記第3モードの開始から終了までの時間は、前記1周期の長さの10%以下である、
請求項2に記載の静電霧化装置。
【請求項6】
前記1周期の長さは、前記液体の共振周期を含む所定範囲に含まれている、
請求項1に記載の静電霧化装置。
【請求項7】
前記1周期の長さは、1/3000秒以上1/100秒以下である、
請求項1に記載の静電霧化装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、静電霧化装置に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の電圧印加装置(静電霧化装置)は、電圧印加回路を備える。電圧印加回路は、液体を保持する放電電極を含む負荷に電圧を印加することにより、放電電極に保持された液体に放電を生じさせる。放電電極に保持された液体に放電を生じさせることで、ラジカル等の有効成分が生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-046635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の電圧印加装置では、負荷に印加される電圧が低下したときに液体が比較的大きく収縮するために、その後電圧を上昇させたときに液体が十分に伸長せず、その結果、機能物質の生成効率が低下する場合がある。
【0005】
本開示は、機能物質(例えば、ラジカル)の生成効率を向上させることができる静電霧化装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様に係る静電霧化装置は、電圧印加回路を備える。前記電圧印加回路は、液体を保持する放電電極を含む負荷に出力電圧を印加することにより、前記放電電極に保持された前記液体に放電を生じさせる。前記電圧印加回路は、複数のモードを所定の順番で実行することを1周期の動作として、前記1周期の動作を複数回行う。前記複数のモードは、第1モードと、前記第1モードの後に続く第2モードと、前記第2モードの後に続く第3モードと、を含む。前記第1モードは、前記出力電圧を時間経過に伴い増加させるモードである。前記第2モードは、前記出力電圧を所定の大きさ以上の電圧に維持するモードである。前記第3モードは、前記出力電圧を時間経過に伴い低下させるモードである。前記出力電圧の前記所定の大きさは、3kV以上である。前記第2モードの開始から終了までの時間は、前記1周期の長さの40%以上である。
【発明の効果】
【0007】
本開示は、ラジカル等の機能物質の生成効率を向上させることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態に係る静電霧化装置のブロック図である。
図2Aは、同上の静電霧化装置において放電電極に保持されている液体が伸びた状態を示す模式図である。図2Bは、同上の静電霧化装置において放電電極に保持されている液体が縮んだ状態を示す模式図である。
図3Aは、同上の静電霧化装置における放電電極及び対向電極の具体例を示す斜視図である。図3Bは、図3AのX1-X1線断面図である。
図4は、同上の放電電極の先端形状を示す側面図である。
図5は、同上の静電霧化装置の一例を示す回路図である。
図6は、同上の静電霧化装置の出力電圧の変化、及び液体の伸縮を概略的に示すグラフと模式図である。
図7は、比較例に係る静電霧化装置の出力電圧の変化、及び液体の伸縮を概略的に示すグラフと模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(実施形態)
以下、実施形態に係る静電霧化装置10について、図面を用いて説明する。ただし、下記の実施形態は、本開示の様々な実施形態の1つに過ぎない。下記の実施形態は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。また、下記の実施形態において説明する各図は、模式的な図であり、図中の各構成要素の大きさ及び厚さそれぞれの比が必ずしも実際の寸法比を反映しているとは限らない。
【0010】
(1)概要
まず、本実施形態に係る静電霧化装置10の概要について、図1を参照して説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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