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公開番号2024091458
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2023196368
出願日2023-11-20
発明の名称光学フィルム、光学積層体及び巻回体
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240627BHJP(光学)
要約【課題】表示装置に適用したときの光学特性に優れる光学フィルムを提供する。
【解決手段】光学フィルムは、光吸収異方性層を有する。光吸収異方性層は、1種以上の二色性色素とスメクチック相を形成する液晶性化合物又はその重合体とを含み、かつ、光吸収異方性層の面に対して垂直方向に吸収軸を有する。光学フィルムのヘイズは、2.0%以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
光吸収異方性層を有する光学フィルムであって、
前記光吸収異方性層は、
1種以上の二色性色素と、スメクチック相を形成する液晶性化合物又はその重合体とを含み、かつ、
前記光吸収異方性層の面に対して垂直方向に吸収軸を有し、
前記光学フィルムのヘイズは、2.0%以下である、光学フィルム。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
さらに、基材層を有する、請求項1に記載の光学フィルム。
【請求項3】
前記基材層は、フィルム基材を含み、
前記フィルム基材を構成する樹脂は、ポリイミド系樹脂、セルロースエステル系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、及び(メタ)アクリル系樹脂からなる群より選択される1種以上である、請求項2に記載の光学フィルム。
【請求項4】
前記光吸収異方性層は、シリコン系レベリング剤を含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の光学フィルム。
【請求項5】
前記シリコン系レベリング剤の含有量は、前記液晶性化合物又はその重合体の総量100質量部に対して0.01質量部以上5.0質量部以下である、請求項4に記載の光学フィルム。
【請求項6】
前記シリコン系レベリング剤の含有量は、前記液晶性化合物又はその重合体の総量100質量部に対して0.05質量部以上1.0質量部以下である、請求項4に記載の光学フィルム。
【請求項7】
前記光吸収異方性層は、下記式(1)及び(2)の関係を満たす、請求項1~3のいずれか1項に記載の光学フィルム。
Ax(z=60°)/Ax≧5.0 (1)
Ay(z=60°)/Ay≧5.0 (2)
[式(1)及び(2)中、
Ax及びAyは、前記光吸収異方性層の波長380nm以上780nm以下の範囲における吸収極大波長の吸光度であって、それぞれx軸方向及びy軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。
Ax(z=60°)は、前記吸収極大波長における吸光度であって、前記y軸を回転軸として、前記光吸収異方性層を60°回転させたときの前記x軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。
Ay(z=60°)は、前記吸収極大波長における吸光度であって、前記x軸を回転軸として、前記光吸収異方性層を60°回転させたときの前記y軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。
ここで、前記x軸は、前記光吸収異方性層の面内の任意の一方向であり、
前記y軸は、前記光吸収異方性層の面内において前記x軸に直交する方向である。]
【請求項8】
請求項1~3のいずれか1項に記載の光学フィルムと、楕円偏光板とを有する、光学積層体。
【請求項9】
光学フィルムをロール状に巻回した巻回体であって、
前記光学フィルムは、請求項1~3のいずれか1項に記載の光学フィルムである、巻回体。
【請求項10】
前記光吸収異方性層は、シリコン系レベリング剤を含む、請求項9に記載の巻回体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学フィルム、光学積層体及び巻回体に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
スメクチック相を示す重合性液晶化合物が水平配向した光吸収異方性膜を有する光学フィルムが知られている(例えば、特許文献1等)。スメクチック相を示す液晶性化合物が垂直配向した光吸収異方性膜を有する光学フィルムも知られている(例えば、特許文献2等)。これらの光吸収異方性膜は、スメクチック相を示す液晶性化合物と二色性色素とを用いて形成され、特に二色比に優れるため、偏光特性を有する光学フィルムとして有用である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-83734号公報
特開2016-27387号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
液晶性化合物が垂直配向した光吸収異方性膜は表示装置に適用して使用される。スメクチック相を形成する液晶性化合物を用いて形成した光吸収異方性膜は、ネマチック相を形成する液晶性化合物を用いて形成した光吸収異方性膜に比較すると、吸収選択性が良好となる。しかしながら、スメクチック相を形成する液晶性化合物は配向制御が難しい。そのため、スメクチック相を形成する液晶化合物を垂直方向に配向させた光吸収異方性膜が適用された表示装置で白表示を行って斜め方向から観察すると、白線状のムラが視認されることがあった。
【0005】
本発明は、表示装置に適用したときの光学特性に優れる光学フィルム、光学積層体及び巻回体の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、以下の光学フィルム、光学積層体及び巻回体を提供する。
〔1〕 光吸収異方性層を有する光学フィルムであって、
前記光吸収異方性層は、
1種以上の二色性色素と、スメクチック相を形成する液晶性化合物又はその重合体とを含み、かつ、
前記光吸収異方性層の面に対して垂直方向に吸収軸を有し、
前記光学フィルムのヘイズは、2.0%以下である、光学フィルム。
〔2〕 さらに、基材層を有する、〔1〕に記載の光学フィルム。
〔3〕 前記基材層は、フィルム基材を含み、
前記フィルム基材を構成する樹脂は、ポリイミド系樹脂、セルロースエステル系樹脂、環状オレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、及び(メタ)アクリル系樹脂からなる群より選択される1種以上である、〔2〕に記載の光学フィルム。
〔4〕 前記光吸収異方性層は、シリコン系レベリング剤を含む、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の光学フィルム。
〔5〕 前記シリコン系レベリング剤の含有量は、前記液晶性化合物又はその重合体の総量に対して0.01質量部以上5.0質量部以下である、〔4〕に記載の光学フィルム。
〔6〕 前記シリコン系レベリング剤の含有量は、前記液晶性化合物又はその重合体の総量に対して0.05質量部以上1.0質量部以下である、〔4〕又は〔5〕に記載の光学フィルム。
〔7〕 前記光吸収異方性層は、下記式(1)及び(2)の関係を満たす、〔1〕~〔6〕のいずれかに記載の光学フィルム。
Ax(z=60°)/Ax≧5.0 (1)
Ay(z=60°)/Ay≧5.0 (2)
[式(1)及び(2)中、
Ax及びAyは、前記光吸収異方性層の波長380nm以上780nm以下の範囲における吸収極大波長の吸光度であって、それぞれx軸方向及びy軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。
Ax(z=60°)は、前記吸収極大波長における吸光度であって、前記y軸を回転軸として、前記光吸収異方性層を60°回転させたときの前記x軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。
Ay(z=60°)は、前記吸収極大波長における吸光度であって、前記x軸を回転軸として、前記光吸収異方性層を60°回転させたときの前記y軸方向に振動する直線偏光の吸光度を表す。
ここで、前記x軸は、前記光吸収異方性層の面内の任意の一方向であり、
前記y軸は、前記光吸収異方性層の面内において前記x軸に直交する方向である。]
〔8〕 〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の光学フィルムと、楕円偏光板とを有する、光学積層体。
〔9〕 光学フィルムをロール状に巻回した巻回体であって、
前記光学フィルムは、〔1〕~〔7〕のいずれかに記載の光学フィルムである、巻回体。
〔10〕 前記光吸収異方性層は、シリコン系レベリング剤を含む、〔9〕に記載の巻回体。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、表示装置に適用したときの光学特性に優れる光学フィルム、光学積層体及び巻回体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る光学フィルムを模式的に示す断面図である。
本発明の一実施形態に係る光学積層体を模式的に示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して光学フィルム、光学積層体及び巻回体の好ましい実施形態について説明する。
【0010】
(光学フィルム)
図1は、本発明の一実施形態に係る光学フィルムを模式的に示す断面図である。光学フィルム10は、光吸収異方性層11を有する。光吸収異方性層11は、1種以上の二色性色素と、スメクチック相を形成する液晶性化合物又はその重合体とを含み、かつ、光吸収異方性層の面に対して垂直方向に吸収軸を有する。光学フィルム10のヘイズは、2.0%以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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