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公開番号2024090429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022206343
出願日2022-12-23
発明の名称成形体、それを備えた合わせガラス又は自動車用部材、成形体の製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人市澤・川田国際特許事務所
主分類G02F 1/1343 20060101AFI20240627BHJP(光学)
要約【課題】屈曲部などを有する三次元形状にしても調光機能を発揮することができる合わせガラスなどの成形体を提供する。
【解決手段】成形体は、2枚の透明導電膜2a付き基板2を前記透明導電膜2aが対向するように配置し、前記2枚の透明導電膜2a付き基板2の間に液晶層3を備える液晶素子4を用いた成形体1であって、前記透明導電膜2aが、金属ナノワイヤ、導電性高分子、炭素系導電剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含み、成形体1の少なくとも一部に屈曲部を有することを特徴とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
2枚の透明導電膜付き基板を前記透明導電膜が対向するように配置し、前記2枚の透明導電膜付き基板の間に液晶層を備える液晶素子を用いた成形体であって、
前記透明導電膜が、金属ナノワイヤ、導電性高分子、炭素系導電剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含み、
成形体の少なくとも一部に屈曲部を有する、成形体。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
2枚の透明導電膜付き基板を前記透明導電膜が対向するように配置し、前記2枚の透明導電膜付き基板の間に液晶層を備える液晶素子を用いた成形体であって、
前記透明導電膜が、金属ナノワイヤ、導電性高分子、炭素系導電材からなる群より選ばれる少なくとも1種を含み、
成形体の少なくとも一部に前記液晶素子を延伸させた延伸成形部位を有する、成形体。
【請求項3】
前記透明電極膜が炭素系導電材を含む、請求項1又は2に記載の成形体。
【請求項4】
前記炭素系導電材がカーボンナノチューブである、請求項3に記載の成形体。
【請求項5】
前記透明導電膜付き基板が透明導電膜及び基材を備え、前記基材のガラス転移温度が50℃以上である、請求項1に記載の成形体。
【請求項6】
前記基材のガラス転移温度が80℃以上である、請求項5に記載の成形体。
【請求項7】
前記透明導電膜付き基板が透明導電膜及び基材を備え、前記基材が延伸可能な基材である、請求項2に記載の成形体。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の成形体を備える、合わせガラス。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の成形体を備える、自動車用部材。
【請求項10】
2枚の透明導電膜付き基板を前記透明導電膜が対向するように配置し、前記2枚の透明導電膜付き基板の間に設けた液晶層を備える液晶素子を用いた成形体の製造方法であって、
前記透明電極膜が金属ナノワイヤ、導電性高分子、炭素系導電剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含み、
前記透明導電膜付き基板が透明導電膜及び基材を備え、
下記工程(1)及び工程(2)を有する、成形体の製造方法。
(1)前記基材のガラス転移温度以上に加熱した後、加圧して前記液晶素子を成形用型に密着させる工程
(2)前記液晶素子を成型用型に密着させた状態で、前記ガラス転移温度未満まで冷却する工程
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、成形体、それを備えた合わせガラス又は自動車用部材に関する。より詳しくは、調光機能などを備えた合わせガラスなどに好適な成形体に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
合わせガラスは、破損しても破片が飛び散りにくいため、自動車や建築物などに用いられている。近年では、用途に合わせ、機能を付加した合わせガラスが開発されている。
例えば、特許文献1には、樹脂層と透明導電層とを有する合わせガラス用中間膜が示され、これを2枚のガラス板間に備えて合わせガラスとし、中間膜に電圧を印加することにより温められる、いわゆるデフロスター機能を有する合わせガラスが示されている。この合わせガラスは、自動車窓ガラスなどの曲面に適合できるように追従性や伸張性を有するように設計されたものである。
【0003】
また、特許文献2には、2枚のガラス板間に液晶フィルムを挟んだ積層体とし、液晶フィルムに電圧を印加することにより光の透過量を調整できる調光機能を有する合わせガラスが示されている。この合わせガラスは、3次元曲面の表面形状としても液晶フィルムにしわや空隙が生じないように設計されたものである。
【0004】
特許文献3には、2つの積層体間に液晶層を備えた、合わせガラスなどに用いる調光フィルムが示され、このフィルムは積層体に設けられた電極の駆動により、透過光を制御することができるものである。この電極に導電性ナノワイヤーを用いることにより、電極の信頼性を向上させ、断線などを防ぐものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-83688号公報
特許第7103369号公報
特開2019-101375号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
調光機能を備えた合わせガラスは、例えば、2枚のガラス板間に調光フィルムを備えた構成とし、調光フィルムに電圧を印加することにより光を透過又は遮蔽可能とし、透過光を調整するものである。
しかし、調光フィルムは柔軟性に乏しく、屈曲や伸縮などの変形をさせると調光フィルムが不通となり、調光機能が働かなくなってしまうものであった。
そのため、合わせガラスとしては、平板状や曲率半径の大きな曲面形状などにしか成形できず、形状の複雑な透明部材、例えば、自動車のヘッドライトなどには応用することができなかった。
【0007】
そこで、本発明の目的は、屈曲部などを有する三次元形状にしても調光機能を発揮することができ、合わせガラスなどに好適な成形体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下の[1]~[11]の態様を有する。
【0009】
[1] 2枚の透明導電膜付き基板を前記透明導電膜が対向するように配置し、前記2枚の透明導電膜付き基板の間に液晶層を備える液晶素子を用いた成形体であって、前記透明導電膜が、金属ナノワイヤ、導電性高分子、炭素系導電剤からなる群より選ばれる少なくとも1種を含み、成形体の少なくとも一部に屈曲部を有する成形体。
【0010】
[2] 2枚の透明導電膜付き基板を前記透明導電膜が対向するように配置し、前記2枚の透明導電膜付き基板の間に液晶層を備える液晶素子を用いた成形体であって、前記透明導電膜が、金属ナノワイヤ、導電性高分子、炭素系導電材からなる群より選ばれる少なくとも1種を含み、成形体の少なくとも一部に前記液晶素子を延伸させた延伸成形部位を有する成形体。
(【0011】以降は省略されています)

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