TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024081047
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-17
出願番号2022194478
出願日2022-12-05
発明の名称2連位相差ポンプ
出願人株式会社島津製作所
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類F04C 2/18 20060101AFI20240610BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】吐出圧の脈動を可及的に低減できる2連位相差ポンプを提供する。
【解決手段】互いに噛み合う一対のギヤを有したギヤポンプ機構を2連で備え、これらギヤポンプ機構のシャフト同士が連結部を介して連結された2連位相差ポンプであって、前記一対のギヤ同士がバックラッシなく噛み合うように構成されているとともに、前記連結部が、シャフト同士を予め定められた複数の位相角度のいずれでも連結可能に構成されており、かつ、該シャフト同士を前記いずれの位相角度で連結しても、前記ギヤポンプ機構間の位相差が等しくなるように構成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
互いに噛み合う一対のギヤを有したギヤポンプ機構を2連で備え、これらギヤポンプ機構のシャフト同士が連結部を介して連結された2連位相差ポンプであって、
前記一対のギヤ同士がバックラッシなく噛み合うように構成されているとともに、
前記連結部が、シャフト同士を予め定められた複数の位相角度のいずれでも連結可能に構成されており、かつ、該シャフト同士を前記いずれの位相角度で連結しても、前記ギヤポンプ機構間の位相差が等しくなるように構成されていることを特徴とする2連位相差ポンプ。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記連結部は、連結される一方のシャフトに設けられたオススプラインが、他方のシャフトに設けられたメススプラインに篏合するスプライン結合構造で構成されており、
ギヤ部の歯数をnとしたとき、前記スプライン結合構造の歯数mが、nの約数となるように構成されていることを特徴とする請求項1記載の2連位相差ポンプ。
【請求項3】
オススプラインにおける基準となる1つの歯と、この歯に最も近い一方のギヤの歯との角度差をαとし、メススプラインにおいて基準となる1つの歯と、この歯に最も近い他方のギヤの歯との角度差をβとした場合に、αとβとの角度差がギヤポンプ機構間の位相差となるように構成されている、請求項1または2に記載の2連位相差ポンプ。
【請求項4】
前記連結部は、連結される一方のシャフトに設けられたオススプラインが、他方のシャフトに設けられたメススプラインに篏合するスプライン結合構造で構成されており、
前記メススプラインが設けられたギヤにおいて、各歯底での肉厚が等しくなるように構成されている請求項1記載の2連位相差ポンプ。
【請求項5】
メススプラインの歯数とギヤの歯数とが等しく、かつメススプラインの歯溝とギヤの歯とが同じ角度となるように構成されている請求項4記載の2連位相差ポンプ。
【請求項6】
軸と直交する方向から視て、オススプラインのメススプラインに対する篏合範囲が、メススプラインが設けられたギヤの歯幅範囲を包含するように設定されている請求項2記載の2連位相差ポンプ。
【請求項7】
前記連結部が、シャフト間に設けられてこれらを連結するカップリング部材を備えたものである請求項1記載の2連位相差ポンプ。
【請求項8】
前記ギヤポンプ機構間の位相差が、ギヤの歯間角度の1/4に設定されている請求項1記載の2連位相差ポンプ。
【請求項9】
互いに噛み合う一対のギヤを有したギヤポンプ機構を2連で備え、これらギヤポンプ機構のシャフト同士が連結部を介して連結され、
前記一対のギヤが所定の位相差をもって同期回転するように構成されており、
前記一対のギヤ同士がバックラッシなく噛み合うように構成されている、2連位相差ポンプ。
【請求項10】
前記連結部が、シャフト同士を予め定められた複数の位相角度のいずれでも連結可能に構成されており、かつ、該シャフト同士を前記いずれの位相角度で連結しても、前記ギヤポンプ機構間の位相差が等しくなるように構成されていることを特徴とする請求項9記載の2連位相差ポンプ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、2つのギヤポンプ機構が位相差をもって連結された2連位相差ポンプに関するものである。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
この種の2連位相差ポンプは、作動液(作動流体)の吐出圧の脈動低減化を目的の一つとするものであり、各ギヤポンプ機構を構成するドライブギヤのシャフト同士がスプライン結合構造を介して連結されている。
【0003】
そして、従来は、特許文献1に示すように、各ドライブギヤのギヤ部の歯とスプラインの歯とは、相対的な位置合わせをすることなく加工されており、ギヤポンプ機構間の位相差は、ギヤセットの違いや組み立て時のスプライン結合の噛み合い位置に応じて製品ごとに異なることとなる。
【0004】
ギヤ部の歯とスプラインの歯との相対的な位置合わせをせず、成り行きで加工する理由は、ギヤ部の加工とスプラインの加工とが別途行われており、その相対位置を一定とする調整を含んだ加工が難しいことや、ギヤの歯数とスプラインの歯数とを適宜定めることによって、相対位置の調整をしなくとも、調整をした場合と遜色のない脈動平滑化を図ることができるからである。
【0005】
他方、圧力脈動を低減するためには、特許文献2に示すように、バックラッシを小さくすることも知られている。
【0006】
しかしながら、圧力脈動のさらなる低減化を図るべく、バックラッシを実質的に0とした場合、ギヤポンプ機構間の位相差を精度よく調整しないと、脈動の十分な低減が図りにくいことを本発明者は見出した。
【0007】
従来のように、ギヤ部の歯とスプラインの歯との位置関係が、加工時のなりゆきで定まりギヤごとにばらつきがある構造では、組み立て時にオススプラインとメススプラインとの噛み合い位置を選択することによって、ギヤポンプ機構間の位相差をある程度まで一定化することはできるものの、製品によって多少のばらつきが生じることは防ぎ得ず、品質の安定化を図ることは難しい。しかも、噛み合い位置を選択するための工程が必要となり、組み立て効率が悪化するという問題も生じる。
【0008】
さらに、バックラッシを実質的に0とすると、ギヤの歯に不測の負荷が作用しやすいが、従来の構造では、ギヤ部において肉厚の薄い部分が生じ、熱膨張になどによる不測の変形やそれによる不測の負荷集中などが生じ得、十分な強度を担保しにくいという問題もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特許第2611052号公報
特開2001-173574号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述した課題を解決すべくなされたものであり、吐出圧の脈動を可及的に低減できる2連位相差ポンプを提供すべく図ったものである。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社不二工機
ポンプ
25日前
株式会社不二工機
ポンプ
1か月前
サンデン株式会社
電動圧縮機
2か月前
川崎重工業株式会社
液圧ポンプ
5日前
ミネベアミツミ株式会社
送風機
27日前
株式会社酉島製作所
ポンプ
18日前
株式会社イーズ
ファンの取付構造
1か月前
川崎重工業株式会社
液圧回転機械
5日前
株式会社不二越
ベーンポンプ
28日前
已久工業股ふん有限公司
空気圧縮機
1か月前
ミネベアミツミ株式会社
ブロワ装置
14日前
株式会社アイシン
バキュームポンプ
13日前
株式会社島津製作所
真空ポンプ
20日前
株式会社豊田自動織機
流体機械
18日前
株式会社リコー
ポンプ及び粉体充填装置
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
6日前
株式会社豊田自動織機
遠心圧縮機
4日前
株式会社不二越
可変容量型ピストンポンプ
25日前
三相電機株式会社
井戸ポンプ
1か月前
サンデン株式会社
スクロール式電動圧縮機
2か月前
NTN株式会社
電動流体ポンプ
1か月前
株式会社川本製作所
ポンプ
4日前
旭サナック株式会社
ポンプ装置
1か月前
大日本除蟲菊株式会社
扇風機用揮散製品
2か月前
株式会社酉島製作所
ポンプの原動機架台
1か月前
株式会社丸山製作所
往復動ポンプ
4日前
株式会社不二越
可変容量型ベーンポンプ
1か月前
サンデン株式会社
電動圧縮機
1か月前
株式会社豊田自動織機
スクロール型圧縮機
2か月前
ダイキン工業株式会社
圧縮機
2か月前
川崎重工業株式会社
ポンプ装置
1か月前
株式会社前川製作所
レシプロ式圧縮機
1か月前
トヨタ自動車東日本株式会社
チェーン給油装置
14日前
個人
ナノ潤滑装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
燃料電池システム
今日
続きを見る