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公開番号2024080442
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-06-13
出願番号2022193631
出願日2022-12-02
発明の名称給水装置、および、制御ユニット
出願人株式会社荏原製作所
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F04D 15/00 20060101AFI20240606BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】複数台のポンプを備える給水装置において、漏水センサによってポンプの漏水が検知された場合に、複数台のポンプを適切に運転して給水対象への給水を行う。
【解決手段】水を移送するための複数台のポンプと、前記複数台のポンプを制御する制御部と、前記複数台のポンプからの漏水を検知するための漏水センサと、を備える給水装置が提案される。前記制御部は、前記漏水センサにより前記複数台のポンプのうちの第1ポンプにおいて漏水が検知された場合、前記第1ポンプの運転情報に基づいて当該第1ポンプの運転の許可/禁止を判定し、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定するまでは当該第1ポンプの運転を許可して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプを制御し、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定したら当該第1ポンプの運転を禁止して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプを制御する。
【選択図】図3A
特許請求の範囲【請求項1】
水を移送するための複数台のポンプと、
前記複数台のポンプを制御する制御部と、
前記複数台のポンプからの漏水を検知するための漏水センサと、
を備え、
前記制御部は、前記漏水センサにより前記複数台のポンプのうちの第1ポンプにおいて漏水が検知された場合、前記第1ポンプの運転情報に基づいて当該第1ポンプの運転の許可/禁止を判定し、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定するまでは当該第1ポンプの運転を許可して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプを制御し、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定したら当該第1ポンプの運転を禁止して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプを制御する、
給水装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記漏水センサにより前記複数台のポンプのうちの第1ポンプにおいて漏水が検知された場合に小水量が検出されたときに、前記第1ポンプを所定の周波数で運転させているにもかかわらず吐出側圧力が停止時圧力に至らないときには、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定する、請求項1に記載の給水装置。
【請求項3】
前記制御部は、前記漏水センサにより前記複数台のポンプのうちの第1ポンプにおいて漏水が検知された場合に小水量が検出されたときに、吐出側圧力を停止時圧力まで蓄圧するために前記第1ポンプの周波数が予め定めた周波数閾値よりも大きくなる、および/または、前記第1ポンプの出力電流値が予め定めた電流閾値よりも大きくなるときには、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定する、請求項1に記載の給水装置。
【請求項4】
前記制御部は、前記漏水センサにより前記複数台のポンプのうちの第1ポンプにおいて漏水が検知された場合に、前記第1ポンプを最大周波数で運転しているときに吐出側圧力が予め定めた圧力閾値よりも小さいときには、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定する、請求項1に記載の給水装置。
【請求項5】
前記制御部は、前記第1ポンプを除いた他のポンプによって給水対象へ所望水量を給水できると判断したときには、第1条件にて前記第1ポンプの運転情報に基づく当該第1ポンプの運転の許可/禁止を判定し、前記第1ポンプを除いた他のポンプによって給水対象へ前記所望水量を給水できないと判断したときには、前記第1条件よりも前記第1ポンプの運転が禁止されにくい第2条件にて前記第1ポンプの運転情報に基づく当該第1ポンプの運転の許可/禁止を判定する、請求項1に記載の給水装置。
【請求項6】
前記制御部は、過去の給水対象への給水量に基づいて前記給水対象への前記所望水量を判断する、請求項5に記載の給水装置。
【請求項7】
前記漏水センサは、前記複数台のポンプからの漏水量の大小を検出可能であり、
前記制御部は、前記第1ポンプを運転しているときに当該第1ポンプからの漏水量が予め定めた水量閾値以上であると判断したときには、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定する、請求項1に記載の給水装置。
【請求項8】
給水装置が備える複数台のポンプを制御するための制御ユニットであって、
前記給水装置に備えられた漏水センサからの検知信号と、前記複数台のポンプの運転情報とが入力され、
前記漏水センサにより前記複数台のポンプのうちの第1ポンプにおいて漏水が検知された場合、前記第1ポンプの運転情報に基づいて当該第1ポンプの運転の許可/禁止を判定
し、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定するまでは当該第1ポンプの運転を許可して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプへの指令を出力し、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定したら当該第1ポンプの運転を禁止して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプへの指令を出力する、
制御ユニット。
【請求項9】
前記制御ユニットは前記給水装置の本体から離れた位置に設けられる、請求項8に記載の制御ユニット。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、給水装置、および、制御ユニットに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来、オフィスビルまたはマンションなどの建物に水(水道水)を供給するための給水装置が広く使用されている。給水装置としては、1台のポンプを備えた給水装置や並列に接続された複数のポンプを備えた給水装置が知られている。複数のポンプを備えた給水装置では、給水先の使用水量の増減に応じて、駆動させるポンプの台数や周波数(回転速度)が制御される。そのため、時間帯や季節によって流量が変動する場合は、複数の小型ポンプを備えることで、給水先の使用水量が少ないときには一部のポンプを停止させることができ、最大水量に適した大型ポンプを1台のみ備える場合に比して省エネルギーを図ることができる。また、複数のポンプが並列に接続されていることにより、一部のポンプの運転を継続させながら他のポンプの交換およびメンテナンスを行うこともできる。
【0003】
給水装置では、モータ部とポンプ部とを有するポンプが一般に使用される。一般に、ポンプの内部には、主軸をシールしてポンプ部からモータ部側への漏れを防止するメカニカルシールが収容されている。このメカニカルシールは、経年変化で漏水することがあり、目視によって又は漏水センサを取り付けてポンプの漏水が検知され、メンテナンス時にメカニカルシールを交換することが広く行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-47274号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
水を検出する漏水センサを給水装置に設けることによりポンプの漏水を検知することが可能であるが、漏水センサによって、結露による誤検知や、給水運転に影響ない極少量の漏水が検知されることが想定される。また、ポンプの漏水の程度が大きい場合、水の飛散や動力および水のロスを避けるべく漏水を生じたポンプを停止させることが好ましい。しかし、給水対象への給水はライフラインであり、断水を極力避けるために可能な限り給水装置の運転は継続されることが好ましい。ここで、給水装置が複数台のポンプを備える場合には、漏水が生じたポンプを除いた他のポンプによって給水を継続することが可能である。しかしながら、誤検知または漏水の程度が小さいにもかかわらずポンプを停止させると、給水対象に十分な給水を行うことができなくなったり、特定のポンプに過負荷がかかる原因となったりする。
【0006】
本発明は上述の点に鑑みてなされたものであり、複数台のポンプを備える給水装置において、漏水センサによってポンプの漏水が検知された場合に、複数台のポンプを適切に運転して給水対象への給水を行うことを目的の1つとする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一実施形態によれば、給水装置が提案され、かかる給水装置は、水を移送するための複数台のポンプと、前記複数台のポンプを制御する制御部と、前記複数台のポンプからの漏水を検知するための漏水センサと、を備え、前記制御部は、前記漏水センサにより前記複数台のポンプのうちの第1ポンプにおいて漏水が検知された場合、前記第1ポンプの運転情報に基づいて当該第1ポンプの運転の許可/禁止を判定し、前記第1ポンプの
運転を禁止すると判定するまでは当該第1ポンプの運転を許可して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプを制御し、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定したら当該第1ポンプの運転を禁止して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプを制御する。
【0008】
本発明の別の一実施形態によれば、給水装置が備える複数台のポンプを制御するための制御ユニットが提案され、かかる制御ユニットは、前記給水装置に備えられた漏水センサからの検知信号と、前記複数台のポンプの運転情報とが入力され、前記漏水センサにより前記複数台のポンプのうちの第1ポンプにおいて漏水が検知された場合、前記第1ポンプの運転情報に基づいて当該第1ポンプの運転の許可/禁止を判定し、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定するまでは当該第1ポンプの運転を許可して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプへの指令を出力し、前記第1ポンプの運転を禁止すると判定したら当該第1ポンプの運転を禁止して給水対象に給水するよう前記複数台のポンプへの指令を出力する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の一実施形態に係る給水装置を前方から示す図である。
本実施形態の給水装置内部を左側方から示す図である。
制御ユニットによって実行される漏水検知時制御処理の一例を示すフローチャートである。
制御ユニットによって実行される漏水検知時制御処理の別の一例を示すフローチャートである。
変形例の給水システムの構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は本発明の一実施形態に係る給水装置を前方から示す図であり、図2は、本実施形態の給水装置内部を左側方から示す図である。本実施形態の給水装置10は、縦型ポンプ12a,12bを含む各機器(給水装置本体)と、該給水装置本体を収納し外部環境から保護する矩形ボックス状のキャビネット100と、を備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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