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公開番号2024070533
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-23
出願番号2022181087
出願日2022-11-11
発明の名称X線検査装置
出願人株式会社IHI,株式会社IHI検査計測
代理人弁理士法人青海国際特許事務所
主分類G01N 23/04 20180101AFI20240516BHJP(測定;試験)
要約【課題】X線照射装置から照射されるX線の強度の変化に応じて、X線画像内における濃度を適切に補正する。
【解決手段】X線検査装置1は、撮影部(X線撮影装置10)と、補正部(画像処理装置20)と、を備える。撮影部は、X線100を照射するX線照射部11と、X線照射部11に対向して配置されるX線検出部12と、被写体2がX線照射部11とX線検出部12との間の撮影領域101を通過するように、X線照射部11およびX線検出部12に対して被写体2を所定のスキャン方向に相対的に移動させる搬送部14と、撮影領域101内であって、撮影領域101を通過する被写体2と重ならない位置に配置され、スキャン方向に移動しない基準片3と、を有し、X線画像には、スキャン撮影された被写体2と、常時撮影された基準片3が写っており、補正部は、X線画像中の基準片3の濃度に基づいて、X線画像中の被写体2の濃度を補正する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
被写体にX線を照射することにより、前記被写体をスキャン撮影したX線画像を生成する撮影部と、
前記X線画像を補正する補正部と、
を備え、
前記撮影部は、
X線を照射するX線照射部と、
前記X線照射部に対向して配置されるX線検出部と、
前記被写体が前記X線照射部と前記X線検出部との間の撮影領域を通過するように、前記X線照射部および前記X線検出部に対して前記被写体を所定のスキャン方向に相対的に移動させる搬送部と、
前記撮影領域内であって、前記撮影領域を通過する前記被写体と重ならない位置に配置され、前記スキャン方向に移動しない基準片と、
を有し、
前記X線画像には、スキャン撮影された前記被写体と、常時撮影された前記基準片が写っており、
前記補正部は、前記X線画像中の前記基準片の濃度に基づいて、前記X線画像中の前記被写体の濃度を補正する、X線検査装置。
続きを表示(約 460 文字)【請求項2】
前記撮影部による1回のスキャン撮影動作により撮影された前記X線画像には、前記基準片が前記スキャン方向に延びるように連続的に写っており、
前記補正部は、前記X線画像中の前記スキャン方向における前記基準片の濃度変化に基づいて、前記X線画像中の前記スキャン方向における前記被写体の濃度を補正する、請求項1に記載のX線検査装置。
【請求項3】
前記補正部は、前記基準片を予め撮影した基準X線画像中の前記基準片の濃度である基準濃度と、前記X線画像中の前記スキャン方向における前記基準片の濃度との比較結果に基づいて、前記X線画像中の前記スキャン方向における前記被写体の濃度を補正する、請求項1または2に記載のX線検査装置。
【請求項4】
前記基準片は、所定の厚みを有する板状の金属部材であり、
前記基準片の厚み方向に対して直交する面が、前記X線照射部から照射される前記X線に対して垂直となる姿勢で、前記基準片が固定的に配置される、請求項1または2に記載のX線検査装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、X線検査装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1、2には、複数のX線画像を連結することにより、長尺のX線画像を生成する際に、互いに隣接するX線画像の重複する領域の濃淡に基づいて、X線画像内の濃度を補正することが開示されている。
【0003】
また、従来、税関等において、コンテナ貨物等の被写体のX線画像を撮影するために、大型のX線検査装置が用いられている。このようなX線検査装置には、平面状にX線を放射するX線照射装置が設けられている。また、X線検査装置には、X線照射装置に対向するように、X線検出装置が設けられている。また、被写体は、自動搬送装置に搭載される。そして、被写体を所定のスキャン方向に移動させながら、被写体にX線を照射することにより、被写体をスキャン撮影している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2011-224170号公報
特開2015-159886号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
スキャン撮影されたX線画像は一般にグレースケール画像として記録される。グレースケール画像の濃度は、ピクセルごとに数値化されている。グレースケール画像の各ピクセルに対応する濃度値は、検出されたX線の強度に対応している。
【0006】
上記のようなスキャン撮影は、被写体を移動させるため、例えば、数十秒程度の撮影時間を要する。X線照射装置の性能によっては、撮影時間内において、X線照射装置から照射されるX線の強度が一定とならず変化してしまう場合がある。例えば、同一のX線透過条件を持つ被写体をスキャン撮影する場合、X線照射装置から照射されるX線の強度が変化すると、本来は一定であるべきグレースケール画像の濃度値が変化してしまう。
【0007】
従来のスキャン撮影では、上記のような実態があるため、実際の被写体と、スキャン撮影により得られたグレースケール画像における濃度値との間に、再現性や一致性が保証されていなかった。そのため、例えば、スキャン撮影により得られたグレースケール画像等に対して画像識別技術や画像処理技術を適用しようとしても、同一の被写体に対して再現性のある正しい処理が行われない不具合が生じるおそれがあった。
【0008】
そこで、本開示の目的は、X線照射装置から照射されるX線の強度の変化に応じて、X線画像内における濃度を適切に補正することが可能なX線検査装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、本開示のX線検査装置は、
被写体にX線を照射することにより、前記被写体をスキャン撮影したX線画像を生成する撮影部と、
前記X線画像を補正する補正部と、
を備え、
前記撮影部は、
X線を照射するX線照射部と、
前記X線照射部に対向して配置されるX線検出部と、
前記被写体が前記X線照射部と前記X線検出部との間の撮影領域を通過するように、前記X線照射部および前記X線検出部に対して前記被写体を所定のスキャン方向に相対的に移動させる搬送部と、
前記撮影領域内であって、前記撮影領域を通過する前記被写体と重ならない位置に配置され、前記スキャン方向に移動しない基準片と、
を有し、
前記X線画像には、スキャン撮影された前記被写体と、常時撮影された前記基準片が写っており、
前記補正部は、前記X線画像中の前記基準片の濃度に基づいて、前記X線画像中の前記被写体の濃度を補正する。
【0010】
前記撮影部による1回のスキャン撮影動作により撮影された前記X線画像には、前記基準片が前記スキャン方向に延びるように連続的に写っており、
前記補正部は、前記X線画像中の前記スキャン方向における前記基準片の濃度変化に基づいて、前記X線画像中の前記スキャン方向における前記被写体の濃度を補正してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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