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公開番号2024065373
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-15
出願番号2022174208
出願日2022-10-31
発明の名称広角レンズ
出願人ニデックインスツルメンツ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G02B 13/04 20060101AFI20240508BHJP(光学)
要約【課題】第4レンズで発生する諸収差を抑制することが可能な広角レンズを提供すること。
【解決手段】広角レンズ100は、物体側から像側に向かって順に、前群110、絞り80、および後群120を備える。前群110は、最も物体側から像側に向かって順に、第1レンズ10、第2レンズ20および第3レンズ30からなる。後群120は、最も物体側から像側に向かって順に、第4レンズ40、第5レンズ50および第6レンズ60からなる。第4レンズ40の物体側Laのレンズ面の曲率半径をR41とし、第4レンズ40の像側Lbのレンズ面の曲率半径をR42とすると、以下の条件式
0.800< (R41+R42)/(R41-R42) <1.250 (1)
を満たす。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
物体側から像側に向かって順に、前群、絞り、および後群を備え、
前記前群は、最も物体側から像側に向かって順に、第1レンズ、第2レンズおよび第3レンズからなり、
前記後群は、最も物体側から像側に向かって順に、第4レンズ、第5レンズおよび第6レンズからなり、
前記第1レンズは、負のパワーを有し、像側のレンズ面に凹形状を備え、
前記第2レンズは、負のパワーを有し、像側のレンズ面に凹形状を備え、
前記第3レンズは、正のパワーを有し、
前記第4レンズは、正のパワーを有し、
前記第5レンズは、負のパワーを有し、物体側のレンズ面に凸形状を備え、像側のレンズ面に凹形状を備え、
前記第6レンズは、正のパワーを有し、物体側のレンズ面および像側のレンズ面に凸形状を備え、
前記第4レンズは、ガラス製レンズであり、
前記第4レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR41とし、前記第4レンズの像側のレンズ面の曲率半径をR42とすると、以下の条件式
0.800< (R41+R42)/(R41-R42) <1.250 (1)
を満たすことを特徴とする広角レンズ。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
前記第4レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR41とし、前記第4レンズの像側のレンズ面の曲率半径をR42とすると、以下の条件式
1.000≦ (R41+R42)/(R41-R42) <1.250 (1a)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
【請求項3】
レンズ系全体の焦点距離をf0とし、前記第4レンズの像側のレンズ面の曲率半径をR42とすると、以下の条件式
-5.000< R42/f0 <-2.500 (2)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
【請求項4】
前記第1レンズは、樹脂製レンズであることを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
【請求項5】
レンズ系全体の焦点距離をf0とし、前記第5レンズおよび前記第6レンズの合成焦点距離をf56とすると、以下の条件式
2.000< f56/f0 <5.500 (3)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
【請求項6】
レンズ系全体の焦点距離をf0とし、前記第1レンズ、前記第2レンズおよび前記第3レンズの合成焦点距離をf123とすると、以下の条件式
-15.000< f123/f0 <-6.000 (4)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
【請求項7】
レンズ系全体の焦点距離をf0とし、前記第3レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR31とすると、以下の条件式
-6.000< R31/f0 <-3.000 (5)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。
【請求項8】
レンズ系全体の焦点距離をf0とし、レンズ系全体の全長をd0とすると、以下の条件式
11.000< d0/f0 <16.000 (6)
を満たすことを特徴とする請求項1に記載の広角レンズ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、各種撮像系に用いられる広角レンズに関するものである。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
広角レンズにおいて、高解像度を得るために5群6枚のレンズ構成が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に記載の広角レンズでは、物体側から像側に向けて、前群、絞り、および後群が順に配置されている。前群には、最も物体側から像側に向けて、3枚のレンズが配置されている。後群には、最も物体側から像側に向けて、1枚のレンズと1枚の接合レンズが配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-168491号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の広角レンズでは、絞りの像側に配置された第4レンズに入射する光線の光束幅が狭いので、第4レンズのパワーが適切でない場合には、第4レンズで諸収差が発生しやすいという問題がある。
【0005】
以上の問題点に鑑みて、本発明の課題は、第4レンズで発生する諸収差を抑制することが可能な広角レンズを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明の広角レンズは、物体側から像側に向かって順に、前群、絞り、および後群を備え、前記前群は、最も物体側から像側に向かって順に、第1レンズ、第2レンズおよび第3レンズからなり、前記後群は、最も物体側から像側に向かって順に、第4レンズ、第5レンズおよび第6レンズからなり、前記第1レンズは、負のパワーを有し、像側のレンズ面に凹形状を備え、前記第2レンズは、負のパワーを有し、像側のレンズ面に凹形状を備え、前記第3レンズは、正のパワーを有し、前記第4レンズは、正のパワーを有し、前記第5レンズは、負のパワーを有し、物体側のレンズ面に凸形状を備え、像側のレンズ面に凹形状を備え、前記第6レンズは、正のパワーを有し、物体側のレンズ面および像側のレンズ面に凸形状を備え、前記第4レンズは、ガラス製レンズであり、前記第4レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR41とし、前記第4レンズの像側のレンズ面の曲率半径をR42とすると、以下の条件式
0.800< (R41+R42)/(R41-R42) <1.250 (1)
を満たすことを特徴とする。
【0007】
本発明では、前記第4レンズは、ガラス製レンズである。ここで、第4レンズは、絞りの像側に配置されているので、第4レンズを通過する光線の光束幅が狭くなり、第4レンズの内部温度が高くなりやすい。このため、第4レンズは、熱により熱膨張しやすいので、レンズの光学性能が低下しやすい。よって、第4レンズは、ガラス製レンズであるので、樹脂製レンズの場合と比較して、第4レンズは、熱膨張の影響を受けにくく、レンズの光学性能が低下しにくい。
【0008】
本発明では、条件式(1)を満たすので、第4レンズで発生する諸収差の発生を抑制す
ることができる。すなわち、条件式(1)を満たす場合には、第4レンズのパワーを適正にしつつ、第4レンズの物体側のレンズ面の曲率半径R41を大きくすることにより、第4レンズの物体側のレンズ面のパワーを小さくすることができるので、第4レンズで発生する諸収差の発生を抑制することができる。条件式(1)の値が上限値および下限値を超える場合には、第4レンズのパワーを適正にしつつ、第4レンズの物体側のレンズ面の曲率半径R41を大きくすることができないので、第4レンズで発生する諸収差の発生を抑制することが困難となる。
【0009】
本発明において、前記第4レンズの物体側のレンズ面の曲率半径をR41とし、前記第4レンズの像側のレンズ面の曲率半径をR42とすると、以下の条件式
1.000≦ (R41+R42)/(R41-R42) <1.250 (1a)
を満たすことが好ましい。本発明では、条件式(1a)を満たす場合には、前記第4レンズの物体側のレンズ面が平面形状か凹形状となる。これにより、第4レンズに入射する光線の光束幅が、第4レンズの内部において、第4レンズの物体側のレンズ面が凸形状の場合と比較して、狭くならないので、第4レンズで発生する諸収差の発生を抑制することができる。
【0010】
本発明において、レンズ系全体の焦点距離をf0とし、前記第4レンズの像側のレンズ面の曲率半径をR42とすると、以下の条件式
-5.000< R42/f0 <-2.500 (2)
を満たすことが好ましい。本発明では、条件式(2)を満たすので、レンズ系全体の全長が大きくなることを抑制できるとともに、諸収差の発生を抑制することができる。条件式(2)の値が下限値を超える場合には、第4レンズの像側のレンズ面の曲率半径R42が小さくなりすぎる。すなわち、第4レンズの像側のレンズ面のパワーが強くなりすぎる。このため、諸収差の発生を抑制することが困難となる。条件式(2)の値が上限値を超える場合には、第4レンズの像側のレンズ面の曲率半径R42が大きくなりすぎる。すなわち、第4レンズの像側のレンズ面のパワーが弱くなりすぎる。このため、レンズ系全体の全長が大きくなりやすい。
(【0011】以降は省略されています)

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