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公開番号2024064509
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-14
出願番号2022173142
出願日2022-10-28
発明の名称反射防止フィルム
出願人東山フイルム株式会社
代理人弁理士法人上野特許事務所
主分類G02B 1/111 20150101AFI20240507BHJP(光学)
要約【課題】高屈折率層の寄与により、優れた耐擦傷性を備える反射防止フィルムを提供する。
【解決手段】基材フィルムと、前記基材フィルムの面上に形成されたハードコート層と、前記ハードコート層の面上に形成された高屈折率層と、前記高屈折率層の面上に形成された低屈折率層と、を有し、前記高屈折率層は、バインダー樹脂と、金属酸化物粒子と、を含む電離放射線硬化性組成物の硬化物より構成され、前記バインダー樹脂は、イソシアヌル酸骨格を有さない(メタ)アクリレート化合物とともに、イソシアヌル酸骨格を有する(メタ)アクリレート化合物を、前記バインダー樹脂の固形分100質量%のうち、10質量%以上、35質量%以下含有する、反射防止フィルムとする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材フィルムと、前記基材フィルムの面上に形成されたハードコート層と、前記ハードコート層の面上に形成された高屈折率層と、前記高屈折率層の面上に形成された低屈折率層と、を有し、
前記高屈折率層は、バインダー樹脂と、金属酸化物粒子と、を含む電離放射線硬化性組成物の硬化物より構成され、
前記バインダー樹脂は、イソシアヌル酸骨格を有さない(メタ)アクリレート化合物とともに、
イソシアヌル酸骨格を有する(メタ)アクリレート化合物を、前記バインダー樹脂の固形分100質量%のうち、10質量%以上、35質量%以下含有する、反射防止フィルム。
続きを表示(約 430 文字)【請求項2】
前記イソシアヌル酸骨格を有する(メタ)アクリレート化合物は、イソシアヌル酸骨格を有する3官能の(メタ)アクリレート化合物を、前記イソシアヌル酸骨格を有する(メタ)アクリレート化合物の固形分100質量%のうち、60質量%以上含有する、請求項1に記載の反射防止フィルム。
【請求項3】
前記金属酸化物粒子は、酸化チタン粒子である、請求項1または請求項2に記載の反射防止フィルム。
【請求項4】
前記高屈折率層は1層からなり、屈折率が1.60以上、2.00以下である、請求項1または請求項2に記載の反射防止フィルム。
【請求項5】
前記高屈折率層は2層からなり、前記2層のうち、前記高屈折率層の前記低屈折率層側に位置する層の屈折率が1.60以上、2.00以下であり、前記ハードコート層側に位置する層の屈折率が1.56以上、1.85以下である、請求項1または請求項2に記載の反射防止フィルム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、反射防止フィルムに関し、さらに詳しくは、液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、スマートホンなどのタッチパネル等のディスプレイ表面に好適に用いられる反射防止フィルムに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、スマートホンなどのタッチパネル等のディスプレイ表面には、画面への外光の映り込みを防止するなどの目的で、反射防止フィルムを配置することがある。
【0003】
反射防止フィルムとしては、基材フィルム上にハードコート層および反射防止層(低屈折率層)をこの順に有するものが知られている。例えば、出願人の出願による特許文献1では、ハードコート層の面上に形成される低屈折率層の組成を検討することで、反射防止フィルムの反射防止性、耐擦傷性、防汚性の向上を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/020504号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
反射防止フィルムにおいて、耐擦傷性を高めるために、特許文献1の形態のように、ハードコート層の面上に形成される低屈折率層の構成材料を工夫することは効果的である。しかし、反射防止フィルムにおいては、低屈折率層の下側に高屈折率層が設けられることが多く、その場合に、高屈折率層の構成材料を工夫することも、反射防止フィルムの耐擦傷性の向上に効果を有すると考えられる。高屈折率層も耐擦傷性の向上に効果を有する材料より構成すれば、反射防止フィルム全体としての耐擦傷性を効果的に高められる可能性がある。
【0006】
本発明が解決しようとする課題は、高屈折率層の寄与により、優れた耐擦傷性を備える反射防止フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため本発明に係る反射防止フィルムは、以下の構成を有する。
[1]本発明に係る反射防止フィルムは、基材フィルムと、前記基材フィルムの面上に形成されたハードコート層と、前記ハードコート層の面上に形成された高屈折率層と、前記高屈折率層の面上に形成された低屈折率層と、を有し、前記高屈折率層は、バインダー樹脂と、金属酸化物粒子と、を含む電離放射線硬化性組成物の硬化物より構成され、前記バインダー樹脂は、イソシアヌル酸骨格を有さない(メタ)アクリレート化合物とともに、イソシアヌル酸骨格を有する(メタ)アクリレート化合物を、前記バインダー樹脂の固形分100質量%のうち、10質量%以上、35質量%以下含有する。
【0008】
[2]上記[1]の態様において、前記イソシアヌル酸骨格を有する(メタ)アクリレート化合物は、イソシアヌル酸骨格を有する3官能の(メタ)アクリレート化合物を、前記イソシアヌル酸骨格を有する(メタ)アクリレート化合物の固形分100質量%のうち、60質量%以上含有するとよい。
【0009】
[3]上記[1]または[2]の態様において、前記金属酸化物粒子は、酸化チタン粒子であるとよい。
【0010】
[4]上記[1]から[3]のいずれか1つの態様において、前記高屈折率層は1層からなり、屈折率が1.60以上、2.00以下であるとよい。
(【0011】以降は省略されています)

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