TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024069956
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-22
出願番号2022180275
出願日2022-11-10
発明の名称光分岐モジュール
出願人北日本電線株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G02B 6/28 20060101AFI20240515BHJP(光学)
要約【課題】本開示は、光部品の高密度化と光学素子の高機能化を両立しつつ、且つ光ファイバ間の結合損失の低損失化を実現することを目的とする。
【解決手段】本開示は、多層膜フィルタ40の成膜されているガラス基板10と、第1の屈折率分布型レンズ20と、第2の屈折率分布型レンズ30と、を備え、前記第1の屈折率分布型レンズ20のレンズ長が、前記第1の屈折率分布型レンズの周期長TC1の1/4であり、前記第2の屈折率分布型レンズ30のレンズ長が、前記第2の屈折率分布型レンズの周期長TC2の1/4を超える予め定められた範囲の値を有する、光分岐モジュールである。
【選択図】図1


特許請求の範囲【請求項1】
ガラス基板に多層膜フィルタが成膜されている光学素子と、
第1の光ファイバからの光を前記光学素子に出射し、前記多層膜フィルタで反射された光を、前記第1の光ファイバとは異なる第2の光ファイバに出射する第1の屈折率分布型レンズと、
前記第1の光ファイバから入射されかつ前記多層膜フィルタで透過された光を、前記第1の光ファイバ及び前記第2の光ファイバとは異なる第3の光ファイバに出射する第2の屈折率分布型レンズと、
を備え、
前記第1の屈折率分布型レンズのレンズ長が、前記第1の屈折率分布型レンズの周期長T
C1
の1/4であり、
前記第2の屈折率分布型レンズのレンズ長が、前記第2の屈折率分布型レンズの周期長T
C2
の1/4を超える予め定められた範囲の値を有する、
光分岐モジュール。
続きを表示(約 710 文字)【請求項2】
前記第2の屈折率分布型レンズのレンズ長がT
C2
/4+T

で表される場合、前記T

が、前記ガラス基板の厚みに応じて定められている、
請求項1に記載の光分岐モジュール。
【請求項3】
前記ガラス基板の厚みが0.0mm超0.8mm以下であり、前記T

が0μm超20μm未満である、
請求項2に記載の光分岐モジュール。
【請求項4】
前記ガラス基板の厚みが0.0mm超0.4mm以下であり、前記T

が0μm超20μm未満である、
請求項3に記載の光分岐モジュール。
【請求項5】
前記ガラス基板の厚みが0.0mm超1.0mm以下であり、前記T

が10μm以上20μm以下である、
請求項2に記載の光分岐モジュール。
【請求項6】
前記ガラス基板の厚みが0.0mm超0.8mm以下であり、前記T

が18μm以上20μm以下である、
請求項5に記載の光分岐モジュール。
【請求項7】
前記ガラス基板の厚みが0.7mm以上0.8mm以下であり、前記T

が0μm超40μm未満である、
請求項2に記載の光分岐モジュール。
【請求項8】
前記ガラス基板の厚みが0.7mm以上0.8mm以下であり、前記T

が18μm以上20μm以下である、
請求項7に記載の光分岐モジュール。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、光分岐モジュールに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
多層膜フィルタ等が搭載された一つの光学素子に対して、光ファイバ内の信号光を複数の光ファイバに分岐する場合、各光ファイバ間の結合損失を抑制するため、その入出射部にはコリメートレンズが配置される(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
コリメートレンズとしては、空間などの間隙を必要とせずに各光部品を一体化してもその機能を損なわない屈折率分布型レンズが用いられ、そのレンズの周期長は、結合損失を最適にするために一般的に(2n+1)/4ピッチで表される長さ(n=任意の整数)とすることが好ましいとされている。
【0004】
各光ファイバ間の結合損失を最小にするためには、多層膜フィルタ等の光学素子を光が伝搬する間、コリメートレンズから射出された光が平行光を維持できていることが好ましいが、光部品の高密度化に伴うレンズの小径化によってビーム径が小さくなるために、平行光を維持できる距離(作動距離)は短くなる傾向にある。
【0005】
また、光学素子の高機能化が進むと、高機能化を実現するために多層膜の層数が増え、総膜厚が厚くなり、光学素子の基板への膜応力が増えて反りが生じやすい。反りが生じると、各光ファイバ間の光軸を損ない、結合損失増加の原因となる。これを解消するためには、基板厚を厚くする方法がとられることが一般的であるが、基板厚が厚くなると、前述の光学素子内を平行光で伝搬させるために必要な作動距離が長くなる。
【0006】
つまり、光学部品の高密度化によりレンズの作動距離は短くなる一方、光学素子の高機能化により必要な作動距離は長くなることから、このギャップによって結合損失が大きくなってしまう問題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2005-173213号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本開示は、光部品の高密度化と光学素子の高機能化を両立しつつ、且つ光ファイバ間の結合損失の低損失化を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために、本開示の光分岐モジュールは、
ガラス基板に多層膜フィルタが成膜されている光学素子と、
第1の光ファイバからの光を前記光学素子に出射し、前記多層膜フィルタで反射された光を、前記第1の光ファイバとは異なる第2の光ファイバに出射する第1の屈折率分布型レンズと、
前記第1の光ファイバから入射されかつ前記多層膜フィルタで透過された光を、前記第1の光ファイバ及び前記第2の光ファイバとは異なる第3の光ファイバに出射する第2の屈折率分布型レンズと、
を備え、
前記第1の屈折率分布型レンズのレンズ長が、前記第1の屈折率分布型レンズの周期長T
C1
の1/4であり、
前記第2の屈折率分布型レンズのレンズ長が、前記第2の屈折率分布型レンズの周期長T
C2
の1/4を超える予め定められた範囲の値を有する。
【0010】
本開示の光分岐モジュールは、前記第2の屈折率分布型レンズのレンズ長がT
C2
/4+T

で表される場合、前記T

が、前記ガラス基板の厚みに応じて定められていてもよい。
前記ガラス基板の厚みに応じて前記T

を調整することで、前記第1の光ファイバから前記第3の光ファイバへの結合損失を、前記第2の屈折率分布型レンズのレンズ長がT
C2
/4のときの前記結合損失に比べて改善することができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
全方位空中光学サイト
16日前
古河電気工業株式会社
融着機
11日前
AGC株式会社
自律型調熱窓
24日前
株式会社小糸製作所
画像照射装置
26日前
大電株式会社
コネクタ付きケーブル
13日前
株式会社コシナ
超広角大口径レンズ
5日前
日精テクノロジー株式会社
撮像レンズ
3日前
ブラザー工業株式会社
光源装置
17日前
キヤノン株式会社
撮像装置
16日前
日本精機株式会社
液晶表示ユニットの駆動回路
9日前
古河電気工業株式会社
光ファイバケーブル
10日前
キヤノン株式会社
レンズ鏡筒
17日前
ブラザー工業株式会社
走査光学装置
17日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
1か月前
AGC株式会社
回折型偏光子
5日前
住友化学株式会社
巻回体
1か月前
ウシオ電機株式会社
反射型位相差構造体
1か月前
日亜化学工業株式会社
画像表示装置
1か月前
日亜化学工業株式会社
画像表示装置
23日前
日亜化学工業株式会社
映像表示装置
20日前
日亜化学工業株式会社
画像表示装置
3日前
旭化成株式会社
成形体及び光学部品
5日前
株式会社ハタ研削
画像システム
20日前
株式会社リコー
投影装置
11日前
株式会社小糸製作所
画像投影装置
16日前
株式会社小糸製作所
画像投影装置
1か月前
株式会社タムロン
ズームレンズ及び撮像装置
11日前
住友化学株式会社
光学積層体
19日前
キヤノン株式会社
遮光膜、光学素子、遮光塗料
1か月前
キヤノン株式会社
光学系および表示装置
6日前
セイコーエプソン株式会社
虚像表示装置
1か月前
株式会社シグマ
撮像装置及び撮像装置の画像信号読み出し方法
6日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
3日前
住友電気工業株式会社
光モジュール
1か月前
キヤノン株式会社
走査装置、走査方法およびプログラム
9日前
浜松ホトニクス株式会社
フィルタユニット
3日前
続きを見る