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公開番号2024068144
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-17
出願番号2023184640
出願日2023-10-27
発明の名称光学積層体の製造方法
出願人住友化学株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20240510BHJP(光学)
要約【課題】光学特性のばらつきが小さい光学積層体の製造方法を提供する。
【解決手段】(a1)上面と下面とを有する長尺状の原反光学フィルムであって、上面視における光学軸の軸方向に対する角度α1[°]が幅方向中央部において-1°~1°であり、幅方向中央部から幅方向両端部へ向けて変化する光学フィルムを幅方向に複数に分割するように裁断して、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α1[°]の平均値α1mが正である第1光学フィルムと、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α2[°]の平均値α2mが負である第2光学フィルムとを得る工程、
(d1)第1光学フィルムと第1偏光膜とを、互いの幅方向及び長手順方向が一致するように上面同士を対向させて貼合して光学積層体を得る工程、
を有する光学積層体の製造方法。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
(a1)上面と下面とを有する長尺状の原反光学フィルムであって、上面視における光学軸の幅方向に対する角度α

[°]が幅方向中央部において-1°~1°であり、幅方向中央部から幅方向両端部へ向けて変化する光学フィルムを幅方向に複数に分割するように裁断して、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α

[°]の平均値α
1m
が正である第1光学フィルムと、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α

[°]の平均値α
2m
が負である第2光学フィルムとを得る工程、
(c1)上面と下面とを有する長尺状の第1偏光膜及び第2偏光膜を準備する工程、
(d1)第1光学フィルムと第1偏光膜とを、互いの幅方向及び長手順方向が一致するように上面同士を対向させて貼合して光学積層体を得る工程、
(e1)第2光学フィルムと第2偏光膜とを、互いの幅方向及び長手順方向が一致するように上面同士を対向させて貼合して光学積層体を得る工程、
を有し、
前記工程(c1)において、第1偏光膜は上面視における吸収軸の幅方向に対してなす角度β

[°]が下記式(i)を満たし、第2偏光膜は上面視における吸収軸の幅方向に対してなす角度β

[°]が下記式(ii)を満たす、光学積層体の製造方法。
β

=-(A

/2)(1.0±0.3) (i)
β

=-(A

/2)(1.0±0.3) (ii)
[上記式(i)においてA

は角度α
1a
の絶対値を表し、上記式(ii)においてA

は角度α
2a
の絶対値を表す。]
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
第1光学フィルムの幅をB

[mm]とした場合に、第2光学フィルム、第1偏光膜、及び第2偏光膜の各幅は、0.7B

以上1.3B

以下の範囲内である、請求項1に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項3】
前記工程(d1)及び前記工程(e1)における前記貼合は、対向する上面間に粘接着剤層を介在させる、請求項1又は2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項4】
第1光学フィルム及び第2光学フィルムについて、絶対値が最大である角度α

及び角度α

を決定し、それぞれを角度α
1a
及び角度α
2a
とする工程(b1)、を有し、
前記工程(b1)において、角度α
1a
を5°以下に決定し、角度α
2a
を-5°以上に決定する、請求項1又は2に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項5】
(a2)上面と下面とを有する長尺状の原反光学フィルムであって、上面視における光学軸の幅方向に対する角度α

[°]が幅方向中央部において-1°~1°であり、幅方向中央部から幅方向両端部へ向けて変化する光学フィルムを幅方向に複数に分割するように裁断して、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α

[°]の平均値α
1m
が正である第1光学フィルムと、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α

[°]の平均値α
2m
が負である第2光学フィルムとを得る工程、
(c2)上面と下面とを有する長尺状の第1位相差膜及び第2位相差膜を準備する工程、(d2)第1光学フィルムと第1位相差膜とを、互いの幅方向及び長手順方向が一致するように上面同士を対向させて貼合して光学積層体を得る工程、
(e2)第2光学フィルムと第2位相差膜とを、互いの幅方向及び長手順方向が一致するように上面同士を対向させて貼合して光学積層体を得る工程、
を有し、
前記工程(c2)において、第1位相差膜は上面視における遅相軸の幅方向に対してなす角度γ

[°]が下記式(iii)又は式(iv)を満たし、第2位相差膜は上面視における遅相軸の幅方向に対してなす角度γ

[°]が下記式(v)又は式(vi)を満たす、光学積層体の製造方法。
γ

=-(A

/2)(1.0±0.3)+45 (iii)
γ

=-(A

/2)(1.0±0.3)-45 (iv)
γ

=-(A

/2)(1.0±0.3)+45 (v)
γ

=-(A

/2)(1.0±0.3)-45 (vi)
[上記式(iii)及び(iv)においてA

は角度α
1a
の絶対値を表し、上記式(v)及び(vi)においてA

は角度α
2a
の絶対値を表す。]
【請求項6】
第1光学フィルムの幅をB

[mm]とした場合に、第2光学フィルム、第1位相差膜、及び第2位相差膜の各幅は、0.7B

以上1.3B

以下の範囲内である、請求項5に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項7】
前記工程(d2)及び前記工程(e2)における前記貼合は、対向する上面間に粘接着剤層を介在させる、請求項5又は6に記載の光学積層体の製造方法。
【請求項8】
第1光学フィルム及び第2光学フィルムについて、絶対値が最大である角度α

及び角度α

を決定し、それぞれを角度α
1a
及び角度α
2a
とする工程(b2)、を有し、
前記工程(b2)において、角度α
1a
を5°以下に決定し、角度α
2a
を-5°以上に決定する、請求項5又は6に記載の光学積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光学積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 4,700 文字)【背景技術】
【0002】
液晶表示装置(LCD)において、パネルと裏面バックライトの間に反射型偏光板を配置して用いることで、光の利用効率を向上できることが知られている。反射型偏光板について、偏光膜又は位相差膜を貼合して用いることにより、光の利用効率をさらに向上させることができる。従来、反射型偏光板に重合性液晶化合物の重合体を含む偏光膜又は位相差膜が積層された光学積層体が知られている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-124467号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、光学特性のばらつきが小さい光学積層体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下を提供する。
〔1〕 (a1)上面と下面とを有する長尺状の原反光学フィルムであって、上面視における光学軸の幅方向に対する角度α

[°]が幅方向中央部において-1°~1°、好ましくは0°であり、幅方向中央部から幅方向両端部へ向けて変化する光学フィルムを幅方向に複数に分割するように裁断して、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α

[°]の平均値α
1m
が正である第1光学フィルムと、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α

[°]の平均値α
2m
が負である第2光学フィルムとを得る工程、
(c1)上面と下面とを有する長尺状の第1偏光膜及び第2偏光膜を準備する工程、
(d1)第1光学フィルムと第1偏光膜とを、互いの幅方向及び長手順方向が一致するように上面同士を対向させて貼合して光学積層体を得る工程、
(e1)第2光学フィルムと第2偏光膜とを、互いの幅方向及び長手順方向が一致するように上面同士を対向させて貼合して光学積層体を得る工程、
を有し、
前記工程(c1)において、第1偏光膜は上面視における吸収軸の幅方向に対してなす角度β

[°]が下記式(i)を満たし、第2偏光膜は上面視における吸収軸の幅方向に対してなす角度β

[°]が下記式(ii)を満たす、光学積層体の製造方法。
β

=-(A

/2)(1.0±0.3) (i)
β

=-(A

/2)(1.0±0.3) (ii)
[上記式(i)においてA

は角度α
1a
の絶対値を表し、上記式(ii)においてA

は角度α
2a
の絶対値を表す。]
【0006】
ここで、
角度α
1a
は第1光学フィルムの角度α

のうち、絶対値が最大となるときの角度であり、
角度α
2a
は第2光学フィルムの角度α

のうち、絶対値が最大となるときの角度である。
工程(a1)について、
原反光学フィルムは、例えば長尺状の反射型偏光板である。これは光学軸が反射軸である。反射型偏光板は、反射軸に平行な偏光成分を反射し、反射軸に直交する偏光成分を透過する光学機能を有するフィルムである。
原反光学フィルムは、例えば長尺状の位相差板である。これは、光学軸が遅相軸または進相軸である。原反光学フィルムとしては、例えばポリカーボネート系樹脂フィルム、シクロオレフィン系樹脂フィルム、ポリエステル系樹脂フィルムが挙げられ、例えば二軸延伸により得られる二軸延伸フィルムである。
原反光学フィルムは幅方向中央部に沿って2分割するように裁断してもよい。原反光学フィルムは幅方向中央部と、幅方向の一方端側と、幅方向の他方端側とに長さ方向に3分割するように裁断してもよい。この場合、幅方向の両端部がそれぞれ第1光学フィルムおよび第2光学フィルムとなる。
工程(c1)について、
長尺状の第1偏光膜は通常、重合性液晶化合物の重合体を含む。吸収軸の角度は通常、全幅に亙って一定であり、その偏差は±1°の範囲内である。
長尺状の第2偏光膜は通常、重合性液晶化合物の重合体を含む。吸収軸の角度は通常、全幅に亙って一定であり、その偏差は±1°の範囲内である。
長尺状の第1偏光膜および長尺状の第2偏光膜は、それぞれ長尺状の基材フィルム上に配向膜を形成し、この配向膜上に、二色性色素と重合性液晶化合物の重合体とからなる膜を形成する工程により準備することができる。
工程(d1)について、
第1光学フィルムの上面および下面のうち上面は、第1偏光膜に貼合される貼合面であり、下面はその反対面である。第1偏光膜の上面および下面のうち上面は第1光学フィルムに貼合される貼合面であり、下面はその反対面である。
工程(e1)について、
第2光学フィルムの上面および下面のうち上面は、第2偏光膜に貼合される貼合面であり、下面はその反対面である。第2偏光膜の上面および下面のうち上面は第2光学フィルムに貼合される貼合面であり、下面はその反対面である。
【0007】
なお、上記[1](a1)において用いる原反光学フィルムとしては、角度α

[°]が幅方向中央部において-1°~1°、好ましくは0°であり、幅方向中央部から幅方向一方端部に向けて単調に増加すると共に、幅方向中央部から幅方向他方端部に向けて単調に減少する光学フィルムが挙げられる。
【0008】
〔2〕 第1光学フィルムの幅をB

[mm]とした場合に、第2光学フィルム、第1偏光膜、及び第2偏光膜の各幅は、0.7B

以上1.3B

以下の範囲内である、〔1〕に記載の光学積層体の製造方法。
〔3〕 前記工程(d1)及び前記工程(e1)における前記貼合は、対向する上面間に粘接着剤層を介在させる、〔1〕又は〔2〕に記載の光学積層体の製造方法。
〔4〕 第1光学フィルム及び第2光学フィルムについて、絶対値が最大である角度α

及び角度α

を決定し、それぞれを角度α
1a
及び角度α
2a
とする工程(b1)、を有し、
前記工程(b1)において、角度α
1a
を5°以下、角度α
2a
を-5°以上に決定する、〔1〕~〔3〕のいずれかに記載の光学積層体の製造方法。
〔5〕 (a2)上面と下面とを有する長尺状の原反光学フィルムであって、上面視における光学軸の幅方向に対する角度α

[°]が幅方向中央部において-1°~1°、好ましくは0°であり、幅方向中央部から幅方向両端部へ向けて変化する光学フィルムを幅方向に複数に分割するように裁断して、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α

[°]の平均値α
1m
が正である第1光学フィルムと、上面視における光学軸の幅方向に対してなす角度α

[°]の平均値α
2m
が負である第2光学フィルムとを得る工程、
(c2)上面と下面とを有する長尺状の第1位相差膜及び第2位相差膜を準備する工程、(d2)第1光学フィルムと第1位相差膜とを、互いの幅方向及び長手順方向が一致するように上面同士を対向させて貼合して光学積層体を得る工程、
(e2)第2光学フィルムと第2位相差膜とを、互いの幅方向及び長手順方向が一致するように上面同士を対向させて貼合して光学積層体を得る工程、
を有し、
前記工程(c2)において、第1位相差膜は上面視における遅相軸の幅方向に対してなす角度γ

[°]が下記式(iii)又は式(iv)を満たし、第2位相差膜は上面視における遅相軸の幅方向に対してなす角度γ

[°]が下記式(v)又は式(vi)を満たす、光学積層体の製造方法。
γ

=-(A

/2)(1.0±0.3)+45 (iii)
γ

=-(A

/2)(1.0±0.3)-45 (iv)
γ

=-(A

/2)(1.0±0.3)+45 (v)
γ

=-(A

/2)(1.0±0.3)-45 (vi)
[上記式(iii)及び(iv)においてA

は角度α
1a
の絶対値を表し、上記式(v)及び(vi)においてA

は角度α
2a
の絶対値を表す。]
【0009】
なお、上記〔5〕(a2)において用いる原反光学フィルムとしては、角度α

[°]が幅方向中央部において-1°~1°、好ましくは0°であり、幅方向中央部から幅方向一方端部へ向けて単調に増加すると共に、幅方向中央部から幅方向他方端部へ向けて単調に減少する光学フィルムが挙げられる。
【0010】
ここで、
工程(c2)について、
長尺状の第1位相差膜は通常、重合性液晶化合物の重合体を含む。第1位相差膜の遅相軸の角度は通常、全幅に亙って概ね一定であり、その変化、即ち最大値と最小値との差は通常±2°の範囲内、好ましくは±1°の範囲内である。
長尺状の第2位相差膜は通常、重合性液晶化合物の重合体を含む。第2位相差膜の遅相軸の角度は通常、全幅に亙って概ね一定であり、その変化、即ち最大値と最小値との差は通常±2°の範囲内、好ましくは±1°の範囲内である。
長尺状の第1位相差膜および長尺状の第2位相差膜は、それぞれ長尺状の基材フィルム上に配向膜を形成し、この配向膜上に、重合性液晶化合物の重合体からなる膜を形成する工程により準備することができる。
工程(d2)について、
第1光学フィルムの上面および下面のうち上面は、第1偏光膜に貼合される貼合面であり、下面はその反対面である。第1位相差膜の上面および下面のうち上面は第1光学フィルムに貼合される貼合面であり、下面はその反対面である。
工程(e1)について、
第2光学フィルムの上面および下面のうち上面は、第2位相差膜に貼合される貼合面であり、下面はその反対面である。第2位相差膜の上面および下面のうち上面は第2光学フィルムに貼合される貼合面であり、下面はその反対面である。
(【0011】以降は省略されています)

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