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公開番号2024060789
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-07
出願番号2022168298
出願日2022-10-20
発明の名称スチールワイヤおよびマリンホース並びにスチールワイヤの曲げ性能の評価方法
出願人横浜ゴム株式会社
代理人清流国際弁理士法人,個人,個人
主分類D07B 1/06 20060101AFI20240425BHJP(ロープ;電気的なもの以外のケーブル)
要約【課題】優れた曲げ性能を有する太径のスチール及びこのスチールワイヤを備えたマリンホース並びにスチールワイヤの曲げ性能を簡便に把握できる評価方法を提供する。
【解決手段】外径が5mm以上の単線のスチールワイヤ6wを、一対の保持具11によって長手方向に規定間隔Lをあけて保持して引張試験を行い、破断したスチールワイヤ6wの絞りRの値と予め設定されている基準値Rxとの比較に基づいて、スチールワイヤ6wの曲げ性能を評価し、規定間隔Lは30mm、引張速度は50mm/min、温度は室温、絞りR(%)は{(S0-S1)/S1}×100により算出される値であり、S0はスチールワイヤ6wの引張試験前の断面積、S1は引張試験後の破断面の断面積である。
【選択図】 図5
特許請求の範囲【請求項1】
外径が5mm以上の単線のスチールワイヤであって、
一対の保持具によって前記スチールワイヤを長手方向に規定間隔をあけて保持して下記条件で引張試験をした際の破断した前記スチールワイヤの絞りが37%以上であるスチールワイヤ。
前記規定間隔は30mm、引張速度は50mm/min、温度は室温、絞り(%)は{(S0-S1)/S1}×100により算出される値であり、S0は前記スチールワイヤの引張試験前の断面積(mm)、S1は前記スチールワイヤの引張試験後の破断面の断面積(mm)である。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記スチールワイヤの外径が15mm以下、前記引張試験での前記スチールワイヤの引張強さが900MPa以上1300MPa以下である請求項1に記載のスチールワイヤ。
【請求項3】
請求項2に記載のスチールワイヤが、補強線材として流路の外周側に螺旋状に延在して埋設されているマリンホース。
【請求項4】
外径が5mm以上の単線のスチールワイヤの曲げ性能の評価方法であって、
一対の保持具によって前記スチールワイヤを長手方向に規定間隔をあけて保持して下記条件で引張試験を行い、破断した前記スチールワイヤの絞りの値と予め設定されている基準値との比較に基づいて、前記スチールワイヤの曲げ性能を評価するスチールワイヤの曲げ性能の評価方法。
前記規定間隔は30mm、引張速度は50mm/min、温度は室温、絞り(%)は{(S0-S1)/S1}×100により算出される値であり、S0は前記スチールワイヤの引張試験前の断面積(mm)、S1は前記スチールワイヤの引張試験後の破断面の断面積(mm)である。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、スチールワイヤおよびこのスチールワイヤを備えたマリンホース並びにスチールワイヤの曲げ性能の評価方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
単線のスチールワイヤは様々な用途に使用されている。このスチールワイヤが使用さえている製品では、その製品の特性に応じてスチールワイヤに対して種々の性能が要求される。一般的にはスチールワイヤに対しては引張強さが要求されるが、例えばマリンホースなどのホース類ではスチールワイヤに対して所定の曲げ性能が要求されることがある(例えば、非特許文献1を参照)。
【0003】
スチールワイヤの外径が増大するに伴って曲げ剛性が高くなる。そのため、例えば外径が5mm以上の太径のスチールワイヤの曲げ性能を評価する曲げ試験機は相応に堅牢化して耐久性を向上させる必要がある。ところが、引張試験に比して曲げ試験の需要は小さいため、このような太径のスチールワイヤの曲げ試験機の数や種類は極めて限定的であり、曲げ性能を簡便に把握するには改善の余地がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
BritshStandard,Steelwire for hose reinorcement,BS 3592:Part1:1986
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、優れた曲げ性能を有する太径のスチールおよびこのスチールワイヤを用いたマリンホース並びにスチールワイヤの曲げ性能を簡便に把握できる評価方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明のスチールワイヤは、外径が5mm以上の単線のスチールワイヤであって、一対の保持具によって前記スチールワイヤを長手方向に規定間隔をあけて保持して下記条件で引張試験をした際の破断した前記スチールワイヤの絞りが37%以上であることを特徴とする。
前記規定間隔は30mm、引張速度は50mm/min、温度は室温、絞り(%)は{(S0-S1)/S1}×100により算出される値であり、S0は前記スチールワイヤの引張試験前の断面積(mm)、S1は前記スチールワイヤの引張試験後の破断面の断面積(mm)である。
【0007】
本発明のマリンホースは、上記のスチールワイヤで、かつ、その外径が15mm以下、前記引張試験での引張強さが900MPa以上1300MPa以下の仕様にしたスチールワイヤが、補強線材として流路の外周側に螺旋状に延在して埋設されていることを特徴とする。
【0008】
本発明のスチールワイヤの曲げ性能の評価方法は、外径が5mm以上の単線のスチールワイヤの曲げ性能の評価方法であって、一対の保持具によって前記スチールワイヤを長手方向に規定間隔をあけて保持して下記条件で引張試験を行い、破断した前記スチールワイヤの絞りの値と予め設定されている基準値との比較に基づいて、前記スチールワイヤの曲げ性能を評価することを特徴とする。
前記規定間隔は30mm、引張速度は50mm/min、温度は室温、絞り(%)は{(S0-S1)/S1}×100により算出される値であり、S0は前記スチールワイヤの引張試験前の断面積(mm)、S1は前記スチールワイヤの引張試験後の破断面の断面積(mm)である。
【発明の効果】
【0009】
本発明のスチールワイヤによれば、前記条件による引張試験による前記絞りの値が曲げ性能と高い相関性があるので、前記絞りが37%以上であることにより、ある程度の靭性(粘り強さ)を有していて、優れた曲げ性能を有していると推定できる。それ故、この仕様にすることで、優れた曲げ性能を有する太径のスチールワイヤを得ることができる。
【0010】
本発明のマリンホースによれば、5mm以上15mm以下の外径で優れた曲げ性能を有し、引張強さが900MPa以上1300MPa以下の仕様のスチールワイヤが補強線材として流路の外周側に螺旋状に延在して埋設されている。その結果、マリンホースに要求される所定の曲げ性能を安定して確保することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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