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公開番号2024037285
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-19
出願番号2022142011
出願日2022-09-07
発明の名称合成床版の接合構造
出願人株式会社IHIインフラシステム,株式会社IHI
代理人弁理士法人アテンダ国際特許事務所
主分類E01D 19/12 20060101AFI20240312BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約【課題】合成床版のコンクリートと間詰め材との境界面の剥離や亀裂の発生を抑制することのできる合成床版の接合構造を提供する。
【解決手段】各合成床版10のコンクリート部15の端面15aから延出し、コンクリート部15間の間詰めコンクリート19内に埋設される第1の鉄筋12が先端部に拡径した定着部12aを有するとともに、先端側を橋軸方向に対して斜め下方に向かって屈曲するように形成されているので、間詰めコンクリート19の上面側よりも引張応力の小さい上下方向中央側に定着部12aを位置させることができ、定着部12aへの応力集中によるコンクリート部15と間詰めコンクリート19との境界面の剥離や亀裂の発生を抑制することができ、合成床版10の接合部の耐久性を向上させることができる。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
鋼製の底板上に所定方向に延びる鉄筋を配置してコンクリートを打設することにより形成される合成床版の底板の端部同士を連結するとともに、互いに隣り合う合成床版のコンクリートの端面間に前記鉄筋の端部側を配置し、前記コンクリートの端面間に間詰め材を充填することにより、合成床版同士を所定方向に接合する合成床版の接合構造において、
前記コンクリートの端面間に配置される鉄筋は、先端部に径方向に拡大した定着部を有するとともに、先端側を前記所定方向に対して斜め下方に向かって屈曲するように形成されている
ことを特徴とする合成床版の接合構造。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記コンクリートの端面における少なくとも前記鉄筋の上方部分が凹凸状をなすように形成されている
ことを特徴とする請求項1記載の合成床版の接合構造。
【請求項3】
前記コンクリートの端面における少なくとも前記鉄筋の上方部分と前記間詰め材との間が接着剤によって接着されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の合成床版の接合構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば一般道や高速道路等の橋梁に用いられる合成床版の接合構造に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば橋梁の架設に用いられる合成床版として、工場で製作した鋼製の底板を現場で主桁上に固定し、底板上に鉄筋を配置してコンクリートを打設することにより床版を構築するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような合成床版を用いた施工では、底板上に直接コンクリートを打設することができるので、型枠を用いる必要がなく、現場作業の効率化を図ることができる。しかしながら、現場で床版全体のコンクリートを打設する工法では、現場でのコンクリートの打設及び長い養生期間を必要とするため、工期の短縮を十分に図ることができなかった。
【0003】
また、予め工場でコンクリートと一体に製作したプレキャスト合成床版を用いることにより、現場施工の効率化及び工期の短縮化を図るようにしたものが知られている(例えば、特許文献2参照)。この工法では、主桁上に合成床版を設置するとともに、互いに隣り合う合成床版の端面間に間詰めコンクリートを打設するようにしているが、合成床版間における荷重の伝達力を確保するために、合成床版の端面から間詰め部内に複数の鉄筋を延出させ、各鉄筋により合成床版と間詰めコンクリートとの結合強度を高めるようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4106317号公報
特開2020-63617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、前記プレキャスト合成床版の接合構造においては、コンクリートの端面から延出する鉄筋の先端部に径方向に拡大した定着部を形成し、定着部によって間詰めコンクリートに対する鉄筋の引張方向の支圧力を高めるようにしている。しかしながら、各合成床版に曲げ応力が生じ、間詰めコンクリート内の鉄筋に引張力が加わると、鉄筋の定着部に応力が集中し、合成床版のコンクリートと間詰めコンクリートとの境界部の剥離や、鉄筋の定着部を起点とする間詰めコンクリートの亀裂が発生するおそれがあった。
【0006】
本発明は前記問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、合成床版のコンクリートと間詰め材との境界面の剥離や亀裂の発生を抑制することのできる合成床版の接合構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は前記目的を達成するために、鋼製の底板上に所定方向に延びる鉄筋を配置してコンクリートを打設することにより形成される合成床版の底板の端部同士を連結するとともに、互いに隣り合う合成床版のコンクリートの端面間に前記鉄筋の端部側を配置し、前記コンクリートの端面間に間詰め材を充填することにより、合成床版同士を所定方向に接合する合成床版の接合構造において、前記コンクリートの端面間に配置される鉄筋は、先端部に径方向に拡大した定着部を有するとともに、先端側を前記所定方向に対して斜め下方に向かって屈曲するように形成されている。
【0008】
これにより、各合成床版のコンクリートの端面間に配置される鉄筋の端部側が先端側を橋軸方向に対して斜め下方に向かって屈曲するように形成されていることから、間詰め材の上面側よりも引張応力の小さい上下方向中央側に定着部が位置し、定着部への応力集中による合成床版のコンクリートと間詰め材との境界面の剥離や亀裂の発生が抑制される。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、合成床版のコンクリートと間詰め材との境界面の剥離や亀裂の発生を抑制することができるので、合成床版の接合部の耐久性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の第1の実施形態を示す合成床版の平面図
合成床版の要部平面図
合成床版の要部側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合工程を示す側面断面図
合成床版の接合状態を示す側面断面図
合成床版の接合部を示す概略側面断面図
合成床版の接合部の比較例を示す概略側面断面図
本発明の第2の実施形態を示す合成床版の接合部の側面断面図
本発明の第3の実施形態を示す合成床版の接合部の側面断面図
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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