TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2024021687
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-16
出願番号2022124701
出願日2022-08-04
発明の名称バイオマスの微粒化方法
出願人国立大学法人東北大学
代理人個人
主分類B02C 19/00 20060101AFI20240208BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】直径1mm以上のバイオマスを含有するバイオマススラリーを、バイオマスの濃度が20質量%以上であっても、流動キャビテーションで処理することができ、バイオナノファイバーやバイオマイクロクリスタルを製造することができるバイオマスの微粒化方法を提供する。
【解決手段】バイオマスを0.1~50質量%混濁させた液体を、0.5MPa~4MPaに加圧して、流路断面積が連続的に可変な絞り部に導入して流動キャビテーションを発生させ、その流動キャビテーションにより、液体中のバイオマスを粉砕および解繊する。
【選択図】図4

特許請求の範囲【請求項1】
バイオマスを0.1~50質量%混濁させた液体を、0.5MPa~4MPaに加圧して、流路断面積が連続的に可変な絞り部に導入して流動キャビテーションを発生させ、その流動キャビテーションにより、前記液体中の前記バイオマスを粉砕および解繊することを特徴とするバイオマスの微粒化方法。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記絞り部の上流側圧力により、前記絞り部の前記流路断面積を制御することを特徴とする請求項1に記載のバイオマスの微粒化方法。
【請求項3】
前記絞り部の上流側圧力により前記絞り部の前記流路断面積を制御し、前記絞り部の下流側圧力により、前記絞り部の下流に設置した流量調節弁で、前記絞り部と前記流量調節弁との間の圧力を制御することを特徴とする請求項1に記載のバイオマスの微粒化方法。
【請求項4】
前記絞り部の上流側を2方向に分岐して、1方向を前記絞り部に連結し、他方向をばねにより保持力を制御できるピストンを有する容器に連結し、前記ピストンの位置により前記絞り部の開度を制御することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のバイオマスの微粒化方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、材料、医薬、食品、化粧分野におけるバイオナノファイバーやバイオマイクロクリスタル等を製造するためのバイオマスの微粒化方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、セルロースを0.25~2.0質量%含有する液体を、10MPaから400MPaの操作圧力での高圧分散機による処理により、平均繊維径を3.1nm~4.4nmにできることが報告されている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
また、バイオマスの濃度が10~20質量%の分散流体を、100~245MPaでボール状または平板状のセラミック硬質体に噴射して、繊維径が100nm以下のナノファイバーが得られることが報告されている(例えば、特許文献2参照)。
【0004】
また、アニオン変性セルロースを1~2.5質量%有する分散流体を、9MPaのキャビテーション噴流装置により処理して、アニオン変性セルロースナノファイバーが得られることが報告されている(例えば、特許文献3参照)。
【0005】
また、本発明者らは、バガスなどのサトウキビや甜菜、キャッサバ等から糖やデンプンを絞った滓を粉砕して、長径500μm未満とした粉砕バガスを混入した5質量%のバガススラリーを、ポンプで1.0MPaに加圧してベンチュリ管に導入し、発生させた流動キャビテーションで処理することで、バガス片をほぐして細くすれば糖化収率が向上することを報告している(例えば、特許文献4参照)。
【0006】
また、本発明者らは、ベンチュリ管を用いた流動キャビテーションでセルロースを解繊する場合には、キャビテーションが発生しないベンチュリ管中心部をセルロースが通過する可能性があることから、粒径80μm程度のセルロース粒子を0.5質量%含有する液体を流動キャビテーションで処理した結果、絞り部直径が1mmのベンチュリ管よりも、絞り部直径が0.7mmのベンチュリ管のほうが、解繊の効率が15.6倍良いことを報告している(例えば、非特許文献1参照)。
【0007】
また、本発明者らは、ベンチュリ管の絞り部の下流側に設置した流量調節弁により、絞り部と当該流量調節弁との間の圧力の制御により、流動キャビテーションの強さを強力化できることを報告している(例えば、非特許文献2参照)。
【0008】
なお、本発明者らは、バタフライ弁下流に、強力な衝撃力を生じる高壊食性渦キャビテーションが発生することを報告している(例えば、非特許文献3参照)。
【0009】
また、ボール弁をある開度以下に絞った状態において液体を流した場合、圧力、流速等によってはキャビテーションが発生することから、キャビテーションによる騒音や振動、壊食を抑制するために、キャビテーションを抑制する形状が報告されている(例えば、特許文献5参照)。
【0010】
また、ボール弁の孔を小径にして複数設けることにより、ボール弁でキャビテーションを発生させるとともに、ボール弁の開度により、キャビテーションの発生量を制御する方法が報告されている(例えば、特許文献6参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

井関農機株式会社
精米設備
今日
井関農機株式会社
籾摺精米設備
今日
井関農機株式会社
洗米装置
27日前
アイメックス株式会社
湿式ビーズミル
15日前
株式会社ヨシダ
石臼製粉機
22日前
マックス株式会社
厨芥処理装置
1か月前
丸井工業株式会社
すり潰し砥石と、この砥石を備えるすり潰し装置
27日前
株式会社アーステクニカ
製砂設備及び製砂方法
27日前
三菱重工業株式会社
偏流構造体、粉砕機及び粉砕機の組立方法
2日前
ネッツシュ-ファインマールテヒニック ゲーエムベーハー
攪拌ミル
1日前
三菱重工業株式会社
回転体支持構造、分級機及び固体燃料粉砕装置並びに回転体支持方法
13日前
株式会社エコ・マイニング
軟質ウレタンの微粉末製造設備及び軟質ウレタンの微粉末
27日前
三菱重工業株式会社
ローラカバー及び粉砕機並びにローラカバーの設計方法及び粉砕機の設計方法
13日前
ネッツシュ-ファインマールテヒニック ゲーエムベーハー
拡大部を有するバスケットを備える攪拌ミル
1か月前
ネッツシュ-ファインマールテヒニック ゲーエムベーハー
スリットを有するバスケットを備える攪拌ミル
1か月前
京セラ株式会社
予測装置、予測方法、制御プログラム、および記録媒体
22日前
ブラザー工業株式会社
プログラムセットおよびプログラム
7日前
帝人株式会社
メタ型全芳香族ポリアミド繊維及びその製造方法
8日前
リージェンツ オブ ザ ユニバーシティ オブ ミネソタ
細胞の凍結保存のための組成物および方法
15日前