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公開番号2024088601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-02
出願番号2023205974
出願日2023-12-06
発明の名称攪拌ミル
出願人ネッツシュ-ファインマールテヒニック ゲーエムベーハー
代理人個人,個人,個人
主分類B02C 17/18 20060101AFI20240625BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】分離システムを通過する粉砕材料の放出を妨害する、分離システム上における粉砕体の蓄積を防止する攪拌ミルを提供する。
【解決手段】粉砕体を含む粉砕チャンバと、攪拌シャフトであり、粉砕チャンバ内にて水平攪拌シャフト軸線周りで回転し、攪拌シャフトに相対回転不可能に接続されると共に、水平軸線方向において互いに間隔を置きつつ粉砕体を移動させる幾つかの粉砕部材、好適には粉砕ディスクを支持する、攪拌シャフトとを備える攪拌ミルであって、攪拌シャフトが、出口側において、外周面上に好適には粉砕部材がちりばめられたバスケットを有し、そのバスケットが、スクリーン状分離ドラムを支持する出口と重なり、バスケットの内周面とスクリーン状分離ドラムの外周面との間の半径方向距離が、周方向において一定ではなく変化する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
粉砕体を含む粉砕チャンバ(2)と、
攪拌シャフト(3)であり、前記粉砕チャンバ(2)内にて水平攪拌シャフト軸線周りで回転し、前記攪拌シャフト(3)に相対回転不可能に接続されると共に、水平軸線方向において互いに間隔を置きつつ前記粉砕体を移動させる幾つかの粉砕部材(4)を支持し、好適には粉砕ディスク(4)を支持する、前記攪拌シャフト(3)と、
を備え、
前記攪拌シャフト(3)が、出口側において、好適には外周面上に粉砕部材(4)がちりばめられたバスケット(9)を有し、該バスケット(9)が、スクリーン状分離ドラム(5)を支持する出口(8)と重なる攪拌ミルにおいて、
前記バスケット(9)の内周面(10)と前記スクリーン状分離ドラム(5)の外周面(11)との間の半径方向距離が、周方向において一定ではなく変化し、前記分離ドラム(5)と前記バスケット(9)との間における半径方向距離の変化の推移が、一定であることを特徴とする、攪拌ミル。
続きを表示(約 950 文字)【請求項2】
請求項1に記載の攪拌ミル(1)であって、スクリーンドラム(5)が、延性材料で構成されると共に、対をなして互いに対向するよう配置されたダイ(12)間における圧縮時の塑性変形によって非円形形状が付与されていることを特徴とする、攪拌ミル。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の攪拌ミル(1)であって、前記スクリーンドラム(5)の断面が、前記攪拌シャフト軸線に対して垂直な2つの主軸線a及びbを有し、
a<30 mmの場合、aはbよりも少なくとも2 mm大きく、
a=30 mm~100 mmの場合、aはbよりも少なくとも4 mm大きく、
a>100 mmの場合、aはbよりも少なくとも6 mm大きい、
ことを特徴とする、攪拌ミル。
【請求項4】
請求項1~3の何れか一項に記載の攪拌ミル(1)であって、前記スクリーンドラム(5)の断面が、前記攪拌シャフト軸線に対して垂直な多角形、好適には五角形又は六角形の形状であることを特徴とする、攪拌ミル。
【請求項5】
請求項1~4の何れか一項に記載の攪拌ミル(1)であって、前記スクリーンドラム(5)が、スプリット管であることを特徴とする、攪拌ミル。
【請求項6】
分離システム(5)を通る粉砕材料の放出を妨害する、分離システム(5)上における粉砕体の蓄積を防止するための方法であって、
請求項1~5の何れか一項に記載の攪拌ミル(1)における好適にはスプリット管として構成されるスクリーンドラム(5)を、プレス、好適には変形に影響を及ぼすダイを相互接続することにより、分解された状態で塑性変形させ、これにより前記スクリーンドラム(5)が単なる公差を超えて非円形形状を恒久的に有することを特徴とする、方法。
【請求項7】
分離システム(5)を通る粉砕材料の放出を妨害する、分離システム(5)上における粉砕体の蓄積を防止するための方法であって、
請求項1~5の何れか一項に記載の攪拌ミル(1)におけるバスケット(9)を、その内周面(10)において、単なる公差を超えて非円形形状を有するよう製造することを特徴とする、方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、請求項1の上位概念に係る攪拌ミルに関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
攪拌ミルは、固体の解砕又は粉砕すべき懸濁液又は分散液内の粒径を減少させるために使用される。この場合のサイズは、数百マイクロメートル~数ナノメートルのサイズ範囲である。
【0003】
攪拌ミル内で生じるプロセスについては、図1を参照しつつ以下に説明する。
【0004】
図1は、水平攪拌シャフト3(粉砕ロータと称されることも多い)を備える攪拌ミル1の略図を示す。図1において、粉砕容器6内に位置すると共に、一般に鋼球又はセラミック球として構成される粉砕体は図示されていない。
【0005】
攪拌ミル1の動作中、粉砕すべき材料は、攪拌ミル1の入口7を介して、粉砕容器6によって包囲された粉砕チャンバ2内へ又は粉砕チャンバ2を通るようポンプで送られる。
【0006】
粉砕シャフト3に相対回転不可能に接続されると共に、粉砕ディスク又は攪拌要素と称されることも多い粉砕部材4は、攪拌シャフト3の回転運動によって回転する。回転運動を生じさせるために、攪拌シャフト3は、例えば、ベルトドライブ(図示せず)を介して電気モータで駆動することができる。この場合、攪拌ミル1のドライブは通常、粉砕容器6に隣接するハウジング内に配置されている。
【0007】
粉砕チャンバ2内の粉砕部材4近傍にある粉砕体は、粉砕部材4の回転により、粉砕容器6の周方向に連行される。粉砕部材4の各対の間の中央領域において、移動させた粉砕体は、頂点領域に到達すると直ぐに攪拌シャフト3方向に再び逆流する。このようにして、粉砕部材4の各対の間で粉砕体の循環運動が生じる。マイクロメートル又はナノメートル範囲で可及的に微細な粒径を達成するために、0.05 mm~10 mm、理想的には、0.1 mm~5 mmのサイズの粉砕体が使用される。
【0008】
粉砕チャンバ2を通ってポンプで送られた粉砕材料懸濁液の固体と粉砕体との間の衝突は、粉砕体の運動によって引き起こされる。これら衝突により、粉砕材料懸濁液中の固体から微粒子が分離され、従って攪拌ミル1の出口8に到達する固体は、入口7で供給された固体よりも最終的に大幅に小さい。達成可能な最大粉砕は、粉砕体のサイズに直接的に依存する。
【0009】
粉砕体が粉砕チャンバ2から除去されないようにするために、例えば、スクリーン、フィルタ、又はスプリット管の形態の分離システム5(以下においては用語「スクリーン」が全てのタイプの分離システムを含むものとする)は、粉砕材料が放出される出口8の前に取り付けられている。
【0010】
分離システム5の通路が粉砕体で詰まるのを防ぐために、分離システム5は通常、バスケット9によって包囲され、このバスケットは、攪拌シャフト3の出口側の端部に取り付けられるか又は出口側の端部を形成している。バスケット9は、攪拌ミル1の動作中、分離システム5周りを回転する。バスケット9の回転により、バスケット9の外周面上に位置する粉砕体は、バスケット9の回転方向に加速し、この場合に生じる遠心力によって粉砕容器6方向に移動する。バスケット9には更に、一般にスリットが設けられている。これらスリットにより、バスケット9周りを流れると共に、分離システム5とバスケット9との間のギャップに位置する粉砕材料懸濁液の一部が、粉砕容器6方向に再び流れることができ、これによりそこに蓄積した粉砕体が分離システム5から洗い流される。
(【0011】以降は省略されています)

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