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公開番号2024090981
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022207214
出願日2022-12-23
発明の名称竪型破砕機及び竪型破砕機のシェルライナ
出願人株式会社クボタ
代理人個人
主分類B02C 13/16 20060101AFI20240627BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】筒状のシェルの上部に配設された投入フードが破損・摩耗することを極力回避することができる竪型破砕機及び竪型破砕機のシェルライナを提供する。
【解決手段】筒状のシェルと、前記シェルの内周に固定されたシェルライナと、前記シェルの内側で縦軸心周りに回転可能に配され、前記シェルライナとの間で被破砕物を破砕する破砕機構を備えたロータと、前記ロータの上部で回転可能に配されたブレーカと、を備えた竪型破砕機であって、前記シェルライナは、第1ライナ部5Aと、前記第1ライナ部よりも径方向内側に突出する第2ライナ部とが、前記シェルの内周に沿って交互に配列され、前記第1ライナ部5Aの上端部に、内側へ向けて突出する鍔部55を備えている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
筒状のシェルと、前記シェルの内周に固定されたシェルライナと、前記シェルの内側で縦軸心周りに回転可能に配され、前記シェルライナとの間で被破砕物を破砕する破砕機構を備えたロータと、前記ロータの上部で回転可能に配されたブレーカと、を備えた竪型破砕機であって、
前記シェルライナは、第1ライナ部と、前記第1ライナ部よりも径方向内側に突出する第2ライナ部とが、前記シェルの内周に沿って交互に配列され、
前記第1ライナ部の上端部に、内側へ向けて突出する鍔部を備えている竪型破砕機。
続きを表示(約 940 文字)【請求項2】
前記シェルの上部に投入フードが配設され、
平面視で、前記投入フードの下端内面が、前記シェルライナの上端内面と同一位置または径方向外方に位置するように構成されている請求項1記載の竪型破砕機。
【請求項3】
前記第1ライナ部のうち前記ロータの回転方向の前方側の端部に、第2ライナ部の厚さ以内で径方向内側に向けて突出する突出部を備えている請求項1記載の竪型破砕機。
【請求項4】
前記突出部は、前記第1ライナ部の内壁面に前記端部に向けて径方向内側に傾斜する傾斜部を備えている請求項3記載の竪型破砕機。
【請求項5】
第1ライナ部の内壁面は、前記鍔部と前記突出部を除いて平面に形成されている請求項3または4記載の竪型破砕機。
【請求項6】
筒状のシェルの内周に固定され、前記シェルの内側で縦軸心周りに回転可能に配されたロータに備えた破砕機構との間で被破砕物を破砕する竪型破砕機のシェルライナであって、
第1ライナ部と、前記第1ライナ部よりも径方向内側に突出する第2ライナ部とが、前記シェルの内周に沿って交互に配列され、
前記第1ライナ部の上端部に、内側へ向けて突出する鍔部を備えている竪型破砕機のシェルライナ。
【請求項7】
前記シェルの内周に固定された状態で、平面視で前記シェルライナの上端内面が、前記シェルの上部に配設された投入フードの下端内面と同一位置または径方向内方に位置するように構成されている請求項6記載の竪型破砕機のシェルライナ。
【請求項8】
前記第1ライナ部のうち前記ロータの回転方向の前方側の端部に、第2ライナ部材の厚さ以内で径方向内側に向けて突出する突出部を備えている請求項6記載の竪型破砕機のシェルライナ。
【請求項9】
前記突出部は、前記第1ライナ部材の内壁面に前記端部に向けて径方向内側に傾斜する傾斜部を備えている請求項8記載の竪型破砕機のシェルライナ。
【請求項10】
第1ライナ部の内壁面は、前記鍔部と前記突出部を除いて平面に形成されている請求項8または9記載の竪型破砕機のシェルライナ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、竪型破砕機及び竪型破砕機のシェルライナに関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
廃棄された家電製品等の塊状の産業廃棄物を破砕処理するために竪型破砕機が用いられている。
【0003】
竪型破砕機は、下端から上端にかけて次第に拡径する筒状のシェルと、前記シェルの内周に固定されたシェルライナと、前記シェルの内側で縦軸心周りに回転可能に配され、前記シェルライナとの間で被破砕物を破砕する破砕機構を備えたロータと、前記破砕機構の上部で前記縦軸心周りに回転するブレーカ等を備えている。
【0004】
シェルの内部に投入された塊状の廃棄物は、先ずブレーカに打撃されて粗破砕され、続いて筒状シェルの内周部に取り付けられたシェルライナとロータに備えた破砕機構との間で破断処理されて砕片化され、シェルライナとロータとの間の隙間からロータ下部に配置されたディスチャージリングに落下する。
【0005】
ディスチャージリングに落下した砕片は、縦軸心となる回転軸と同軸に軸支されたスイーパの掃引によりディスチャージリングの周壁に形成された開口部から排出部へと掃き出される。
【0006】
特許文献1には、内側にシェルライナを固定した筒状のシェルの中心に設けた回転軸に、ブレーカライナやグラインダなどを設けた破砕機が開示されている。当該破砕機は、シェルの内側に固定したシェルライナを凸部と凹部を有する凹凸シェルライナと、この凹凸シェルライナの凸部より低い低シェルライナを適当な配列で配置固定されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
実開昭59-166843号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
竪型破砕機では、シェルの上部に投入フードが配設され、投入フードから被破砕物がシェルの内部に投入されるように構成されているのであるが、ブレーカの打撃を受けた被破砕物がシェルより上方に弾き飛ばされることがあり、弾き飛ばされた被破砕物が投入フードの開口端に衝突して、投入フードの開口下端部が損傷したり、摩耗が早くなる場合があるという問題があった。
【0009】
図4(a),(b),(c)には、上述した従来のシェルライナの一例が示されている。図4(a)に示すように、筒状のシェル5の内周に、第1ライナ部5Aと、第1ライナ部5Aよりも径方向内側に突出する厚肉の第2ライナ部5Bとが、シェル5の内周に沿って交互に配列されている。図4(b)には、第1ライナ部5Aの平面、正面、底面の説明図が示され、図4(c)には、図4(a)の一部拡大図が示されている。第1ライナ部5Aの内側面は平面に形成されている。
【0010】
図4(a),(c)に示すように、一点鎖線の矢印で示す方向にロータ及びブレーカが回転すると、被破砕物がロータに備えたグラインダ(破砕機構の一例)やブレーカとシェルライナとの間で破砕処理されて、砕片がディスチャージリングに落下する。
(【0011】以降は省略されています)

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