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公開番号2024089914
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-07-04
出願番号2022205453
出願日2022-12-22
発明の名称縦型粉砕機
出願人杉山重工株式会社
代理人個人,個人
主分類B02C 7/08 20060101AFI20240627BHJP(破砕,または粉砕;製粉のための穀粒の前処理)
要約【課題】微粉砕が可能で動力の損失が少なく、粉砕品が潤滑油で汚染されるおそれがなく、また粉砕品を完全に機外へ排出できる縦型粉砕機30を提供すること。
【解決手段】首振り用モータ36と下皿体34の自転用モータ37を同時稼働させ、首振り用モータ36によって偏心回転体35が回転し、下部主軸51が旋回する。同時に下皿体34の自転用モータ37の出力軸の回転が旋回している下部主軸51にリンク式カップリング60を介して伝達され、下部主軸51の旋回運動と回転運動はユニバーサルジョイント50を介して下皿体34に伝達され、下皿体34が回転しながら、自動調心コロ軸受47の中心47dを支点にして上下に揺動する。これにより、貫通穴33aに投入された原料が下皿体34の上面のテーパ面34aと上皿体33の下面のテーパ面33bで圧縮粉砕される。そして、粉砕品は貫通穴33aから回収部34bに遠心力で排出され、回収部34bから吸引管40aで吸引して回収される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
中心部に貫通穴が形成されるとともに、貫通穴の下端開口の周囲にテーパ面を形成した下面を有し、基台に回転可能に組み付けられるとともに上下動可能に組み付けた上皿体と、
基台に自動調心コロ軸受を介して回転可能かつ揺動可能に支持された上部主軸と、
上面に上皿体のテーパ面に当接するテーパ面が形成され、上部主軸の上端部に固定された下皿体と、
上皿のテーパ面が下皿体のテーパ面に圧接するように上皿体を下方へ付勢するスプリングと、
基台に固定され、原料を貫通穴に投入する原料供給口と、
基台に回転可能に組み付けられた偏心回転体と、
偏心回転体を駆動する首振り用モータと、
下皿体の自転用モータと、
偏心回転体の回転中心に対して回転中心が偏心するように偏心回転体に回転可能に組み付けられ、上部主軸とユニバーサルジョイントを介して連結されるとともに、下皿体の自転用モータの出力軸にリンク式カップリングを介して連結された下部主軸とを備え、
原料供給口から原料を上皿体の貫通穴に投入して首振り用モータと下皿体の自転用モータを同時稼働させ、
首振り用モータによって偏心回転体を回転させて下部主軸を旋回させ、
下皿体の自転用モータの出力軸の回転を旋回している下部主軸にリンク式カップリングを介して伝達し、
下部主軸の旋回運動と回転運動をユニバーサルジョイントを介して下皿体に伝達し、
下皿体を回転しながら、自動調心コロ軸受の中心を支点にして上下揺動させ、
貫通穴に投入された原料を下皿体の上面のテーパ面と上皿体の下面のテーパ面で圧縮粉砕することを特徴とする縦型粉砕機。
続きを表示(約 99 文字)【請求項2】
溝構造を有するリング状の回収部を下皿体の外周に沿うように設け、貫通穴から回収部に排出された粉砕品を吸引管で吸引して回収することを特徴とする請求項1に記載の縦型粉砕機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は縦型粉砕機に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
縦型粉砕機の一形式として、図8に示すサイモンズ・ディスク粉砕機10が鉱山での砕石に用いられている。この粉砕機10は筒軸10Aを立設した基台10B、円板状の下皿体11、下向きに伏せた上皿体12、回転円板13、偏心機14、シュート15及びこれらが組み付けられ、筒軸10Aに回転可能に嵌合した回転体16を備えている。
【0003】
上皿体12は中心部に原料が投入される貫通穴12aが設けられている。この上皿体12は回転体16に上下動可能に組み付けられ、スプリング17で下皿体11に向けて付勢されている。回転体16の下部にはベベルギヤ18が設けられ、駆動用プーリ19で回転される駆動軸20に設けたべベルギヤ21に連結されている。
【0004】
下皿体11は取付台22に固定され、取付台22は回転体16に上下動可能で、かつ回転可能に組み付けられている。この取付台22の下面は凹レンズ状の曲面に形成され、回転円板13に支持されている。回転円板13は凸レンズ状の上面を有し、取付台22は下面が回転円板13の上面に嵌合するように載置されている。
【0005】
回転円板13は下面の中心に凸軸13aが設けられ、偏心機14の回転軸心に対して偏心した穴14aに嵌合している。偏心機14は回転体16の筒軸10Aに回転可能に組み付けられ、下端部外周にベベルギヤ14bが設けられている。このベベルギヤ14bは駆動軸20の先端に設けたベベルギヤ23と連結されている。
【0006】
駆動用プーリ19で駆動軸20を回転させると回転体16が回転して上皿体12と下皿体11が同方向に回転する。一方、偏心機14は回転体16と逆方向に回転する。回転円板13は偏心して偏心機14に連結されているので、偏心機14の回転に伴い旋回運動する。そして、回転円板13の旋回に伴い、取付台22に固定した下皿体11が凸軸13aを支点にして揺動するので、貫通穴12aに投入された原料が上皿体12と下皿体11に挟まれて圧潰され、粉砕される。そして、粉砕品は上皿体12と下皿体11の間から遠心力でシュート15へ排出され、シュート15から機外に排出される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
引用無し
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上記したサイモンズ・ディスク粉砕機10では、下皿体11の揺動に伴い原料が下皿体11と上皿体12で挟まれて圧潰される。しかし、下皿体11と上皿体12はほぼ同じ速度で同じ方向に回転するため、原料には圧潰力が作用するだけで、擂り潰す力は作用しない。そのため、サイモンズ・ディスク粉砕機10は大塊から中粒までの粗粉砕にしか適さず、微粉砕には適さない。
【0009】
回転円板13が自転しながら揺動するので、取付台22の下面と回転円板13の上面との間にすべり運動が発生する。加えて、取付台22の下面と回転円板13の上面に原料を圧縮粉砕するときの反力が加わり大きな運転動力の損失が生ずる。
【0010】
取付台22の下面と回転円板13の上面のすべり運動部分には常に多量の潤滑油を注入しなければならず、この潤滑油の漏れ、飛散が粉砕品を汚染する。
(【0011】以降は省略されています)

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