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公開番号2024014767
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-02-01
出願番号2023109748
出願日2023-07-04
発明の名称バランスばねと温度補償手段を備える計時器用調速機構
出願人ザ・スウォッチ・グループ・リサーチ・アンド・ディベロップメント・リミテッド
代理人個人
主分類G04B 17/22 20060101AFI20240125BHJP(時計)
要約【課題】 精密な温度補償手段がある、バランスばねを備える計時器用調速機構を提供する。
【解決手段】 本発明は、バランスばねとを備える計時器用ムーブメントのための調速機構(1、10)に関し、バランスのような振動錘と、バランスばねとを備え、バランスばねは、自身のまわりに複数の回転分巻かれたフレキシブル細長材(2)を備え、細長材(2)は、振動錘が回転振動運動を行うことを可能にする所定の剛性を有し、細長材(2)には、外端(9)があり、調速機構(1、10)は、温度に応じて剛性を適応させて、調速機構(1、10)に対する温度の影響を補償するように構成する温度補償弾性デバイスを備え、弾性補償デバイスは、計時器用ムーブメントに対して不動な第1の固定支持体(7)に外端(9)を接続する弾性要素(5)と、温度に応じて弾性要素(5)に可変の力又はトルクを与えるためのプリロード手段(6)とを備える。本発明は、さらに、このような調速機構(1)を備える計時器用ムーブメントに関する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
バランスばねとを備える計時器用ムーブメントのための調速機構(1、10)であって、
バランスのような振動錘と、バランスばねとを備え、
前記バランスばねは、自身のまわりに複数の回転分巻かれたフレキシブル細長材(2)を備え、
前記細長材(2)は、前記振動錘が回転振動運動を行うことを可能にする所定の剛性を有し、
前記細長材(2)には、外端(9)があり、
前記調速機構(1、10)は、温度に応じて剛性を適応させて、前記調速機構(1、10)に対する温度の影響を補償するように構成する温度補償弾性デバイスを備え、
前記弾性補償デバイスは、前記計時器用ムーブメントに対して不動な第1の固定支持体(7)に前記外端(9)を接続する弾性要素(5)と、温度に応じて前記弾性要素(5)に可変の力又はトルクを与えるためのプリロード手段(6)とを備える
ことを特徴とする調速機構。
続きを表示(約 870 文字)【請求項2】
前記プリロード手段(6)は、前記弾性要素(5)に接続されるばね部を備え、
前記ばね部は、力又はトルクを前記弾性要素(5)に伝達する
ことを特徴とする請求項1に記載の調速機構。
【請求項3】
前記プリロード手段(6)は、温度に応じて変形体(15)を備え、
前記変形体(15)は、変形中に少なくとも部分的に前記ばね部と接触する
ことを特徴とする請求項1に記載の調速機構。
【請求項4】
前記変形体(15)は、細長いバイメタルアタッチメントである
ことを特徴とする請求項3に記載の調速機構。
【請求項5】
前記ばね部は、前記弾性要素(5)に接続される第1のフレキシブルブレード(11)を備える
ことを特徴とする請求項4に記載の調速機構。
【請求項6】
前記ばね部は、前記第1のフレキシブルブレード(11)に接続される変換ステージを備え、
前記変形体は、前記変換ステージに接触する
ことを特徴とする請求項5に記載の調速機構。
【請求項7】
前記ばね部は、前記熱変形体に接続される第2のフレキシブルブレード(21)を備える
ことを特徴とする請求項5に記載の調速機構。
【請求項8】
前記調速機構(1、10)は、実質的に同じ1つの平面内で延在している
ことを特徴とする請求項1に記載の調速機構。
【請求項9】
前記弾性要素(5)は、懸架集中体(3)と、前記懸架集中体(3)を前記第1の固定支持体(7)に接続する非交差ブレード対(4)とを備える
ことを特徴とする請求項1に記載の調速機構。
【請求項10】
前記プリロード手段(6)は、前記懸架集中体(3)に力又はトルクを与えるように前記懸架集中体(3)に接続される
ことを特徴とする請求項9に記載の調速機構。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、バランスばねと温度補償手段を備える調速機構に関し、特に計時器の分野向けのものに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
今日の機械式の携行型時計(例、腕時計、懐中時計)の多くは、ばね仕掛けバランスとスイス式レバーエスケープを搭載している。ばね仕掛けバランスは、携行型時計のタイムベースを構成する。ばね仕掛けバランスは、共振器や調速機構とも呼ばれる。
【0003】
エスケープには、以下の2つの主な機能がある。
- 共振器の往復運動を維持すること
- この往復運動をカウントすること
【0004】
機械式共振器を構成するためには、慣性要素と、ガイドと、弾性戻し要素が必要である。伝統的に、慣性要素がバランスによって形成される場合、バランスばねが弾性戻し要素として機能する。このバランスは、概してルビー製のプレーンベアリング内において回転する、ピボットによって回転ガイドされる。
【0005】
機械式共振器に対して、計時器用ムーブメントの所定のレートが得られるように振動数が決められて選択される。
【0006】
しかし、このような機械式共振器には、その動作中に、外部パラメーターの変化に起因する干渉が発生して、共振器の振動数が変動してしまうおそれがある。これらのパラメーターは、例えば、温度、圧力、湿度、重力である。共振器の振動数が変動すると、時間測定において誤差を発生し、したがって、計時器用ムーブメントのレートに誤差を発生してしまう。
【0007】
スイス特許文献704687には、バランスばねと、スタッドの位置を変えるためのメンバーとを備える調速機構であって、特定のパラメーター、特に温度、に起因するバランスばねの変形に対して補償するものが記載されている。
【0008】
しかし、このような補正メンバーは、所望の精度レベルを達成することができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、精密な温度補償手段を備える、バランスばねを備える計時器用調速機構を提供することによって、前記課題の一部又は全部を克服することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
このために、本発明は、バランスばねとを備える計時器用ムーブメントのための回転運動の調速機構に関し、この調速機構は、バランスのような振動錘と、バランスばねとを備え、前記バランスばねは、自身のまわりに複数の回転分巻かれたフレキシブル細長材を備え、前記細長材は、前記振動錘が回転振動運動を行うことを可能にする所定の剛性を有し、前記細長材には、外端がある。
(【0011】以降は省略されています)

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