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公開番号2025135431
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-18
出願番号2024033278
出願日2024-03-05
発明の名称水素含有粉末およびその製造方法
出願人株式会社アッチェ,国立大学法人長岡技術科学大学,中部キレスト株式会社,キレスト株式会社
代理人弁理士法人アスフィ国際特許事務所
主分類C01B 6/04 20060101AFI20250910BHJP(無機化学)
要約【課題】本発明は、水素放出能力に極めて優れる水素含有粉末およびその製造方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明に係る水素含有粉末は、カルサイトおよび水素化マグネシウムを含有することを特徴とする。本発明に係る水素含有粉末の製造方法は、炭酸カルシウムマグネシウム含有粉末を一段階で焼成する工程を含み、前記焼成を、0.1MPa以上1.5MPa以下の圧力、650℃以上850℃以下の温度で、90体積%以上の水素を含む雰囲気下で行うことを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
カルサイトおよび水素化マグネシウムを含有することを特徴とする水素含有粉末。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
水分と接触することにより1gあたり5μL以上の水素を発生する請求項1に記載の水素含有粉末。
【請求項3】
X線光電子分光による分析で1303.1±0.2eVに結合エネルギーピークを有する請求項1に記載の水素含有粉末。
【請求項4】
請求項1~3のいずれかに記載の水素含有粉末を含むことを特徴とする健康補助食品。
【請求項5】
請求項1~3のいずれかに記載の水素含有粉末を含むことを特徴とする食品。
【請求項6】
水素含有粉末を製造するための方法であって、
炭酸カルシウムマグネシウム含有粉末を一段階で焼成する工程を含み、
前記焼成を、0.1MPa以上1.5MPa以下の圧力、650℃以上850℃以下の温度で、90体積%以上の水素を含む雰囲気下で行うことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記炭酸カルシウムマグネシウム含有粉末として、マグネシウムを3質量%以上含むものを用いる請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記焼成を1時間以上10時間以下行う請求項6に記載の方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水素発生能に優れる水素含有粉末およびその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
ヒトは呼吸により体内に酸素を取り込み、TCAサイクル等を通じてエネルギーを産生する。しかし、過剰な酸素からはフリーラジカルや活性酸素が生じ、生体に害を与えることが知られている。例えば、フリーラジカルや活性酸素は老化を促進するといわれている。また、血糖値が過剰に上昇すると、活性酸素が生じ、血管の内壁を傷付けたり、血中LDLが酸化されてマクロファージと共にプラークを形成する等、糖尿病や動脈硬化などの生活習慣病の原因になることが知られている。また、酸化ストレスは、発がんのみならず、がん細胞の浸潤や転移など、癌の進展にも深く関与することが明らかにされてきている。よって、エネルギー産生のために必要な酸化システムと、過剰な酸化による悪影響を防ぐための抗酸化システムとのバランスが崩れ、酸化が過剰となり健康が損なわれた場合には、過剰な酸化を抑制することが重要である。
【0003】
水素は還元作用を有し、フリーラジカルや活性酸素を消去する。一方、水素は食品添加物として認められており、多量摂取による副作用は確認されていない。そこで、水素濃度を高めたいわゆる水素水が販売されているが、水素の水溶性は非常に低いため、溶存した水素が放散してしまうおそれがある。そこで、水中で水素を放出する粉末も市販されている。かかる粉末であれば、水に分散して直ぐに飲用したり、或いは食品などに混ぜて摂食することも可能である。
【0004】
また、水耕栽培に使う水を水素水にすることにより、収穫量が多くなる、ビタミンが多くなる、抗酸化物質が増えるといった仮説のもとに、大学や企業などが農業分野での水素水の活用につき研究を進めている。その結果、水素水には、植物の根の張りが良くなって根腐れし難くなる、害虫による被害の低減、堆肥の臭気の抑制、作物の病気などに対する耐性の改善といった効果が認められている。
【0005】
本発明者らは、炭酸カルシウム含有粉末を高温処理および低温処理することにより、水と接触したときの水素発生能に優れ、且つその水分の酸化還元電位が低い水素担持粉末を製造する方法を開発している(特許文献1,2)。
【0006】
また、本発明者らは、炭酸カルシウムマグネシウム含有粉末を比較的低温度で水素処理する水素担持粉末の製造方法(特許文献3)と、真珠層を含む粉末を水素処理する水素担持粉末の製造方法(特許文献4)も開発している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6244051号公報
特許第6337192号公報
特開2019-142742号公報
特開2020-33197号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
上述したように、本発明者らは、水素放出能力に優れた水素担持粉末を低コストで製造する方法を開発している。
しかし、近年、生活習慣病などが問題となってきており、その原因である活性酸素を低減すべく、水素放出能力により一層優れる粉末が求められている。また、農業分野での水素の活用も推し進められている。
そこで本発明は、水素放出能力に極めて優れる水素含有粉末およびその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねた。その結果、水素を水素化マグネシウムの形で含む水素含有粉末が、水素放出能力に極めて優れることを見出して、本発明を完成した。
以下、本発明を示す。
【0010】
[1] カルサイトおよび水素化マグネシウムを含有することを特徴とする水素含有粉末。
[2] 水分と接触することにより1gあたり5μL以上の水素を発生する前記[1]に記載の水素含有粉末。
[3] X線光電子分光による分析で1303.1±0.2eVに結合エネルギーピークを有する前記[1]または[2]に記載の水素含有粉末。
[4] 前記[1]~[3]のいずれかに記載の水素含有粉末を含むことを特徴とする健康補助食品。
[5] 前記[1]~[3]のいずれかに記載の水素含有粉末を含むことを特徴とする食品。
(【0011】以降は省略されています)

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