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公開番号
2025133387
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2024031304
出願日
2024-03-01
発明の名称
リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池
出願人
住友化学株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/525 20100101AFI20250904BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】初回放電容量が高く、充電状態においてもガスが発生しにくいリチウム二次電池を提供できるリチウム二次電池用正極活物質の提供。
【解決手段】一次粒子が凝集した二次粒子であるリチウム金属複合酸化物と、ホウ素を含む化合物と、を備え、下記式(A)を満たす、リチウム二次電池用正極活物質。0.5<Y/X<1.0・・・式(A)(式(A)中、Xは、X線光電子分光法により測定される、前記リチウム二次電池用正極活物質の表面におけるホウ素元素の存在割合(%)であり、Yは、X線光電子分光法により測定される、50MPaで圧粉処理した後のリチウム二次電池用正極活物質の表面におけるホウ素元素の存在割合(%)である。)
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
一次粒子が凝集した二次粒子であるリチウム金属複合酸化物と、ホウ素を含む化合物と、を備え、下記式(A)を満たす、リチウム二次電池用正極活物質。
0.5<Y/X<1.0 ・・・式(A)
(式(A)中、Xは、X線光電子分光法により測定される、前記リチウム二次電池用正極活物質の表面におけるホウ素元素の存在割合(%)であり、Yは、X線光電子分光法により測定される、50MPaで圧粉処理した後のリチウム二次電池用正極活物質の表面におけるホウ素元素の存在割合(%)である。)
続きを表示(約 960 文字)
【請求項2】
前記リチウム二次電池用正極活物質に含まれるホウ素元素の割合が、0.2モル%以上3モル%以下である、請求項1に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項3】
前記Xは30%以上99%以下である、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項4】
下記組成式(I)で表される、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
Li
1+α
Ni
(1-x-y-z)
M1
x
M2
y
B
z
O
2
組成式(I)
(組成式(I)中、M1はMn、Al、及びCoからなる群より選択される1種以上の元素であり、M2はTi、Mg、Ca、Zn、Sn、Zr、Si、Nb、W、Mo、Ta、Ba、S、及びPからなる群より選択される1種以上の元素であり、-0.1≦α≦0.2、0≦x≦0.3、0≦y≦0.1、及び0.002≦z≦0.03を満たす。)
【請求項5】
下記式(B)を満たす、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
1.1<T/S≦2.0 ・・・式(B)
(式(B)中、Sは、前記リチウム二次電池用正極活物質のBET比表面積(m
2
/g)であり、Tは、50MPaで圧粉処理した後のリチウム二次電池用正極活物質のBET比表面積(m
2
/g)である。)
【請求項6】
前記Sは0.1m
2
/g以上2.0m
2
/g以下である、請求項5に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項7】
レーザー回折散乱法により測定される体積基準の累積粒度分布曲線から得られるD
50
が、5μm以上20μm以下である、請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
【請求項8】
請求項1又は2に記載のリチウム二次電池用正極活物質を含有するリチウム二次電池用正極。
【請求項9】
請求項8に記載のリチウム二次電池用正極を有するリチウム二次電池。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、リチウム二次電池用正極活物質、リチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
リチウム二次電池を構成する正極には、リチウム二次電池用正極活物質が用いられる。
特許文献1は、リチウム二次電池用正極活物質として、複数の一次粒子が凝集した二次粒子で構成されたリチウムニッケルマンガン複合酸化物を開示している。特許文献1は、ホウ素を一次粒子の表面に偏析させることにより、高い電池容量及び出力特性と低い導電率とが両立することを開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
JP-A-2020-102432
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
リチウム二次電池の応用分野が広がる中、初回放電容量のさらなる向上が求められている。
また、充電状態の電池は、ガスが発生しやすい。ガスは、電解液の分解や、正極活物質の表面に存在する残留リチウムと電解液が反応することで生じうる。生じたガスは、電池膨れの原因となり、電池が劣化しやすくなる。このため、充電状態においてガスが発生しにくい電池が求められる。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、初回放電容量が高く、充電状態においてもガスが発生しにくいリチウム二次電池を提供できるリチウム二次電池用正極活物質を得ることを課題とする。
さらに、本発明は、上記リチウム二次電池用正極活物質を含有するリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は以下の[1]~[9]を包含する。
[1]一次粒子が凝集した二次粒子であるリチウム金属複合酸化物と、ホウ素を含む化合物と、を備え、下記式(A)を満たす、リチウム二次電池用正極活物質。
0.5<Y/X<1.0 ・・・式(A)
(式(A)中、Xは、X線光電子分光法により測定される、前記リチウム二次電池用正極活物質の表面におけるホウ素元素の存在割合(%)であり、Yは、X線光電子分光法により測定される、50MPaで圧粉処理した後のリチウム二次電池用正極活物質の表面におけるホウ素元素の存在割合(%)である。)
[2]前記リチウム二次電池用正極活物質に含まれるホウ素元素の割合が、0.2モル%以上3モル%以下である、[1]に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
[3]前記Xは30%以上99%以下である、[1]又は[2]に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
[4]下記組成式(I)で表される、[1]~[3]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質。
Li
1+α
Ni
(1-x-y-z)
M1
x
M2
y
B
z
O
2
組成式(I)
(組成式(I)中、M1はMn、Al、及びCoからなる群より選択される1種以上の元素であり、M2はTi、Mg、Ca、Zn、Sn、Zr、Si、Nb、W、Mo、Ta、Ba、S、及びPからなる群より選択される1種以上の元素であり、-0.1≦α≦0.2、0≦x≦0.3、0≦y≦0.1、及び0.002≦z≦0.03を満たす。)
[5]下記式(B)を満たす、[1]~[4]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質。
1.1<T/S≦2.0 ・・・式(B)
(式(B)中、Sは、前記リチウム二次電池用正極活物質のBET比表面積(m
2
/g)であり、Tは、50MPaで圧粉処理した後のリチウム二次電池用正極活物質のBET比表面積(m
2
/g)である。)
[6]前記Sは0.1m
2
/g以上2.0m
2
/g以下である、[5]に記載のリチウム二次電池用正極活物質。
[7]レーザー回折散乱法により測定される体積基準の累積粒度分布曲線から得られるD
50
が、5μm以上20μm以下である、[1]~[6]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質。
[8][1]~[7]のいずれか1つに記載のリチウム二次電池用正極活物質を含有するリチウム二次電池用正極。
[9][8]に記載のリチウム二次電池用正極を有するリチウム二次電池。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、初回放電容量が高く、充電状態においてもガスが発生しにくいリチウム二次電池を提供できるリチウム二次電池用正極活物質を得ることができる。
さらに、本発明によれば、上記リチウム二次電池用正極活物質を含有するリチウム二次電池用正極及びリチウム二次電池を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
リチウム二次電池の一例を示す模式図である。
全固体リチウム二次電池の一例を示す模式図である。
圧粉処理装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本願明細書において、金属複合化合物(Metal Composite Compound)を以下「MCC」と称し、リチウム金属複合酸化物(Lithium Metal composite Oxide)を以下「LiMO」と称し、リチウム二次電池用正極活物質(Cathode Active Material for lithium secondary batteries)を以下「CAM」と称す。
【0010】
「Ni」とは、ニッケル金属ではなく、ニッケル原子を指す。「Co」、「Li」等も同様に、それぞれコバルト原子、リチウム原子等を指す。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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