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公開番号
2025131499
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2024204704
出願日
2024-11-25
発明の名称
金属カーバイドおよび炭化水素の製造方法、ならびに金属含有部材
出願人
ダイキン工業株式会社
,
学校法人同志社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C25B
1/01 20210101AFI20250902BHJP(電気分解または電気泳動方法;そのための装置)
要約
【課題】可燃性の原料の使用を要さずに、比較的低温下で速やかに反応が進行し、効率よく金属カーバイドを得ることのできる製造方法、得られた金属カーバイドから炭化水素を製造する方法、ならびに、金属カーバイドを担持した金属含有部材を提供する。
【解決手段】炭酸イオンを含む溶融塩を調製することと、第1金属を含む電極を準備することと、前記電極を用いて前記溶融塩に電圧を印加し、前記第1金属のカーバイドを含む金属カーバイド組成物を得ることと、を備える、金属カーバイドの製造方法。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
炭酸イオンを含む溶融塩を調製することと、
第1金属を含む電極を準備することと、
前記電極を用いて前記溶融塩に電圧を印加し、前記第1金属のカーバイドを含む金属カーバイド組成物を得ることと、を備える、金属カーバイドの製造方法。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記第1金属は、アルミニウム、ベリリウム、マンガン、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウムよりなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1に記載の金属カーバイドの製造方法。
【請求項3】
前記溶融塩は、金属イオンとして、ナトリウムイオン、リチウムイオン、カリウムイオン、ルビジウムおよびセシウムよりなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1または2に記載の金属カーバイドの製造方法。
【請求項4】
前記溶融塩は、金属イオンとして、ナトリウムイオン、リチウムイオンおよびカリウムイオンよりなる群から選択される少なくとも1種と、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ストロンチウムイオン、バリウムイオンよりなる群から選択される少なくとも1種とを含む、請求項1または2に記載の金属カーバイドの製造方法。
【請求項5】
前記溶融塩は、第1金属のカーバイド、請求項1または2に記載の金属カーバイドの製造方法。
【請求項6】
前記カーバイド組成物は、さらに、炭素、前記第1金属の単体、ハロゲン化物、炭酸塩、酸化物、水素化物および過酸化物、ならびに前記溶融塩を構成する第2金属の単体、ハロゲン化物、炭酸塩、酸化物およびカーバイドよりなる群から選択される少なくとも1つを含む、請求項1または2に記載の金属カーバイドの製造方法。
【請求項7】
炭酸イオンを含む溶融塩を調製することと、
第1金属を含む電極を準備することと、
前記電極を用いて前記溶融塩に電圧を印加し、前記第1金属のカーバイドを含む金属カーバイド組成物を得ることと、
前記第1金属のカーバイドを加水分解して、炭化水素を含むガスを得ることと、を備える、炭化水素の製造方法。
【請求項8】
前記ガスは、メタンを含む、請求項7に記載の炭化水素の製造方法。
【請求項9】
前記ガスは、メタンと、エチレン、エタン、アセチレン、メチルアセチレン、プロピレン、ブテンおよび水素よりなる群から選択される少なくとも1種と、を含む、請求項7または8に記載の炭化水素の製造方法。
【請求項10】
第1金属を含む基体と、
前記基体に担持された、前記第1金属のカーバイドを含む金属カーバイド組成物と、を含む、金属含有部材。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属カーバイドおよび炭化水素の製造方法、ならびに金属含有部材に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
アルミニウムカーバイドは、硬度および融点が高く、工業的に重要な物質である。アルミニウムカーバイドは、例えば、研磨材料や複合材料のせん断強度等の改善のために、金属材料、樹脂材料の充填材として利用される。アルミニウムカーバイドを製造する方法として、金属アルミニウムあるいは酸化アルミニウムと炭素をアーク炉で高温(例えば、1100~1800℃)に加熱する方法が知られている。アルミニウムカーバイドの製造方法としてはまた、アンモニアガスを高温(例えば、1000℃以上)に加熱した酸化アルミニウムと炭素と接触させる方法(特許文献1参照)、Al(CH
3
)
3
またはAl(C
2
H
5
)
3
等の有機金属アルミニウムを950~1100℃で加熱する方法(非特許文献1参照)、500~900℃下で金属アルミニウムに低級炭化水素を接触させる方法(特許文献2参照)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平1-183411号公報
特開2001-58810号公報
【非特許文献】
【0004】
板谷 清司,岸岡 昭,”炭化アルミニウムおよび関連化合物の性質”,無機マテリアル,1997年,第4巻,271号,p. 633-641
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1および非特許文献1の方法では、原料を高温で加熱するため、エネルギー効率が低い。加えて、原料として炭素を用いると、得られる金属カーバイドに炭素由来の不純物(リン、硫黄等)が入り込んで、純度が低くなる。さらに、化石燃料由来の炭素を原料として利用することは、脱炭素化に逆行する。特許文献2の方法は、可燃性のアンモニアガス、炭化水素ガス、有機金属化合物を高温で取扱う点で、望ましくない。
【0006】
本開示は、可燃性の原料の使用を要さずに、800℃以下の比較的低温下で、速やかに反応が進行し、効率よく金属カーバイドを得ることのできる製造方法を提供することを目的とする。本開示はさらに、得られた金属カーバイドから、炭化水素を製造する方法を提供する。加えて、本開示は、金属カーバイドを担持した金属含有部材を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、下記の態様を含む。
[1]炭酸イオンを含む溶融塩を調製することと、
第1金属を含む電極を準備することと、
前記電極を用いて前記溶融塩に電圧を印加し、前記第1金属のカーバイドを含む金属カーバイド組成物を得ることと、を備える、金属カーバイドの製造方法。
【0008】
[2]前記第1金属は、アルミニウム、ベリリウム、マンガン、スカンジウム、イットリウム、ランタン、セリウムよりなる群から選択される少なくとも1種を含む、上記[1]に記載の金属カーバイドの製造方法。
【0009】
[3]前記溶融塩は、金属イオンとして、ナトリウムイオン、リチウムイオン、カリウムイオン、ルビジウムおよびセシウムよりなる群から選択される少なくとも1種を含む、上記[1]または[2]に記載の金属カーバイドの製造方法。
【0010】
[4]前記溶融塩は、金属イオンとして、ナトリウムイオン、リチウムイオンおよびカリウムイオンよりなる群から選択される少なくとも1種と、カルシウムイオン、マグネシウムイオン、ストロンチウムイオン、バリウムイオンよりなる群から選択される少なくとも1種とを含む、上記[1]~[3]のいずれかに記載の金属カーバイドの製造方法。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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