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公開番号2025130593
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027867
出願日2024-02-27
発明の名称プリンタ装置、制御方法およびプログラム
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類B41J 2/32 20060101AFI20250901BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】印刷処理を高速化する。
【解決手段】記録シートに色インクとオーバーコートの熱転写を行うプリンタ装置であって、サーマルヘッドとインクリボンにより前記記録シートに前記色インクと前記オーバーコートを転写する印刷処理を行う制御手段を有し、前記制御手段は、前記印刷処理における前記色インク転写時と前記オーバーコート転写時の前記インクリボンと前記記録シートを押圧する押圧力を変更し、前記印刷処理における前記色インク転写時と前記オーバーコート転写時の処理速度を制御する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
記録シートに色インクとオーバーコートの熱転写を行うプリンタ装置であって、
サーマルヘッドとインクリボンにより前記記録シートに前記色インクと前記オーバーコートを転写する印刷処理を行う制御手段を有し、
前記制御手段は、前記印刷処理における前記色インク転写時と前記オーバーコート転写時の前記インクリボンと前記記録シートを押圧する押圧力を変更し、前記印刷処理における前記色インク転写時と前記オーバーコート転写時の処理速度を制御することを特徴とするプリンタ装置。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記制御手段は、前記オーバーコート転写時の前記押圧力を、前記色インク転写時と同じ押圧力の第1の押圧状態と、前記第1の押圧状態よりも前記押圧力が小さい第2の押圧状態に切り替え可能であることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
【請求項3】
前記制御手段は、前記オーバーコート転写時の前記処理速度を第1の速度または前記第1の速度より高速の第2の速度に設定可能であることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ装置。
【請求項4】
前記印刷処理は、前記第1の速度で前記オーバーコートの転写を行う第1のモードと、前記第1の速度よりも高速で前記オーバーコートの転写を行う第2のモードを含み、
前記制御手段は、前記第1のモードにおける前記オーバーコート転写時の前記押圧力を前記第1の押圧状態に設定し、前記オーバーコート転写時の処理速度を前記第1の速度に設定し、
前記第2のモードにおける前記オーバーコート転写時の前記押圧力を前記第2の押圧状態に設定し、前記オーバーコート転写時の処理速度を前記第2の速度に設定することを特徴とする請求項3に記載のプリンタ装置。
【請求項5】
前記印刷処理は、前記インクリボンの全体に第1の熱量を印加して前記オーバーコートを転写する第1のモードと、前記インクリボンに前記第1の熱量を印加した部分と前記第1の熱量よりも大きい第2の熱量を印加した部分とを形成して前記オーバーコートを転写する第2のモードとを含み、
前記制御手段は、前記第1のモード時に前記第1の押圧状態に設定し、前記第2のモード時に前記第2の押圧状態に設定することを特徴とする請求項3に記載のプリンタ装置。
【請求項6】
前記制御手段は、前記第1のモード時の処理速度と前記第2のモード時の処理速度を同じにすることを特徴とする請求項5に記載のプリンタ装置。
【請求項7】
前記サーマルヘッドとプラテンローラにより前記インクリボンと前記記録シートを押圧する押圧位置と、前記サーマルヘッドと前記プラテンローラによる前記インクリボンと前記記録シートの押圧を解除した退避位置とに前記サーマルヘッドと前記プラテンローラとを相対的に移動させる移動手段を有し、
前記制御手段は、前記移動手段により前記第1の押圧状態と前記第2の押圧状態に切り替えることを特徴とする請求項2に記載のプリンタ装置。
【請求項8】
前記制御手段は、前記移動手段により前記サーマルヘッドの押圧位置を変更することにより前記第1の押圧状態と前記第2の押圧状態とを切り替えることを特徴とする請求項7に記載のプリンタ装置。
【請求項9】
前記移動手段は前記サーマルヘッドの押圧位置での押圧箇所を変更することを特徴とする請求項8に記載のプリンタ装置。
【請求項10】
前記インクリボンは前記色インクと前記オーバーコートが順に形成され、
前記色インクが転写された画像上に前記オーバーコートが転写されることを特徴とする請求項1に記載のプリンタ装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、熱転写方式のプリンタ装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、デジタルカメラやスマートフォンなどにより撮影した画像データを簡単に写真プリントできるプリンタ装置が普及している。これらのプリンタ装置の1つに昇華型の熱転写プリンタがある。昇華型は、サーマルヘッドの熱で気化したインクを記録用紙に付着させる熱転写方式である。フルカラー印刷を行う場合は、インクリボンに順に塗布されたイエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)の各色インクを順に重ねてフルカラーの画像を形成する色インク転写処理と、画像上に保護層(オーバーコート:OC)を転写するOC転写処理が行われる。
【0003】
色インクとオーバーコートは色インクやOCを気化させるためにサーマルヘッドに印加する熱量は異なるが、インクリボンと記録用紙の押圧力は同じ条件に設定されている。特許文献1には、インクリボンと記録用紙の組み合わせに基づいてサーマルヘッドの押圧力や位置の調整を行うことが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第5962417号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献1では、印刷処理中における色インク転写時とOC転写時にサーマルヘッドの押圧力や位置の調整を行うことは想定されていない。また、OC転写時の処理速度を高速化すると、インクリボンと記録用紙の押圧による摩擦過多や剥離時の共振によって異音が発生するため、印刷処理速度が制限される。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされ、その目的は、色インク転写時とオーバーコート転写時のインクリボンと記録用紙の押圧状態や処理速度を最適な条件に設定して印刷処理を高速化する技術を実現することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、記録シートに色インクとオーバーコートの熱転写を行うプリンタ装置であって、サーマルヘッドとインクリボンにより前記記録シートに前記色インクと前記オーバーコートを転写する印刷処理を行う制御手段を有し、前記制御手段は、前記印刷処理における前記色インク転写時と前記オーバーコート転写時の前記インクリボンと前記記録シートを押圧する押圧力を変更し、前記印刷処理における前記色インク転写時と前記オーバーコート転写時の処理速度を制御する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、色インク転写時とオーバーコート転写時のインクリボンと記録用紙の押圧状態や処理速度を最適な条件に設定して印刷処理を高速化できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施形態の色インク転写時のプリンタ装置の内部の機械構成を例示する断面図。
本実施形態のオーバーコート(OC)転写時のプリンタ装置の内部の機械構成を例示する図。
本実施形態のプリンタ装置の制御構成を例示するブロック図。
本実施形態のインクリボンの展開図。
本実施形態のサーマルヘッドの移動機構を例示する斜視図。
実施形態1のプリンタ装置の非高速モード時の印刷処理を例示するフローチャート
実施形態1のプリンタ装置の高速モード時の印刷処理を例示するフローチャート。
本実施形態の第1の押圧状態(a)と第2の押圧状態(b)でのサーマルヘッドの移動機構を例示する側面図。
実施形態2のプリンタ装置のパターンOCモードにより形成される半光沢パターンを例示する図。
実施形態2のプリンタ装置の非パターンOCモード時の印刷処理を例示するフローチャート。
実施形態2のプリンタ装置のパターンOCモード時の印刷処理を例示するフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。尚、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものでするものでない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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