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公開番号2025125713
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-28
出願番号2024021819
出願日2024-02-16
発明の名称快適指標算出装置及び快適指標算出システム
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人きさ特許商標事務所
主分類A01K 29/00 20060101AFI20250821BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】ペットの快適性を診断するための快適指標を算出することができる快適指標算出装置及び快適指標算出システムを提供することを目的とする。
【解決手段】快適指標算出装置は、ペットの快適指標を算出するために用いられる情報を取得する情報取得部と、情報取得部が取得した情報を、PMVに適用させるために補正又は変換する情報変換部と、情報変換部で補正又は変換された情報を用いてPMVを算出するPMV算出部と、ペット特有の要素に基づきペット係数を設定するペット係数設定部と、PMV及びペット係数に基づきペットの快適指標を算出する快適指標算出部と、を備えるものである。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
ペットの快適指標を算出するために用いられる情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記情報を、ＰＭＶに適用させるために補正又は変換する情報変換部と、
前記情報変換部で補正又は変換された前記情報を用いてＰＭＶを算出するＰＭＶ算出部と、
ペット特有の要素に基づきペット係数を設定するペット係数設定部と、
前記ＰＭＶ及び前記ペット係数に基づき前記ペットの前記快適指標を算出する快適指標算出部と、を備える快適指標算出装置。
続きを表示（約 1,400 文字）【請求項２】
前記情報変換部は、
前記ペットの周囲で測定された湿度を補正する、
前記ペットの毛量を着衣量に変換する、又は
前記ペットの位置情報を活動量に変換する、の少なくとも何れか一つを行う請求項１に記載の快適指標算出装置。
【請求項３】
前記快適指標算出部は、前記ペット係数を用いて前記ＰＭＶを増減させることで前記快適指標を算出する請求項１又は２に記載の快適指標算出装置。
【請求項４】
前記ペット係数設定部は、
前記ペットの位置情報及び居住空間の温度情報に基づき、前記ペットの現在位置の温度及び移動先の温度を求め、
前記移動先の温度が、前記現在位置の温度よりも低い場合、前記ペット係数を０より大きい値に設定し、
前記移動先の温度が、前記現在位置の温度よりも高い場合、前記ペット係数を０より小さい値に設定し、
前記快適指標算出部は、前記ＰＭＶに前記ペット係数を加算することで前記快適指標を算出する請求項３に記載の快適指標算出装置。
【請求項５】
前記ペット係数設定部は、
前記ペットの姿勢情報に基づいて、前記ペットの姿勢を推定し、
前記ペットの前記姿勢が、前記ペットが暑いと感じていることを示す第１状態である場合、前記ペット係数を０より大きい値に設定し、
前記ペットの前記姿勢が、前記ペットが寒いと感じていることを示す第２状態である場合、前記ペット係数を０より小さい値に設定し、
前記快適指標算出部は、前記ＰＭＶに前記ペット係数を加算することで前記快適指標を算出する請求項３に記載の快適指標算出装置。
【請求項６】
前記ペット係数設定部は、
前記ペットの生理情報に基づいて、前記ペットの尿量を求め、
予め設定された基準量と前記尿量との差が閾値量以上ある場合、前記ペット係数を０より大きい値に設定し、
前記快適指標算出部は、前記ＰＭＶに前記ペット係数を加算することで前記快適指標を算出する請求項３に記載の快適指標算出装置。
【請求項７】
前記快適指標と、予め設定された第１閾値及び第２閾値との比較結果に基づいて前記ペットの状態を判定し、判定した前記ペットの状態を報知する状態報知部をさらに備える請求項１又は２に記載の快適指標算出装置。
【請求項８】
前記ペットの体格、年齢、及び種類の少なくとも何れか一つを含む生体情報が入力される生体情報入力部をさらに備え、
前記第１閾値及び前記第２閾値の少なくとも何れかは、前記生体情報に基づき補正される請求項７に記載の快適指標算出装置。
【請求項９】
ペットの快適指標を算出するために用いられる情報を測定する測定装置と、
前記測定装置で測定された前記情報を取得する情報取得部と、
前記情報取得部が取得した前記情報を、ＰＭＶに適用させるために補正又は変換する情報変換部と、
前記情報変換部で補正又は変換された前記情報を用いてＰＭＶを算出するＰＭＶ算出部と、
ペット特有の要素に基づきペット係数を設定するペット係数設定部と、
前記ＰＭＶ及び前記ペット係数に基づき前記ペットの前記快適指標を算出する快適指標算出部と、を備える快適指標算出システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ペットの快適指標を算出するための快適指標算出装置及び快適指標算出システムに関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、居住環境における人の快適性を評価する指標として、ＰＭＶ（Predicted Mean Vote）が知られている。ＰＭＶは、居住環境における温度、湿度、放射温度、気流、人の着衣量、及び人の活動量に基づき求められる快適指標であり、居住空間を空調する空気調和機の制御などに用いられる。例えば特許文献１には、空調対象空間に居る人のＰＭＶを監視して空気調和機を制御する空調制御システムが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２００８／０８７９５９号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
近年、人間と犬又は猫などのペットとの共生に対応する取り組みが各方面で行われており、人だけでなく、ペットに適した居住環境を実現することが望まれている。ペットは人間よりも体温調整しづらく、また現在の環境を不快と感じているか否かを伝えることができないが、ペットの快適性を評価するための指標の算出方法は、未だ確立されていない。
【０００５】
本開示は、上記のような課題を解決するものであり、ペットの快適性を評価するための快適指標を算出することができる快適指標算出装置及び快適指標算出システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る快適指標算出装置は、ペットの快適指標を算出するために用いられる情報を取得する情報取得部と、情報取得部が取得した情報を、ＰＭＶに適用させるために補正又は変換する情報変換部と、情報変換部で補正又は変換された情報を用いてＰＭＶを算出するＰＭＶ算出部と、ペット特有の要素に基づきペット係数を設定するペット係数設定部と、ＰＭＶ及びペット係数に基づきペットの快適指標を算出する快適指標算出部と、を備えるものである。
【０００７】
本開示に係る快適指標算出システムは、ペットの快適指標を算出するために用いられる情報を測定する測定装置と、測定装置で測定された情報を取得する情報取得部と、情報取得部が取得した情報を、ＰＭＶに適用させるために補正又は変換する情報変換部と、情報変換部で補正又は変換された情報を用いてＰＭＶを算出するＰＭＶ算出部と、ペット特有の要素に基づきペット係数を設定するペット係数設定部と、ＰＭＶ及びペット係数に基づきペットの快適指標を算出する快適指標算出部と、を備えるものである。
【発明の効果】
【０００８】
本開示によれば、ＰＭＶと、ペット特有の要素に基づき設定されたペット係数と、を用いることで、ペットの快適性を評価するための快適指標を算出することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
実施の形態１に係る快適指標算出システムの概略構成図である。
実施の形態１に係る快適指標算出装置の制御ブロック図である。
実施の形態１における快適指標算出処理の流れを示すフローチャートである。
実施の形態１におけるペット係数設定処理の流れを示すフローチャートである。
実施の形態２に係る快適指標算出システムの概略構成図である。
実施の形態２におけるペット係数設定処理の流れを示すフローチャートである。
実施の形態３に係る快適指標算出装置の制御ブロック図である。
ＰＭＶとＰＰＤとの関係を表す図である。
実施の形態３における状態報知処理の流れを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、本開示に係る快適指標算出装置５及び快適指標算出システム１００の実施の形態を、図面を参照して説明する。各図において、同一の符号を付した構成部材は、同一の又はこれに相当する構成部材であり、これは明細書の全文において共通している。なお、各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
（【００１１】以降は省略されています）

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