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公開番号2025125066
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-27
出願番号2024020910
出願日2024-02-15
発明の名称絶縁型電力変換システム及び制御プログラム
出願人新電元工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H02J 50/12 20160101AFI20250820BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】1次側の電力やインピーダンスの変動の影響に関係なく2次側だけのインピーダンスを可変して出力電力が最大化するように制御する絶縁型電力変換システムを提供する。
【解決手段】本発明は、1次側コイルから2次側コイル21へ電力を絶縁状態で伝送する絶縁型電力変換システムにおいて、2次側コイル21に電気的に接続された2次側共振補償回路のキャパシタと、このキャパシタと並列接続されたスイッチと、前記キャパシタに直列接続されたインダクタと、2次側コイル21へ電力が伝送され、前記キャパシタを通って2次側から出力される電力を計測する2次側電力計測部と、2次側電力計測部により計測された電力値に基づいて、電力が大きくなるようにスイッチを駆動してDutyを可変することで、キャパシタ23のインピーダンスZtmnを制御するインピーダンス制御部を有する絶縁型電力変換システム20である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
1次側コイルから2次側コイルへ電力を絶縁状態で伝送する絶縁型電力変換システムにおいて、
前記2次側コイルと、
前記2次側コイルに電気的に接続されたキャパシタと、
前記キャパシタと並列接続されたスイッチと、
前記キャパシタに直列接続されたインダクタと、
前記2次側コイルへ電力が伝送され、前記キャパシタを通って2次側から出力される電力を計測する2次側電力計測部と、
前記2次側電力計測部により計測された電力値に基づいて、前記電力が大きくなるように前記スイッチを駆動してDutyを可変することで、前記キャパシタのインピーダンスを制御するインピーダンス制御部と、
を有することを特徴とする絶縁型電力変換システム。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記インピーダンス制御部は、前記2次側電力計測部によりn回目(nは2以上の整数)に計測された電力値と(n-1)回目に計測された電力値を比較し、電力値が大きくなる方向に前記スイッチを駆動してDutyを増加又は減少させるように制御し、この制御を繰り返すことで2次側から出力される電力を最大値に近づけるように制御することを特徴とする絶縁型電力変換システム。
【請求項3】
請求項1または2において、
前記1次側コイルは1次側インバータに電気的に接続されていることを特徴とする絶縁型電力変換システム。
【請求項4】
請求項1または2において、
前記2次側コイルに電気的に接続された整流回路を有し、前記整流回路を通して前記2次側から電力が出力されることを特徴とする絶縁型電力変換システム。
【請求項5】
請求項1または2において、
前記1次側コイルに電気的に接続された1次側キャパシタと、
前記1次側キャパシタと並列接続された1次側スイッチと、
前記1次側キャパシタに直列接続された1次側インダクタと、
前記1次側から出力される電力が所定の電力値となるように、前記1次側スイッチを駆動してDutyを可変することで、前記1次側キャパシタのインピーダンスを制御する1次側インピーダンス制御部と、
を有することを特徴とする絶縁型電力変換システム。
【請求項6】
請求項1または2において、
前記1次側コイルと前記2次側コイルの間の距離は所定距離であることを特徴とする絶縁型電力変換システム。
【請求項7】
請求項1または2において、
前記絶縁型電力変換システムはスマートフォン、蓄電器又は電気自動車に給電するものであること、もしくは、前記絶縁型電力変換システムは半導体製造装置に用いられる高周波電源の部品として用いられることを特徴とする絶縁型電力変換システム。
【請求項8】
請求項1に記載の絶縁型電力変換システムは、複数の機能を実現する制御プログラムを有しており、
前記複数の機能は、
1次側インバータを通して前記1次側コイルから絶縁状態の前記2次側コイルへ伝送され、2次側から出力された電力を前記2次側電力計測部により(n-1)回目の電力値を計測する機能(a)と、
前記1次側インバータを通して前記1次側コイルから絶縁状態の前記2次側コイルへ伝送され、2次側から出力された電力を前記2次側電力計測部によりn回目の電力値を計測する機能(b)と、
前記(n-1)回目の電力値と前記n回目の電力値を比較し、どちらの電力値が大きいかを判定する機能(c)と、
前記機能(c)において前記(n-1)回目の電力値より前記n回目の電力値の方が大きいと判定された場合は、前記スイッチを駆動してDutyを増加させるように制御する機能(d)と、
前記機能(c)において前記(n-1)回目の電力値より前記n回目の電力値の方が小さいと判定された場合は、前記スイッチを駆動してDutyを減少させるように制御する機能(e)と、
を有することを特徴とする絶縁型電力変換システム。
【請求項9】
1次側インバータを通して1次側コイルから電力を絶縁状態で伝送される2次側コイルと、
前記2次側コイルに電気的に接続されたキャパシタと、
前記キャパシタと並列接続されたスイッチと、
前記キャパシタに直列接続されたインダクタと、
前記2次側コイルへ電力が伝送され、前記キャパシタを通って2次側から出力される電力を計測する2次側電力計測部と、を有する2次側の絶縁型電力変換システムを制御するプログラムであって、
前記1次側インバータを通して前記1次側コイルから前記2次側コイルへ電力が伝送され、2次側から出力された電力を前記2次側電力計測部により(n-1)回目(nは2以上の整数)の電力値を計測するステップ(a)と、
前記1次側インバータを通して前記1次側コイルから前記2次側コイルへ電力が伝送され、2次側から出力された電力を前記2次側電力計測部によりn回目の電力値を計測するステップ(b)と、
前記(n-1)回目の電力値と前記n回目の電力値を比較し、どちらの電力値が大きいかを判定するステップ(c)と、
前記ステップ(c)において、前記(n-1)回目の電力値より前記n回目の電力値の方が大きいと判定された場合は、前記スイッチを駆動してDutyを増加させるように制御するステップ(d)と、
前記(n-1)回目の電力値より前記n回目の電力値の方が小さいと判定された場合は、前記スイッチを駆動してDutyを減少させるように制御するステップ(e)と、をコンピュータに実行させるための制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、絶縁型電力変換システム及び制御プログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来の絶縁型電力変換システムでは、1次側コイルから2次側コイルに絶縁状態で電力を供給し、2次側から電力を出力する際に、1次側の電力量、1次側のインピーダンスの変動、1次側コイルと2次側コイルとの間隔等が2次側のインピーダンスに影響を及ぼす。そのため、そのような影響を及ぼす1次側の情報が2次側の回路に送られ、その情報のやり取りをすることで、2次側からの出力電力値の最大化(電力損失の最小化)を実施していた。これに関連する技術が特許文献1に記載されている。
【0003】
しかし、上記のような1次-2次間の通信によるデータ送受信をすることで、2次側からの出力電力値の最大化を図るには煩雑な制御が必要となる。
【0004】
そこで、1次側の電力やインピーダンスの変動等の影響に関係なく、2次側だけのインピーダンスを可変して出力電力が最大化するように制御できる絶縁型電力変換システムが求められている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
WO2018/020615号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の種々の態様は、1次側の電力やインピーダンスの変動の影響に関係なく、2次側だけのインピーダンスを可変して出力電力が最大化するように制御する絶縁型電力変換システム及び制御プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に本発明の種々の態様について説明する。
【0008】
[1]1次側コイルから2次側コイルへ電力を絶縁状態で伝送する絶縁型電力変換システムにおいて、
前記2次側コイルと、
前記2次側コイルに電気的に接続されたキャパシタと、
前記キャパシタと並列接続されたスイッチと、
前記キャパシタに直列接続されたインダクタと、
前記2次側コイルへ電力が伝送され、前記キャパシタを通って2次側から出力される電力を計測する2次側電力計測部と、
前記2次側電力計測部により計測された電力値に基づいて、前記電力が大きくなるように前記スイッチを駆動してDutyを可変することで、前記キャパシタのインピーダンスを制御するインピーダンス制御部と、
を有することを特徴とする絶縁型電力変換システム。
【0009】
本発明の一態様に係る上記[1]の絶縁型電力変換システムによれば、2次側コイルにキャパシタが電気的に接続され、このキャパシタとスイッチが並列接続され、2次側コイルへ電力が伝送され、キャパシタを通って2次側から出力される電力を2次側電力計測部により計測する。その計測された電力値に基づいて、出力される電力が大きくなるようにスイッチを駆動してDutyを可変することで、インピーダンス制御部によりキャパシタのインピーダンスを制御する。これにより、1次側の電力量やインピーダンスの変動、電力伝送コイル間隔等の動作環境変化に関係なく(例えば1次側のインピーダンス等の変動に応じて2次側のインピーダンスも変動することが考えられるが、それを1-2次間の特別なフィードバック無しに)、2次側だけのインピーダンスを可変して出力の電力が最大化するように制御できる。このため、電力損失を最小化する制御を簡素な構成で安定的かつ高速に行うことができる。
【0010】
[2]上記[1]において、
前記インピーダンス制御部は、前記2次側電力計測部によりn回目(nは2以上の整数)に計測された電力値と(n-1)回目に計測された電力値を比較し、電力値が大きくなる方向に前記スイッチを駆動してDutyを増加又は減少させるように制御し、この制御を繰り返すことで2次側から出力される電力を最大値に近づけるように制御することを特徴とする絶縁型電力変換システム。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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