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公開番号2025122488
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024018018
出願日2024-02-08
発明の名称蓄電装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01M 50/367 20210101AFI20250814BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】ケースから排出されるガスの流速を下げることが可能な蓄電装置を提供すること。
【解決手段】蓄電装置1は、複数の第1蓄電スタック110と、複数の第2蓄電スタック120と、第1ジャンクションボックス310と、第2ジャンクションボックス320と、ケースと、圧力開放弁600と、を備える。ケースは、アッパーカバーを含む。圧力開放弁600は、アッパーカバーのうち第1ジャンクションボックス310と第2ジャンクションボックス320との間のボックス間空間S2の上方の部位に設けられている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向に沿って並ぶように配置された複数の第1蓄電スタックと、
前記第1方向及び上下方向との双方と直交する第2方向に前記複数の第1蓄電スタックと対向し、かつ、前記第1方向に沿って並ぶように配置された複数の第2蓄電スタックと、
前記複数の第1蓄電スタックのうち前記第1方向における最も外側に配置された前記第1蓄電スタックと前記第1方向に対向する位置に配置された第1ジャンクションボックスと、
前記第1方向に前記第2蓄電スタックと対向し、かつ、前記第2方向に前記第1ジャンクションボックスと対向する位置に配置された第2ジャンクションボックスと、
前記複数の第1蓄電スタック、前記複数の第2蓄電スタック、前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスを収容するケースと、
前記ケースに設けられており、前記ケース内の圧力を開放する圧力開放弁と、を備え、
前記ケースは、前記複数の第1蓄電スタック、前記複数の第2蓄電スタック、前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスを覆うアッパーカバーを含み、
前記第1ジャンクションボックスと前記第2ジャンクションボックスとの間には、ボックス間空間が形成されており、
前記圧力開放弁は、前記アッパーカバーのうち前記ボックス間空間の上方の部位に設けられている、蓄電装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記アッパーカバーの内面に設けられた遮蔽部をさらに備え、
前記第1蓄電スタック及び前記第2蓄電スタックの各々は、複数の蓄電セルを含み、
各前記蓄電セルは、前記アッパーカバーと対向する位置に設けられた安全弁を含み、
前記遮蔽部は、前記安全弁と前記圧力開放弁とを結ぶ経路上に設けられており、前記アッパーカバーから下方に向かって延びる形状を有する、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項3】
前記ケースに設けられており、前記ケース内と前記ケース外との間の気体の通過を許容することによって前記ケース内の圧力を調整する呼吸膜をさらに備え、
前記ケースは、前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスを基準として前記複数の第1蓄電スタック及び前記複数の第2蓄電スタックが配置された側と反対側に形成された側壁を有し、
前記呼吸膜は、前記側壁に設けられている、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項4】
前記第1方向に互いに隣接する一対の前記第1蓄電スタック同士を接続しており、前記複数の第1蓄電スタックと前記複数の第2蓄電スタックとの間の配策空間に配策された第1バスバーと、
前記第1方向に互いに隣接する一対の前記第2蓄電スタック同士を接続しており、前記配策空間に配策された第2バスバーと、
前記複数の第1蓄電スタックと前記複数の第2蓄電スタックとの間に配置されており、前記第1バスバー及び前記第2バスバーを上方から覆う被覆板と、をさらに備える、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項5】
前記アッパーカバーは、
前記複数の第1蓄電スタックを被覆する第1ベース部と、
前記複数の第2蓄電スタックを被覆する第2ベース部と、
前記第1ベース部及び前記第2ベース部間に設けられており、前記第1方向に沿って延びる中間部と、を有し、
前記中間部は、前記ボックス間空間の上方に位置するとともに、前記第1ベース部及び前記第2ベース部から隆起している、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項6】
前記アッパーカバーは、
前記複数の第1蓄電スタックを被覆する第1ベース部と、
前記複数の第2蓄電スタックを被覆する第2ベース部と、
前記第1ベース部及び前記第2ベース部間に設けられており、前記第1方向に沿って延びる中間部と、を有し、
前記中間部は、前記ボックス間空間の上方に位置するとともに、前記第1ベース部の曲げ剛性及び前記第2ベース部の曲げ剛性よりも低い曲げ剛性を有する、請求項1に記載の蓄電装置。
【請求項7】
第1方向に沿って並ぶように配置された複数の第1蓄電スタックと、
前記第1方向及び上下方向との双方と直交する第2方向に前記複数の第1蓄電スタックと対向し、かつ、前記第1方向に沿って並ぶように配置された複数の第2蓄電スタックと、
前記複数の第1蓄電スタックのうち前記第1方向における最も外側に配置された前記第1蓄電スタックと前記第1方向に対向する位置に配置された第1ジャンクションボックスと、
前記第1方向に前記第2蓄電スタックと対向し、かつ、前記第2方向に前記第1ジャンクションボックスと間隔を置いて対向する位置に配置された第2ジャンクションボックスと、
前記複数の第1蓄電スタック、前記複数の第2蓄電スタック、前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスを収容するケースと、
前記ケースに設けられており、前記ケース内の圧力を開放する圧力開放弁と、
前記ケースに設けられており、前記ケース内と前記ケース外との間の気体の通過を許容することによって前記ケース内の圧力を調整する呼吸膜と、を備え、
前記ケースは、前記複数の第1蓄電スタック、前記複数の第2蓄電スタック、前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスを覆うアッパーカバーを含み、
前記圧力開放弁は、前記アッパーカバーのうち前記複数の第1蓄電スタックと前記複数の第2蓄電スタックとの間で、かつ、前記第1方向における前記複数の第1蓄電スタック及び前記複数の第2蓄電スタックの外側の空間の上方の部位に設けられており、
前記ケースは、前記圧力開放弁を基準として前記複数の第1蓄電スタック及び前記複数の第2蓄電スタックが配置された側と反対側に形成された側壁を有し、
前記呼吸膜は、前記側壁に設けられている、蓄電装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蓄電装置に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特表2022-516519号公報には、複数の単電池と、複数の単電池を収容する電池トレイと、電池トレイに接続されたカバー板と、を備える動力電池パックが開示されている。電池トレイの側壁には、排気孔に取り付けられた電池パック防爆弁が取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2022-516519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特表2022-516519号公報に記載される動力電池パックでは、単電池から排出されたガスは、側壁に向けて流れ、側壁に設けられた電池パック防爆弁から排出される。このガスの流出速度は、低いことが望ましい。
【0005】
本開示の目的は、ケースから排出されるガスの流速を下げることが可能な蓄電装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一局面に従った蓄電装置は、第1方向に沿って並ぶように配置された複数の第1蓄電スタックと、前記第1方向及び上下方向との双方と直交する第2方向に前記複数の第1蓄電スタックと対向し、かつ、前記第1方向に沿って並ぶように配置された複数の第2蓄電スタックと、前記複数の第1蓄電スタックのうち前記第1方向における最も外側に配置された前記第1蓄電スタックと前記第1方向に対向する位置に配置された第1ジャンクションボックスと、前記第1方向に前記第2蓄電スタックと対向し、かつ、前記第2方向に前記第1ジャンクションボックスと対向する位置に配置された第2ジャンクションボックスと、前記複数の第1蓄電スタック、前記複数の第2蓄電スタック、前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスを収容するケースと、前記ケースに設けられており、前記ケース内の圧力を開放する圧力開放弁と、を備え、前記ケースは、前記複数の第1蓄電スタック、前記複数の第2蓄電スタック、前記第1ジャンクションボックス及び前記第2ジャンクションボックスを覆うアッパーカバーを含み、前記第1ジャンクションボックスと前記第2ジャンクションボックスとの間には、ボックス間空間が形成されており、前記圧力開放弁は、前記アッパーカバーのうち前記ボックス間空間の上方の部位に設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、ケースから排出されるガスの流速を下げることが可能な蓄電装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の一実施形態における蓄電装置を概略的に示す斜視図である。
図1に示される蓄電装置からアッパーカバー及び被覆板が取り外された状態を概略的に示す斜視図である。
図1におけるIII-III線での断面図である。
蓄電装置からアッパーカバー及び被覆板が取り外された状態を概略的に示す平面図である。
図4における部分拡大図である。
図4におけるVI-VI線での断面図である。
蓄電装置の変形例を概略的に示す図である。
蓄電装置の変形例を概略的に示す図である。
蓄電装置の変形例を概略的に示す図である。
アッパーカバーの変形例を概略的に示す図である。
図10におけるXI-XI線での断面図である。
アッパーカバーの変形例を概略的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、以下で参照する図面では、同一又はそれに相当する部材には、同じ番号が付されている。
【0010】
図1は、本開示の一実施形態における蓄電装置を概略的に示す斜視図である。図2は、図1に示される蓄電装置からアッパーカバー及び被覆板が取り外された状態を概略的に示す斜視図である。図3は、図1におけるIII-III線での断面図である。図4は、蓄電装置からアッパーカバー及び被覆板が取り外された状態を概略的に示す平面図である。図5は、図4における部分拡大図である。図6は、図4におけるVI-VI線での断面図である。この蓄電装置1は、例えば、車両の底部に搭載される。
(【0011】以降は省略されています)

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