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公開番号
2025122395
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017843
出願日
2024-02-08
発明の名称
GOSNRを測定する装置及び方法
出願人
アンリツ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G01J
4/04 20060101AFI20250814BHJP(測定;試験)
要約
【課題】本開示は、非線形雑音パワーを加えたGOSNRを信号光から測定可能にすることを目的とする。
【解決手段】本開示は、信号光を光ファイバ伝送路(93)に伝搬させることで得られたストークスパラメータを用いて、前記光ファイバ伝送路における非線形雑音パワー(P
nl
)とASE雑音パワー(P
ase
)を合わせたトータル雑音パワー(P
total-noise
)を算出し、前記トータル雑音パワーを用いてGOSNR(Generalized Optical Signal to Noise Ratio)を測定する演算処理部(14)を備える、GOSNR測定装置である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
信号光を光ファイバ伝送路(93)に伝搬させることで得られたストークスパラメータを用いて、前記光ファイバ伝送路における非線形雑音パワー(P
nl
)とASE雑音パワー(P
ase
)を合わせたトータル雑音パワー(P
total-noise
)を算出し、前記トータル雑音パワーを用いてGOSNR(Generalized Optical Signal to Noise Ratio)を測定する演算処理部(14)を備える、
GOSNR測定装置。
続きを表示(約 1,700 文字)
【請求項2】
前記演算処理部は、
前記光ファイバ伝送路に入力された信号光パワー(P
sig
)に対する3次の非線形光学項を用い、
前記光ファイバ伝送路における非線形雑音パワー(P
nl
)に応じた偏光成分の係数(k
PL
)及び非偏光成分の係数(k
NPL
)を前記3次の非線形光学項に適用することで、前記非線形雑音パワー(P
nl
)を算出する、
請求項1に記載のGOSNR測定装置。
【請求項3】
前記演算処理部は、
ストークスパラメータを用いて非偏光雑音パワー(P
NPLnoise
)を算出し、
前記k
PL
及び前記P
sig
を用いて偏光雑音パワー(P
PLnoise
)を算出し、
前記非偏光雑音パワー及び前記偏光雑音パワーを加算することにより、トータル雑音パワー(P
total-noise
)を求める、
請求項2に記載のGOSNR測定装置。
【請求項4】
前記演算処理部は、
第1の信号光を前記光ファイバ伝送路に伝搬させることで得られたストークスパラメータを用いて第1の測定パワーP
total
(L
1
)及び第1の非偏光雑音パワーP
NPLnoise
(L
1
)を算出し、前記第1の信号光とは信号光パワーの異なる第2の信号光を前記光ファイバ伝送路に伝搬させることで得られたストークスパラメータを用いて第2の測定パワーP
total
(L
2
)及び第2の非偏光雑音パワーP
NPLnoise
(L
2
)を算出し、
前記第1の測定パワーP
total
(L
1
)、前記第1の非偏光雑音パワーP
NPLnoise
(L
1
)、前記第2の測定パワーP
total
(L
2
)及び前記第2の非偏光雑音パワーP
NPLnoise
(L
2
)を用いて、前記第1の信号光での信号光パワーP
sig
(L
1
)又は前記第2の信号光での信号光パワーP
sig
(L
2
)を算出する、
請求項2に記載のGOSNR測定装置。
【請求項5】
前記第1の信号光及び前記第2の信号光は、信号光パワーの比αが既知であり、
前記演算処理部は、次式を用いて、前記第1の信号光の信号光パワーP
sig
(L
1
)を算出する、
請求項4に記載のGOSNR測定装置。
TIFF
2025122395000004.tif
12
170
【請求項6】
第1の信号光を光ファイバ伝送路(93)に伝搬させることで、第1のストークスパラメータを測定する第1の測定手順と、
前記第1の信号光とは信号光パワーの異なる第2の信号光を光ファイバ伝送路に伝搬させることで、第2のストークスパラメータを測定する第2の測定手順と、
を備え、
演算処理部(14)が、前記第1のストークスパラメータ及び前記第2のストークスパラメータを用いて、前記光ファイバ伝送路における非線形雑音パワー(P
nl
)とASE雑音パワー(P
ase
)を合わせたトータル雑音パワー(P
total-noise
)を算出し、前記トータル雑音パワーを用いてGOSNR(Generalized Optical Signal to Noise Ratio)を算出する、
GOSNR測定方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバにおけるGOSNRを測定する装置及び方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
光ファイバで高パワーの光を伝搬させると、ガラス中で非線形分極が生じ、様々な非線形光学現象が発生する。例えば、光ファイバでは、カー効果によって、入射光の光パワーに比例して光ファイバの屈折率が変化する。このため、自己位相変調(SPM:Self Phase Modulation)、及び相互位相変調(XPM:Cross Phase Modulation)が発生する。SPMは、信号光自身の光パワーによって引き起こされたカー効果で屈折率変化が生じ、これによって位相変調がかかる現象である。XPMは、他の光信号の光パワーによって引き起こされたカー効果で屈折率変化が生じ、これによって位相変調がかかる現象である。また、光ファイバ中で発生する主な非線形光学現象には、2波長以上の信号光が入力されたときに、信号光間のビートであらたな波長の光が生じる四光波混合(FWM:Four Wave Mixing)などがある。
【0003】
このような非線形光学現象が光ファイバ中で発生すると、光学的応答の線形性消失に伴う波形劣化や入射光以外の波長発生によるクロストークの悪化などが発生し、これらの非線形雑音が光ファイバを伝搬する信号品質を悪化させる。このため、自然放出光(ASE:Amplified Spontaneous Emission)雑音に非線形雑音を加えたトータル雑音によって、光ファイバ伝搬信号後の光信号対雑音比(GOSNR:Generalized Optical Signal to Noise Ratio)を測定することが求められている。
【0004】
GOSNRは、ASE雑音によるOSNR
ASE
、及び非線形雑音によるOSNR
NL
を考慮すると、次式で表すことができる。
1/GOSNR=1/OSNR
ASE
+1/OSNR
NL
=(ASE雑音パワー+非線形雑音パワー)/信号光パワー
【0005】
ストークスパラメータ測定部を備え、信号光の光スペクトル及び偏光状態が測定できる光スペクトラムアナライザが提案されている(例えば、特許文献1参照。)。しかし、特許文献1は、信号光からASE雑音パワーを測定することは可能であるが、非線形雑音パワーを加えたGOSNRを測定することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-002190号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示は、非線形雑音パワーを加えたGOSNRを信号光から測定可能にすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
非線形分極は入射光の光電場の2乗および3乗に比例した項の和で表される。2次の非線形光学項の係数は2次の非線形光学感受率、3次の非線形光学項の係数は3次の非線形光学感受率と呼ばれる。光ファイバの非線形光学現象は、光ファイバがコアの中心軸を中心とする点対称な構造であることから、主に3次の非線形光学感受率によって引き起こされる。そこで、本開示では、3次の非線形光学項を用いて非線形雑音パワーを測定する。
【0009】
本開示のGOSNR測定装置は、信号光を光ファイバ伝送路(93)に伝搬させることで得られたストークスパラメータを用いて、前記光ファイバ伝送路における非線形雑音パワー(P
nl
)とASE雑音パワー(P
ase
)を合わせたトータル雑音パワー(P
total-noise
)を算出し、前記トータル雑音パワーを用いてGOSNR(Generalized Optical Signal to Noise Ratio)を測定する演算処理部(14)を備える。
【0010】
前記演算処理部は、
前記光ファイバ伝送路に入力された信号光パワー(P
sig
)に対する3次の非線形光学項を用い、
前記光ファイバ伝送路における非線形雑音パワー(P
nl
)に応じた偏光成分の係数(k
PL
)及び非偏光成分の係数(k
NPL
)を前記3次の非線形光学項に適用することで、前記非線形雑音パワー(P
nl
)を算出してもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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