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公開番号2025119550
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-14
出願番号2024014512
出願日2024-02-01
発明の名称竹燃料生成方法
出願人ジオバンブー株式会社,報国エンジニアリング株式会社,リーフエア株式会社,個人,個人
代理人個人
主分類C10L 5/44 20060101AFI20250806BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】 竹材からカリウム及び塩素を抜き取る際に、この竹材をチップ化することなく、竹材を燃料化することができる竹燃料生成方法を提供すること。
【解決手段】 生竹冊10は、竹稈内部の各節2及び空洞部3も破壊されるので、その空洞水が全て排除されて、竹冊の割断面及び内弧面からも、その内部にある水分を排出できるため、竹繊維内の自由水が生竹冊10の内外を行き来し易い通水性の高いものとなっており、竹繊維内に浸透した水を通じてカリウム及び塩素を外部へ溶出し易く、竹をチップ化することなく、生竹冊10を水22の中に浸漬状態で放置するだけで、カリウム及び塩素の含有量を低減させ易い。また、竹冊は割断面及び内弧面からも水分を排出させることができるため、乾燥し易い状態であり、竹燃料50として適したものとなっている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
生竹から生成した生竹稈を長尺冊状に割った複数の生竹冊を生成する竹割工程と、
その竹割工程により生成された複数の生竹冊を水中に所定期間浸漬させることによって、その各生竹冊からカリウム及び塩素を水中に溶出させて、各生竹冊のカリウム及び塩素の含有量を、所定基準値を下回るまで低減させた複数の浸漬生竹を生成する浸漬工程と、
その浸漬工程後、複数の浸漬竹冊を縦姿勢又は傾斜姿勢で並べた状態で自然乾燥又は強制乾燥して、複数の乾燥竹冊を生成する乾燥工程と、
その乾燥工程後、その乾燥状態を維持したままの乾燥竹冊をチップ状に破砕し又は所定長さに切断して、乾燥竹チップ又は乾燥短竹冊の形態に加工調整したものを竹燃料として取得する形態調整工程とを備えていることを特徴とする竹燃料生成方法。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記乾燥工程は、複数の浸漬竹冊を縦姿勢又は傾斜姿勢で並べて放置する自然乾燥であって、天日干し又は陰干しによる自然乾燥であることを特徴とする請求項1記載の竹燃料生成方法。
【請求項3】
前記浸漬工程において生竹冊を浸漬させた水である浸漬水を回収し、その浸漬水を水稲用肥料又は水稲用肥料の原料として再利用する浸漬水再利用工程を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の竹燃料生成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生竹材から竹燃料を生成するための竹燃料生成方法に関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、特許文献1に記載の発明のように竹材を使用して燃料を生成する方法が提案されている。しかしながら、竹は、イネ科の植物であるため、その内部にカリウムや塩素が含有しており、これらのカリウム(イオン状態のもの及びイオン化合物のものを含む。)や塩素(イオン状態のもの及びイオン化合物のものを含む。)が竹の燃焼を阻害する要因(以下「燃焼阻害要因」という。)となってしまうという問題点があった。
【0003】
ここで、カリウムが燃焼阻害要因となる理由は、カリウムがクリンカーとなって燃料の燃焼室の耐熱材に張り付いて耐熱材の破損を誘発するため、竹の連続的な燃焼状態を阻害してしまうからであり、塩素が燃焼阻害要因となる理由は、かかる塩素が燃焼室の耐火材や伝熱管を腐食させたり、燃焼室からの排気ガスに含まれると排気設備を劣化させたりしてしまうからである。
【0004】
このため、竹燃料を実用化する場合は、かかる竹燃料の内部に含まれるカリウム及び塩素を除去することによって、竹燃料に含まれるカリウム及び塩素の含有量を、これらカリウム及び塩素が燃焼阻害要因とならない値(限界値)を下回るまで低減させておく必要がある。
【0005】
ここで、特許文献1では、竹材を微粒子状のチップに粉砕した後、このチップ状の竹(以下「竹チップ」という。)を水の中に沈下させてその内部からカリウム及び塩素を溶出させており、竹チップの形態が微粒子状であることからその内部に水が浸透し易く、かつ、その内部から水に溶けたカリウム及び塩素を溶出させやすいものとなる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2018-21134号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記した特許文献1のように竹チップの形態となった竹燃料については、その竹チップからカリウムや塩素を溶出させる作業が容易とする面はあるが、その反面で以下に記載するような種々の問題点が発生してしまうことがあり、結果、竹燃料の実用化が順調に進捗していないという弊害が発生している。
【0008】
例えば、竹チップの燃料生成方法では、竹チップを水中で洗浄する工程と、これを水中から取り出して乾燥処理を施す工程とが必要となる訳であるが、かかる竹チップは、竹稈の状態に比べて同一重量当たりの体積が大きくなるため、かかる体積増大に伴って各工程で必要となる消費エネルギー量が大幅に増大してしまうという問題点がある。
【0009】
具体的には、竹チップにした後に施される燃料生成のための工程においては、竹チップを水中で洗浄する場合、竹チップを水中で強制的に撹拌する設備とその稼働エネルギーが別途必要となることに加えて、竹チップが自然乾燥に適さない状態であることから強制的な乾燥処理が必要となり、その乾燥設備とその稼働エネルギーが別途必要となるという問題点がある。
【0010】
例えば、竹チップを短時間で乾燥させるために竹チップを乾燥用ドラム内で撹拌するような場合は、撹拌機能を備えた乾燥設備とその稼働エネルギーとが別途必要となる問題点がある。また一方で、竹チップを所定の厚さで敷き詰めて乾燥する場合には、このように敷き詰められた竹チップの上層部分と下層部分とで乾燥状態が異なってしまうため、かかる竹チップの上下層を入れ替えるための天地返しするための動力エネルギーも必要となってしまうという問題点がある。
(【0011】以降は省略されています)

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