TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025114755
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025078822,2022500284
出願日
2025-05-09,2021-01-18
発明の名称
光ファイバの融着接続機及び光ファイバを融着接続する方法
出願人
住友電工オプティフロンティア株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
G02B
6/255 20060101AFI20250729BHJP(光学)
要約
【課題】融着接続の品質を高めることができる光ファイバの融着接続機及び光ファイバを融着接続する方法を提供する。
【解決手段】光ファイバの融着接続機は、画像取得部と、条件設定部と、融着接続部とを備える。画像取得部は、接続対象である第1及び第2の光ファイバの端面同士が対向配置された状態において、第1及び第2の光ファイバの各端面を含む画像を取得する。条件設定部は、画像に基づいて各端面の状態を把握し、各端面の状態に応じて接続条件を設定する。融着接続部は、条件設定部により設定された接続条件に従って、一対の電極棒間の放電によって第1及び第2の光ファイバを互いに融着接続する。接続条件は、放電開始前における各端面の位置、放電開始前における各端面同士の間隔、予備放電時間、本放電時間、各端面同士が接した後の押し込み量、及び、各端面同士を押し込んだ後の引き戻し量のうち少なくとも一つを含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
接続対象である第1及び第2の光ファイバの端面同士が対向配置された状態において、前記第1及び第2の光ファイバの各端面を含む画像を取得する画像取得部と、
前記画像に基づいて前記各端面の状態を把握し、前記各端面の状態に応じて接続条件を設定する条件設定部であって、前記接続条件は、放電開始前における前記各端面の位置、放電開始前における前記各端面同士の間隔、予備放電時間、本放電時間、前記各端面同士が接した後の押し込み量、及び、前記各端面同士を押し込んだ後の引き戻し量のうち少なくとも一つを含む条件設定部と、
前記条件設定部により設定された前記接続条件に従って、一対の電極棒間の放電によって前記第1及び第2の光ファイバを互いに融着接続する融着接続部と、
を備える、光ファイバの融着接続機。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記接続条件は、前記位置、前記間隔、前記予備放電時間、前記本放電時間、前記押し込み量、及び前記引き戻し量のうち少なくとも三つを含む、請求項1に記載の光ファイバの融着接続機。
【請求項3】
前記接続条件は、前記位置を含み、
前記位置は、予備放電の開始時点における、前記一対の電極棒の中心軸を結ぶ線を基準とした前記各端面の位置である、請求項1または請求項2に記載の光ファイバの融着接続機。
【請求項4】
前記接続条件は、前記予備放電時間を含み、
前記予備放電時間は、アーク放電を開始してから、前記各端面同士を当接させるために前記第1及び第2の光ファイバの相対的な移動を開始するまでの時間である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光ファイバの融着接続機。
【請求項5】
前記接続条件は、前記本放電時間を含み、
前記本放電時間は、前記各端面同士が当接してから、前記一対の電極棒への電圧の印加を停止するまでの時間である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の光ファイバの融着接続機。
【請求項6】
前記接続条件は、前記押し込み量を含み、
前記押し込み量は、前記各端面同士が当接してから、放電中において更に同じ向きに前記第1及び第2の光ファイバを相対的に移動させる際の移動距離である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光ファイバの融着接続機。
【請求項7】
前記接続条件は、前記引き戻し量を含み、
前記引き戻し量は、前記各端面同士が当接した後、更に前記各端面を押し込んでから、融着接続中において前記各端面同士が離れる向きに前記第1及び第2の光ファイバを相対的に移動させる際の移動距離である、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光ファイバの融着接続機。
【請求項8】
前記各端面の状態は、前記各端面の凹みの発生位置及び深さを含む、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光ファイバの融着接続機。
【請求項9】
前記各端面の状態は、前記各端面の縁部の出っ張りの発生位置及び高さを含む、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光ファイバの融着接続機。
【請求項10】
前記各端面の状態は、前記各端面の傾斜の向き及び角度を含む、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の光ファイバの融着接続機。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、光ファイバの融着接続機及び光ファイバを融着接続する方法に関する。本出願は、2020年2月13日出願の日本出願第2020-022287号に基づく優先権を主張し、前記日本出願に記載された全ての記載内容を援用する。
続きを表示(約 3,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、光ファイバの融着接続機に関する技術が開示されている。この文献に記載された融着接続機は、2本の光ファイバを互いに融着接続するための装置である。この装置は、撮像手段、情報抽出手段、記憶手段、選択手段、放電手段、及び制御手段を備える。撮像手段は、2本の光ファイバの端部の、透過光による透過光画像を得る。情報抽出手段は、透過光画像の輝度分布を利用して、2本の光ファイバの端面情報をそれぞれ抽出する。記憶手段は、予め複数の接続条件を記憶する。選択手段は、複数の接続条件の中から、端面情報に対応した接続条件を選択する。放電手段は、2本の光ファイバの接続端面に照射されるアーク放電を発生する。制御手段は、選択手段により選択された接続条件にしたがって、アーク放電の放電エネルギー量を制御する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-31439号公報
【発明の概要】
【0004】
本開示の一形態に係る光ファイバの融着接続機は、画像取得部と、条件設定部と、融着接続部と、を備える。画像取得部は、接続対象である第1及び第2の光ファイバの端面同士が対向配置された状態において、第1及び第2の光ファイバの各端面を含む画像を取得する。条件設定部は、画像に基づいて各端面の状態を把握し、各端面の状態に応じて接続条件を設定する。融着接続部は、条件設定部により設定された接続条件に従って、一対の電極棒間の放電によって第1及び第2の光ファイバを互いに融着接続する。接続条件は、放電開始前における各端面の位置、放電開始前における各端面同士の間隔、予備放電時間、本放電時間、各端面同士が接した後の押し込み量、及び、各端面同士を押し込んだ後の引き戻し量のうち少なくとも一つを含む。
【0005】
本開示の一形態に係る光ファイバを融着接続する方法は、画像取得ステップと、条件設定ステップと、融着接続ステップと、を含む。画像取得ステップは、接続対象である第1及び第2の光ファイバの端面同士が対向配置された状態において、第1及び第2の光ファイバの各端面を含む画像を取得する。条件設定ステップは、画像に基づいて各端面の状態を把握し、各端面の状態に応じて接続条件を設定する。融着接続ステップは、条件設定ステップにより設定された接続条件に従って、一対の電極棒間の放電によって第1及び第2の光ファイバを互いに融着接続する。接続条件は、放電開始前における各端面の位置、放電開始前における各端面同士の間隔、予備放電時間、本放電時間、各端面同士が接した後の押し込み量、及び、各端面同士を押し込んだ後の引き戻し量のうち少なくとも一つを含む。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、一実施形態に係る光ファイバの融着接続機の外観を示す斜視図である。図1は、風防カバーが閉じている状態の外観を示す。
図2は、一実施形態に係る光ファイバの融着接続機の外観を示す斜視図である。図2は、風防カバーが開けられて融着接続機の内部構造が見える状態の外観を示す。
図3は、融着接続機が備える内部システムの構成を示す機能ブロック図である。
図4は、融着制御部のハードウェア構成の例を示すブロック図である。
図5は、一実施形態の融着接続機の動作を示す図である。
図6は、一実施形態の融着接続機の動作を示す図である。
図7は、一実施形態の融着接続機の動作を示す図である。
図8は、光ファイバの端面を光軸方向から見た図である。
図9は、或る方向から撮像するカメラにおいて得られる画像を模式的に示す図である。
図10は、光ファイバの端面を光軸方向から見た図である。
図11は、或る方向から撮像するカメラにおいて得られる画像を模式的に示す図である。
図12は、光ファイバの端面を光軸方向から見た図である。
図13は、別の方向から撮像するカメラにおいて得られる画像を模式的に示す図である。
図14は、放電開始前における各端面の位置を模式的に示す図である。
図15は、一実施形態に係る融着接続方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0007】
[本開示が解決しようとする課題]
光ファイバの融着接続を行う際には、放電パワー及び光ファイバの先端の位置といった接続条件を設定する。この接続条件次第で、融着接続の品質が変化し、融着部分における伝送損失の増加量(接続損失)が増減する。好適な接続条件は、光ファイバの端面の状態に応じて変化する。
【0008】
[本開示の効果]
本開示によれば、融着接続の品質を高めることができる光ファイバの融着接続機及び光ファイバを融着接続する方法を提供することが可能となる。
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に、本開示の実施形態を列記して説明する。一実施形態に係る光ファイバの融着接続機は、画像取得部と、条件設定部と、融着接続部と、を備える。画像取得部は、接続対象である第1及び第2の光ファイバの端面同士が対向配置された状態において、第1及び第2の光ファイバの各端面を含む画像を取得する。条件設定部は、画像に基づいて各端面の状態を把握し、各端面の状態に応じて接続条件を設定する。融着接続部は、条件設定部により設定された接続条件に従って、一対の電極棒間の放電によって第1及び第2の光ファイバを互いに融着接続する。接続条件は、放電開始前における各端面の位置、放電開始前における各端面同士の間隔、予備放電時間、本放電時間、各端面同士が接した後の押し込み量、及び、各端面同士を押し込んだ後の引き戻し量のうち少なくとも一つを含む。ここで「端面を含む画像」は、端面を直接撮像した画像に限られるものではなく、端面が直接画像に現れておらず光ファイバの端部を含む部分を側面から撮像した画像も含む。
【0010】
一実施形態に係る光ファイバを融着接続する方法は、画像取得ステップと、条件設定ステップと、融着接続ステップと、を含む。画像取得ステップは、接続対象である第1及び第2の光ファイバの端面同士が対向配置された状態において、第1及び第2の光ファイバの各端面を含む画像を取得する。条件設定ステップは、画像に基づいて各端面の状態を把握し、各端面の状態に応じて接続条件を設定する。融着接続ステップは、条件設定ステップにより設定された接続条件に従って、一対の電極棒間の放電によって第1及び第2の光ファイバを互いに融着接続する。接続条件は、放電開始前における各端面の位置、放電開始前における各端面同士の間隔、予備放電時間、本放電時間、各端面同士が接した後の押し込み量、及び、各端面同士を押し込んだ後の引き戻し量のうち少なくとも一つを含む。ここで「端面を含む画像」は、端面を直接撮像した画像に限られるものではなく、端面が直接画像に現れておらず光ファイバの端部を含む部分を側面から撮像した画像も含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
眼鏡
3日前
個人
眼鏡
3日前
株式会社シグマ
ズームレンズ
1日前
日亜化学工業株式会社
発光装置
23日前
日本電波工業株式会社
光学フィルタ
1か月前
株式会社ニコン
撮像装置
11日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
1日前
日本精機株式会社
ヘッドアップディスプレイ装置
1日前
キヤノン株式会社
レンズ装置
8日前
日本電気株式会社
光モジュール及び通信装置
5日前
株式会社カネカ
反射防止層形成用組成物
12日前
株式会社フジクラ
光コンバイナ及びレーザ装置
10日前
上海天馬微電子有限公司
液晶表示装置
1か月前
株式会社小糸製作所
画像投影装置
9日前
キヤノン株式会社
画像形成装置
1か月前
ニデックプレシジョン株式会社
光学系及び撮像装置
5日前
ニデックプレシジョン株式会社
光学系及び撮像装置
12日前
マクセル株式会社
空中浮遊映像表示装置
1か月前
アルプスアルパイン株式会社
光学素子駆動装置
3日前
ウシオ電機株式会社
光源装置および光測定装置
23日前
日亜化学工業株式会社
波長変換部品、発光装置
9日前
キヤノン株式会社
光学系および撮像装置
15日前
アルプスアルパイン株式会社
表示装置
8日前
アルプスアルパイン株式会社
表示装置
8日前
国立大学法人東北大学
液晶装置
10日前
キヤノン株式会社
レンズ装置および撮像装置
17日前
キヤノン株式会社
レンズ装置、及び撮像装置
16日前
小林製薬株式会社
硬質表面用クリーナー
1か月前
キヤノン株式会社
レンズ鏡筒、および撮像装置
23日前
株式会社豊田自動織機
光源装置
10日前
富士フイルム株式会社
レンズ装置
11日前
キヤノン株式会社
レンズ鏡筒、および撮像装置
5日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
11日前
キヤノン株式会社
光学装置及び撮像装置
4日前
富士フイルム株式会社
レンズ装置
11日前
キヤノン株式会社
ズームレンズおよび撮像装置
15日前
続きを見る
他の特許を見る