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公開番号2025113924
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-04
出願番号2024008330
出願日2024-01-23
発明の名称ディファレンシャルのスプライン連結構造
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 48/08 20060101AFI20250728BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】スプライン嵌合に起因するガタを解消でき且つ耐久性の高い、ディファレンシャルのスプライン連結構造を提供する。
【解決手段】ドライブシャフト30のスプライン嵌合部30aのスプライン歯に欠歯を設け、前記欠歯によって生じた長手状の隙間内に、径方向または円周方向のバネ特性を有する棒状弾性体SM、棒状弾性体SMWを設ける。これにより、棒状弾性体SM、棒状弾性体SMWの径方向または円周方向のバネ特性により、サイドギヤ28cの内周面28c1のスプライン歯と、ドライブシャフト30のスプライン嵌合部30aのスプライン歯と、のスプライン嵌合のガタが、解消される。したがって、スプライン嵌合に起因するガタを解消でき且つ耐久性の高い、ディファレンシャル28のスプライン連結構造が得られる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
サイドギヤとドライブシャフトとをスプライン嵌合して連結する、ディファレンシャルのスプライン連結構造であって、
前記ドライブシャフトのスプライン歯に欠歯を設け、前記欠歯によって生じた長手状の隙間内に、径方向または円周方向のバネ特性を有する棒状弾性体を配置する
ことを特徴とするディファレンシャルのスプライン連結構造。
続きを表示(約 340 文字)【請求項2】
前記欠歯及び前記棒状弾性体を、円周上の間隔が均等となるように、複数配置する
ことを特徴とする請求項1のディファレンシャルのスプライン連結構造。
【請求項3】
前記ドライブシャフトの前記欠歯に隣接する、前記サイドギヤのスプライン歯に、第2の欠歯を設け、前記欠歯及び前記第2の欠歯によって生じた長手状の隙間内に、前記棒状弾性体を配置する
ことを特徴とする請求項1のディファレンシャルのスプライン連結構造。
【請求項4】
前記棒状弾性体は、前記長手状の隙間内に露出するスプライン歯の歯面にそれぞれ対向して面接触する一対の傾斜面を備える
ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1のディファレンシャルのスプライン構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載されるディファレンシャルと車輪に連結されるドライブシャフトとの連結構造に関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
車両に搭載されるディファレンシャルにおいて、ディファレンシャルのサイドギヤとドライブシャフトとは、スプライン嵌合により連結されている。サイドギヤの内周面に設けられるスプライン歯とドライブシャフトの外周面に設けられるスプライン歯との間には、隙間がある。このため、例えばエンジンからディファレンシャルに入力されてドライブシャフトに伝達されるトルクが変化すると、サイドギヤとドライブシャフトとのスプライン嵌合に起因するガタにより、加速または減速時に、ショックやタイムラグが発生する。この対策として、特許文献1には、スプライン連結後に、ディファレンシャルに設けた作業用開口から、ドライブシャフトに挿入された楔状ネジを増し締めすることでドライブシャフトの内端側外径を拡径し、ジャストフィット(締め代零嵌合)又はタイトフット(締まり嵌合)状態の嵌め合いとする技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2007-292121号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の対策は、ドライブシャフトの内端側外径を拡径するものであるので、スプライン歯の歯面のうちの内端側部分同士が局所的に当接する。そして、歯面のうちの内端側部分が摩耗し易くなるため、ジャストフィット又はタイトフィット状態としても、嵌め合いのガタが大きくなり易い、という課題があった。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、スプライン嵌合に起因するガタを解消でき且つ耐久性の高い、ディファレンシャルのスプライン連結構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)サイドギヤとドライブシャフトとをスプライン嵌合して連結する、ディファレンシャルのスプライン連結構造であって、(b)前記ドライブシャフトのスプライン歯に欠歯を設け、前記欠歯によって生じた長手状の隙間内に、径方向または円周方向のバネ特性を持つ棒状弾性体を配置することにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、前記ディファレンシャルのスプライン連結構造は、前記ドライブシャフトのスプライン歯に欠歯を設け、前記欠歯によって生じた長手状の隙間内に、径方向または円周方向のバネ特性を持つ棒状弾性体を配置する。これにより、前記棒状弾性体の径方向または円周方向のバネ特性による弾性力で、前記サイドギヤのスプライン歯と前記ドライブシャフトのスプライン歯とのスプライン嵌合のガタが、解消される。したがって、前記スプライン嵌合に起因するガタを解消でき且つ耐久性の高い、ディファレンシャルのスプライン連結構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成の一例を説明する図である。
ディファレンシャルの構成の一例を説明する図であり、又、ディファレンシャルとドライブシャフトとの組み付け前の状態の一例を示す図である。
本発明が適用されるスプライン連結構造の一例を説明する図である。
棒状弾性体のバネ特性の例を説明する図である。
棒状弾性体の配置例を説明する図である。
本発明が適用されるスプライン連結構造の別の実施例を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。なお、以下の実施例において図は適宜簡略化或いは変形されており、各部の寸法比および形状等は必ずしも正確に描かれていない。
【実施例】
【0010】
図1は、本発明が適用される車両10の概略構成を説明する図である。図1において、車両10は、動力源としてのエンジン12、駆動輪14、エンジン12と駆動輪14との間の動力伝達経路に設けられた動力伝達装置16、などを備えている。
(【0011】以降は省略されています)

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