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公開番号
2025113764
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024008086
出願日
2024-01-23
発明の名称
シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法
出願人
株式会社豊田自動織機
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/38 20060101AFI20250728BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】製造効率に優れたシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法を提供すること。
【解決手段】本開示の一側面に係るシリコンクラスレートIIの製造方法は、Na材料及びSi材料を含む原料と、Naゲッター剤とを所定の試料間距離だけ離した状態で同一の容器内に収容する収容工程と、収容工程で容器内に収容された原料を第一温度に加熱することでNa-Si合金を得る合金化工程と、合金化工程で得られたNa-Si合金を容器内に収容したまま、容器内を減圧するとともに、容器内を第二温度に加熱することで、Na-Si合金から気化したNaをNaゲッター剤と反応させてシリコンクラスレートIIを生成するシリコンクラスレート生成工程と、
を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
Na材料及びSi材料を含む原料と、Naゲッター剤とを所定の試料間距離だけ離した状態で同一の容器内に収容する収容工程と、
前記収容工程で前記容器内に収容された前記原料を第一温度に加熱することでNa-Si合金を得る合金化工程と、
前記合金化工程で得られた前記Na-Si合金を前記容器内に収容したまま、前記容器内を減圧するとともに、前記容器内を第二温度に加熱することで、前記Na-Si合金から気化したNaを前記Naゲッター剤と反応させてシリコンクラスレートIIを生成するシリコンクラスレート生成工程と、
を備える、シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
前記合金化工程では、Naの拡散距離が前記試料間距離未満となるように前記容器内の圧力を第一圧力に制御し、
前記シリコンクラスレート生成工程では、Naの拡散距離が前記試料間距離以上となるように前記容器内の圧力を前記第一圧力よりも低い第二圧力に制御する、請求項1に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
【請求項3】
前記第一温度が、280℃以上400℃以下である、請求項1又は2に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
【請求項4】
前記試料間距離が、7mm以下であり、
前記第一温度が、280℃以上360℃以下である、請求項1又は2に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
【請求項5】
前記収容工程では、前記容器内の前記原料を保持する第一収容部において、前記原料が層状に配置され、
層状に配置された前記原料の層厚みが、10mm以下である、請求項1又は2に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
【請求項6】
前記収容工程では、前記容器内において、前記原料を保持する複数の第一収容部と前記Naゲッター剤を保持する複数の第二収容部とが、第一方向に交互に配置される、請求項1又は2に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
クラスレート化合物は、ホスト原子によって形成される三次元の籠状構造の中にゲスト原子が内包された化合物である。ホスト原子がシリコンであるシリコンクラスレートとして、例えば、Si原子の12面体とSi原子の16面体とが面を共有してなる立方晶構造内にゲスト原子であるナトリウムが内包された、II型のシリコンクラスレート(所謂、シリコンクラスレートII)が知られている。
【0003】
シリコンクラスレートIIは、加熱処理により、その籠状構造を維持したまま内包するナトリウムを離脱させることができるため、二次電池の負極活物質としての活用が検討されている。
【0004】
特許文献1には、Na及びSiを含有するNa-Si合金から、シリコンクラスレートIIを製造する方法が記載されている。具体的には、Na及びSiを溶融してNa-Si合金を製造し、次いで、Na-Si合金と所定のNaゲッター剤とを反応容器内に配置し、反応容器内を減圧しながらそれらを加熱することでシリコンクラスレートIIを製造している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第7025383号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、従来の製造方法では、容器内に収容されたNaとSiを加熱して溶融させてNa-Si合金を製造し、その容器内のNa-Si合金が冷めた後に製造したNa-Si合金を不活性雰囲気下で容器から取り出し、その取り出したNa-Si合金とNaゲッター剤とを別の容器に収容して加熱処理することでシリコンクラスレートIIを合成している。そのため、従来の製造方法は、製造効率の点で改善の余地がある。
【0007】
本開示は、製造効率に優れたシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一側面は、以下のシリコンクラスレートIIの製造方法、負極活物質の製造方法、負極の製造方法及び二次電池の製造方法を提供する。
[1] Na材料及びSi材料を含む原料と、Naゲッター剤とを所定の試料間距離だけ離した状態で同一の容器内に収容する収容工程と、
収容工程で容器内に収容された原料を第一温度に加熱することでNa-Si合金を得る合金化工程と、
合金化工程で得られたNa-Si合金を容器内に収容したまま、容器内を減圧するとともに、容器内を第二温度に加熱することで、Na-Si合金から気化したNaをNaゲッター剤と反応させてシリコンクラスレートIIを生成するシリコンクラスレート生成工程と、
を備える、シリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
[2] 合金化工程では、Naの拡散距離が試料間距離未満となるように容器内の圧力を第一圧力に制御し、
シリコンクラスレート生成工程では、Naの拡散距離が試料間距離以上となるように容器内の圧力を第一圧力よりも低い第二圧力に制御する、[1]に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
[3] 第一温度が、280℃以上400℃以下である、[1]又は[2]に記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
[4] 試料間距離が、7mm以下であり、
第一温度が、280℃以上360℃以下である、[1]~[3]のいずれかに記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
[5] 収容工程では、容器内の原料を保持する第一収容部において、原料が層状に配置され、
層状に配置された原料の層厚みが、10mm以下である、[1]~[4]のいずれかに記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
[6] 収容工程では、容器内において、原料を保持する複数の第一収容部とNaゲッター剤を保持する複数の第二収容部とが、第一方向に交互に配置される、[1]~[5]のいずれかに記載のシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、製造効率に優れたシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、一実施形態に係るシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法を示す模式断面図である。
図2は、他の一実施形態に係るシリコンクラスレートIIを含む負極活物質の製造方法のシリコンクラスレート生成工程後の状態を示す模式断面図である。
図3(a)は、実施例2で行った一連の操作について、経過時間を横軸とし、容器内の温度を縦軸としたグラフである。図3(b)は、実施例2で行った一連の操作について、経過時間を横軸とし、容器内の圧力を縦軸としたグラフである。
図4(a)は、比較例1で行った一連の操作について、経過時間を横軸とし、容器内の温度を縦軸としたグラフである。図4(b)は、比較例1で行った一連の操作について、経過時間を横軸とし、容器内の圧力を縦軸としたグラフである。
図5は、実施例1と比較例1のシリコン材料の回折チャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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