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公開番号2025112064
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024006133
出願日2024-01-18
発明の名称アンモニア受入設備
出願人株式会社IHIプラント,株式会社IHI
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F23K 5/00 20060101AFI20250724BHJP(燃焼装置;燃焼方法)
要約【課題】フレアスタックに余剰ガスを燃焼処理させるアンモニア受入設備において、フレアスタックにおける化石燃料の使用を抑制可能とする。
【解決手段】アンモニア液Xを気化してアンモニアガスYとしてボイラBに送出するアンモニア受入設備1であって、ボイラBに送出されるアンモニアガスYの一部をクラッキングして水素ガスHを生成する水素ガス生成部7と、水素ガス生成部7で生成された水素ガスHをフレアスタックFに供給する水素ガス供給部8とを備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
アンモニア液を気化してアンモニアガスとして供給先に送出するアンモニア受入設備であって、
前記供給先に送出されるアンモニアガスの一部をクラッキングして水素ガスを生成する水素ガス生成部と、
前記水素ガス生成部で生成された水素ガスをフレアスタックに供給する水素ガス供給部と
を備えることを特徴とするアンモニア受入設備。
続きを表示（約 670 文字）【請求項２】
前記水素ガス生成部は、
熱源からの熱によって加熱されると共に前記アンモニアガスをクラッキングする触媒と、
前記触媒に対して前記アンモニアガスを供給する供給配管と、
前記水素ガスを含む水素含有ガスを前記触媒から排出する排出配管と
を備えることを特徴とする請求項１記載のアンモニア受入設備。
【請求項３】
前記供給先が前記アンモニアガスを燃焼するボイラであり、
前記触媒は、前記ボイラの炉内部に配置され、前記ボイラを前記熱源として加熱される
ことを特徴とする請求項２記載のアンモニア受入設備。
【請求項４】
前記水素ガス生成部は、前記水素含有ガスから水素ガスを分離する分離装置を備えることを特徴とする請求項２または３記載のアンモニア受入設備。
【請求項５】
前記水素ガス生成部は、前記触媒に供給する前記アンモニアガスの圧力を調整するアンモニアガス圧力調整部を備えることを特徴とする請求項２または３記載のアンモニア受入設備。
【請求項６】
前記フレアスタックがパイロットバーナを備え、
前記水素ガス供給部は、
前記水素ガスを前記パイロットバーナに供給可能なパイロットバーナ接続配管と、
前記水素ガスを前記フレアスタックに対して供給される除害対象ガスに混合可能なアシスト燃料用配管と
を備える
ことを特徴とする請求項１～３のいずれか一項に記載のアンモニア受入設備。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、アンモニア受入設備に関するものである。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば、特許文献１には、フレアスタックが開示されている。特許文献１に開示されたフレアスタックは、上部に点火トーチが設けられている。点火トーチは、外部から供給される燃料を燃焼することで火炎を形成する。処理対象のガスは、点火トーチで形成された火炎に対して供給されることで燃焼処理される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００１－２８９４２５号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
ＬＮＧ（Liquefied Natural Gas）やＬＰＧ（Liquefied Petroleum Gas）を気化してボイラ等に供給する受入設備には、特許文献１に開示されたようなフレアスタックが設けられている。このような受入設備は、フレアスタックによって、受入設備内で発生した余剰なガスを燃焼処理する。ＬＮＧやＬＰＧに換えてアンモニアを扱う受入設備でも、フレアスタックで余剰なアンモニアガスを燃焼処理する。しかしながら、アンモニアガスは、化石燃料と比較して燃え難い。このため、フレアスタックにおいて、アンモニアガスの燃焼をアシストするアシストガスや、特許文献１のフレアスタックの点火トーチのようなパイロットバーナの燃料として、化石燃料を用いる必要がある。ただし、脱炭素の社会要求に応えるためには、フレアスタックでの化石燃料の使用を抑制することが好ましい。
【０００５】
本発明は、上述する問題点に鑑みてなされたもので、フレアスタックに余剰ガスを燃焼処理させるアンモニア受入設備において、フレアスタックにおける化石燃料の使用を抑制可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、上記課題を解決するための手段として、以下の構成を採用する。
【０００７】
本発明の第１の態様は、アンモニア液を気化してアンモニアガスとして供給先に送出するアンモニア受入設備であって、上記供給先に送出されるアンモニアガスの一部をクラッキングして水素ガスを生成する水素ガス生成部と、上記水素ガス生成部で生成された水素ガスをフレアスタックに供給する水素ガス供給部とを備えるという構成を採用する。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、アンモニアガスをクラッキングすることで水素ガスを生成し、生成した水素ガスをフレアスタックに供給することができる。つまり、本発明によれば、化石燃料に換えて水素ガスをフレアスタックに供給することで、フレアスタックにおける燃焼を保持することができる。したがって、本発明は、フレアスタックにおける化石燃料の使用を減少あるいは無くすことが可能である。このような本発明は、フレアスタックに余剰ガスを燃焼処理させるアンモニア受入設備において、フレアスタックにおける化石燃料の使用を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の第１実施形態のアンモニア受入設備の概略構成を示すフロー図である。
本発明の第２実施形態のアンモニア受入設備の概略構成を示すフロー図である。
本発明の第３実施形態のアンモニア受入設備の概略構成を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照して、本発明に係るアンモニア受入設備の一実施形態について説明する。
（【００１１】以降は省略されています）

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