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公開番号2025111598
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-30
出願番号2025069889,2024066301
出願日2025-04-21,2021-03-05
発明の名称ビデオの符号化および復号のためのハイレベルシンタックス
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人大塚国際特許事務所
主分類H04N 19/70 20140101AFI20250723BHJP(電気通信技術)
要約【課題】ビットストリームからビデオデータを復号する方法を提供する。
【解決手段】方法は、複数のシンタックス要素を復号し、それを用いてビットストリームからビデオデータを復号する。ピクチャヘッダ又はスライスヘッダにおいてシグナリングされる情報がピクチャヘッダにおいてシグナリングされる場合、ピクチャヘッダがスライスヘッダには無いことを示す値を持つフラグが復号されるよう制約される。ピクチャヘッダ又はスライスヘッダにおいてシグナリングされる情報は、アダプティブループフィルタ(ALF)のためのアダプテーションパラメータセットidであり、アダプテーションパラメータセットidにより示されるアダプテーションパラメータセット(APS)は、ALFに関するalf_luma_clip_flagを含むことが可能であり、alf_luma_clip_flagの値に応じてALFのためのクリッピングインデックスが復号される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ビットストリームからビデオデータを復号する方法であって、
前記ビットストリームは、ピクチャパラメータセットと、1つ以上のスライスを復号するときに使用される複数のシンタックス要素を含むピクチャヘッダシンタックス構造と、スライスを復号するときに使用される複数のシンタックス要素を含むスライスヘッダと、を含み、
前記方法は、
前記ピクチャヘッダシンタックス構造が前記スライスヘッダにあるかを示す第1フラグと、前記ピクチャパラメータセットにおける第2フラグと、を含む複数のシンタックス要素を復号することと、
前記復号した複数のシンタックス要素を用いて前記ビットストリームから前記ビデオデータを復号することと、
を含み、
前記第2フラグが第1の値を有する場合、アダプティブループフィルタ(ALF)情報が、前記ピクチャヘッダシンタックス構造に存在可能であり、且つ、前記ピクチャヘッダシンタックス構造を含まない前記ピクチャパラメータセットを参照する前記スライスヘッダに存在しない、ことを前記第2フラグは示し、
前記第2フラグが前記第1の値と異なる第2の値を有する場合、ALF情報が、前記ピクチャヘッダシンタックス構造に存在せず、且つ、前記ピクチャパラメータセットを参照する前記スライスヘッダに存在可能である、ことを前記第2フラグは示し、
前記第2フラグが前記第1の値を有する場合、前記ピクチャヘッダシンタックス構造が前記スライスヘッダには無いことを示す値を持つ前記第1フラグが復号されるよう制約され、
前記ALF情報は、アダプティブループフィルタ(ALF)のためのアダプテーションパラメータセットidを含み、前記アダプテーションパラメータセットidにより示されるアダプテーションパラメータセット(APS)は、ALFに関する複数のクリッピングインデックスが復号されるかどうかを示す第3フラグを含む
ことを特徴とする方法。
続きを表示(約 3,100 文字)【請求項2】
前記1つ以上のスライスは、4x4,8x8,16x16,32x32,64x64,128x128のいずれかのサイズの画像部分を含むことが可能である
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第3フラグは、alf_luma_clip_flagであり、前記複数のクリッピングインデックスの各々はalf_luma_clip_idxである
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ピクチャヘッダシンタックス構造は、picture_header_structure( )に対応する
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記アダプテーションパラメータセットidにより示されるアダプテーションパラメータセット(APS)は、ルマのためのフィルタの数に対応する情報を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ビデオデータをビットストリームに符号化する方法であって、
前記ビットストリームは、ピクチャパラメータセットと、1つ以上のスライスを復号するときに使用される複数のシンタックス要素を含むピクチャヘッダシンタックス構造と、スライスを復号するときに使用される複数のシンタックス要素を含むスライスヘッダと、を含み、
前記方法は、前記ピクチャヘッダシンタックス構造が前記スライスヘッダにあるかを示す第1フラグと、前記ピクチャパラメータセットにおける第2フラグと、を含む複数のシンタックス要素を用いて前記ビデオデータを符号化することを含み、
前記第2フラグが第1の値を有する場合、アダプティブループフィルタ(ALF)情報が、前記ピクチャヘッダシンタックス構造に存在可能であり、且つ、前記ピクチャヘッダシンタックス構造を含まない前記ピクチャパラメータセットを参照する前記スライスヘッダに存在しない、ことを前記第2フラグは示し、
前記第2フラグが前記第1の値と異なる第2の値を有する場合、ALF情報が、前記ピクチャヘッダシンタックス構造に存在せず、且つ、前記ピクチャパラメータセットを参照する前記スライスヘッダに存在可能である、ことを前記第2フラグは示し、
前記第2フラグが前記第1の値を有する場合、前記第1フラグは、前記ピクチャヘッダシンタックス構造が前記スライスヘッダには無いことを示す値を必ず有し、
前記ALF情報は、アダプティブループフィルタ(ALF)のためのアダプテーションパラメータセットidを含み、前記アダプテーションパラメータセットidにより示されるアダプテーションパラメータセット(APS)は、ALFに関する複数のクリッピングインデックスが復号されるかどうかを示す第3フラグを含む
ことを特徴とする方法。
【請求項7】
前記1つ以上のスライスは、4x4,8x8,16x16,32x32,64x64,128x128のいずれかのサイズの画像部分を含むことが可能である
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第3フラグは、alf_luma_clip_flagであり、前記複数のクリッピングインデックスの各々はalf_luma_clip_idxである
ことを特徴とする請求項6に記載の方法。
【請求項9】
ビットストリームからビデオデータを復号する復号装置であって、
前記ビットストリームは、ピクチャパラメータセットと、1つ以上のスライスを復号するときに使用される複数のシンタックス要素を含むピクチャヘッダシンタックス構造と、スライスを復号するときに使用される複数のシンタックス要素を含むスライスヘッダと、を含み、
前記復号装置は、
前記ピクチャヘッダシンタックス構造が前記スライスヘッダにあるかを示す第1フラグと、前記ピクチャパラメータセットにおける第2フラグと、を含む複数のシンタックス要素を復号する手段と、
前記復号した複数のシンタックス要素を用いて前記ビットストリームから前記ビデオデータを復号する手段と、
を有し、
前記第2フラグが第1の値を有する場合、アダプティブループフィルタ(ALF)情報が、前記ピクチャヘッダシンタックス構造に存在可能であり、且つ、前記ピクチャヘッダシンタックス構造を含まない前記ピクチャパラメータセットを参照する前記スライスヘッダに存在しない、ことを前記第2フラグは示し、
前記第2フラグが前記第1の値と異なる第2の値を有する場合、ALF情報が、前記ピクチャヘッダシンタックス構造に存在せず、且つ、前記ピクチャパラメータセットを参照する前記スライスヘッダに存在可能である、ことを前記第2フラグは示し、
前記第2フラグが前記第1の値を有する場合、前記ピクチャヘッダシンタックス構造が前記スライスヘッダには無いことを示す値を持つ前記第1フラグが復号されるよう制約され、
前記ALF情報は、アダプティブループフィルタ(ALF)のためのアダプテーションパラメータセットidを含み、前記アダプテーションパラメータセットidにより示されるアダプテーションパラメータセット(APS)は、ALFに関する複数のクリッピングインデックスが復号されるかどうかを示す第3フラグを含む
ことを特徴とする復号装置。
【請求項10】
ビデオデータをビットストリームに符号化する符号化装置であって、
前記ビットストリームは、ピクチャパラメータセットと、1つ以上のスライスを復号するときに使用される複数のシンタックス要素を含むピクチャヘッダシンタックス構造と、スライスを復号するときに使用される複数のシンタックス要素を含むスライスヘッダと、を含み、
前記符号化装置は、前記ピクチャヘッダシンタックス構造が前記スライスヘッダにあるかを示す第1フラグと、前記ピクチャパラメータセットにおける第2フラグと、を含む複数のシンタックス要素を用いて前記ビデオデータを符号化する手段を有し、
前記第2フラグが第1の値を有する場合、アダプティブループフィルタ(ALF)情報が、前記ピクチャヘッダシンタックス構造に存在可能であり、且つ、前記ピクチャヘッダシンタックス構造を含まない前記ピクチャパラメータセットを参照する前記スライスヘッダに存在しない、ことを前記第2フラグは示し、
前記第2フラグが前記第1の値と異なる第2の値を有する場合、ALF情報が、前記ピクチャヘッダシンタックス構造に存在せず、且つ、前記ピクチャパラメータセットを参照する前記スライスヘッダに存在可能である、ことを前記第2フラグは示し、
前記第2フラグが前記第1の値を有する場合、前記第1フラグは、前記ピクチャヘッダシンタックス構造が前記スライスヘッダには無いことを示す値を必ず有し、
前記ALF情報は、アダプティブループフィルタ(ALF)のためのアダプテーションパラメータセットidを含み、前記アダプテーションパラメータセットidにより示されるアダプテーションパラメータセット(APS)は、ALFに関する複数のクリッピングインデックスが復号されるかどうかを示す第3フラグを含む
ことを特徴とする符号化装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオの符号化および復号に関し、特にビットストリームで使用されるハイレベルシンタックスに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
最近、MPEGとITU-Tスタディグループ16のVCEGが結成した共同チームであるジョイントビデオエキスパートチーム(JVET)は、多用途ビデオ符号化(VVC)と呼ばれる新しいビデオ符号化規格の策定作業を開始した。VVCの目標は、既存のHEVC規格と比較して圧縮性能を大幅に向上させる(典型的に従前の2倍)ことであり、2020年に完成する予定である。主なターゲットとなるアプリケーションやサービスには、360度動画やハイダイナミックレンジ(HDR)ビデオが含まれるが、これらに限定されるものではない。JVETは、独立したテストラボによる正式な主観テストにより、32の組織からの回答を評価した。いくつかの提案では、HEVCを使用した場合と比較して、典型的に40%以上の圧縮効率の向上が示された。特に、超高精細(UHD)ビデオのテスト素材に有効であることが示された。したがって、最終的な規格の目標である50%をはるかに超える圧縮効率の向上が期待される。
【0003】
JVET探査モデル(JEM)は、すべてのHEVCツールを使用し、多くの新しいツールを導入している。これらの変更により、ビットストリームの構造、特にビットストリームの全体的なビットレートに影響を与える可能性のあるハイレベルシンタックスの変更が必要となった。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、符号化性能を低下させることなく複雑さを低減させるハイレベルシンタックス構造の改良に関するものである。
【0005】
本発明の第1の態様によれば、ビットストリームからビデオデータを復号する方法が提供され、前記ビットストリームは1つ以上のスライスに対応するビデオデータを含み、前記ビットストリームは、1つ以上のスライスを復号するときに使用されることになる複数のシンタックス要素を含むピクチャヘッダと、1つのスライスを復号するときに使用されることになる複数のシンタックス要素を含むスライスヘッダと、を含み、前記復号は、前記ピクチャヘッダ内または前記スライスヘッダ内でシグナリングされ得る情報が前記ピクチャヘッダ内でシグナリングされる場合、前記ピクチャヘッダが前記スライスヘッダ内にないことを課す(例えば、制約をかける)ことと、前記複数のシンタックス要素を用いて前記ビットストリームを復号することと、を含む。
【0006】
オプションで、前記復号は、前記情報が前記ピクチャヘッダ内でシグナリングされるか否かを示す第1のシンタックス要素をパースすることと、前記第1のシンタックス要素に基づいて、前記スライスヘッダまたは前記ピクチャヘッダの何れか一方のみにおいて、スライスヘッダ内およびピクチャヘッダ内でシグナリングされ得る前記情報の前記パースを許可することと、をさらに含む。
【0007】
オプションで、前記第1のシンタックス要素は、ピクチャパラメータセットフラグ内の情報またはピクチャヘッダフラグ内の情報である。
【0008】
オプションで、前記情報が前記ピクチャヘッダ内でシグナリングされることを前記第1のシンタックス要素が示す場合、前記スライスヘッダ内の前記情報のパースは許可されない。
【0009】
オプションで、前記方法は、前記ピクチャヘッダが前記スライスヘッダ内にあるか否かを示す第2のシンタックス要素をパースすることをさらに含み、前記情報が前記ピクチャヘッダ内でシグナリングされることを前記第1のシンタックス要素が示す場合、前記ピクチャヘッダが前記スライスヘッダ内にないことを前記第2のシンタックス要素が示すことがビットストリーム適合性の要件である。
【0010】
オプションで、前記情報は、量子化パラメータ値情報、参照ピクチャリスト情報、デブロッキングフィルタ情報、サンプルアダプテーションオフセット(SAO)情報、重み付け予測情報、アダプテーションループフィルタ(ALF)情報のうちの1つ以上を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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