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公開番号2025108074
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024001728
出願日2024-01-10
発明の名称液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドの製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類B41J 2/16 20060101AFI20250715BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】基板の両面からドライエッチングにより流路を形成する際に流路の底面が荒れることを抑制する。
【解決手段】液体の流路を有する基板を有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、ドライエッチングにより基板の第1面から凹形状の第1流路を形成する工程と、第1流路の底面に基板とは異なる材料により保護膜を形成する工程と、ドライエッチングにより基板の第1面とは反対側の第2面から複数の凹形状の第2流路を、第1流路の底面に接続するように形成する工程と、ドライエッチングにより第1流路の底面において第2流路が接続する部分にある保護膜を第2面の側から除去して複数の第2流路を第1流路の底面に開口させる工程と、を有し、基板に第2流路を形成する工程におけるドライエッチングにおいて、保護膜の材料のエッチングレートは基板の材料のエッチングレートより低い。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液体の流路を有する基板を有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
ドライエッチングにより前記基板の第1面から凹形状の第1流路を形成する工程と、
前記第1流路の底面に前記基板とは異なる材料により保護膜を形成する工程と、
ドライエッチングにより前記基板の前記第1面とは反対側の第2面から複数の凹形状の第2流路を、前記第1流路の前記底面に接続するように形成する工程と、
ドライエッチングにより前記第1流路の前記底面において前記第2流路が接続する部分にある前記保護膜を前記第2面の側から除去して前記複数の第2流路を前記第1流路の前記底面に開口させる工程と、
を有し、
前記基板に前記第2流路を形成する工程におけるドライエッチングにおいて、前記保護膜の材料のエッチングレートは前記基板の材料のエッチングレートより低いことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
第2基板に、液体を吐出するための複数のノズルと、前記複数のノズルの各々に液体を供給する複数の液室であって前記基板の前記複数の第2流路の各々と連通する複数の液室と、前記複数の液室の各々に対応する複数のエネルギー発生手段であって前記複数のノズルの各々から液体を吐出するためのエネルギーを発生する複数のエネルギー発生手段と、を形成する工程と、
前記基板の前記第2面に前記第2基板を接合する工程と、
を有する請求項1に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項3】
前記エネルギー発生手段は、前記液室の壁面の一部を構成する振動膜と、前記振動膜に設けられた圧電素子と、を有する請求項2に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項4】
前記基板の厚さ方向において前記第1流路の長さは前記第2流路の長さより短い請求項3に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項5】
前記エネルギー発生手段は、通電によって液体に膜沸騰を生じさせる熱エネルギーを発生する電気熱変換素子を有する請求項2に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項6】
前記基板の厚さ方向において前記第1流路の長さは前記第2流路の長さより長い請求項5に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項7】
前記基板の材料の前記エッチングレートを1とした場合、前記保護膜の材料の前記エッチングレートは0.01以下である請求項1~6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項8】
前記基板の材料はシリコンであり、前記保護膜はシリコン酸化膜である請求項1~6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項9】
前記基板の材料はシリコンであり、前記保護膜は樹脂膜である請求項1~6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
【請求項10】
前記保護膜を形成する工程では、プラズマCVD法又は原子層積層法により前記保護膜を成膜する請求項1~6のいずれか1項に記載の液体吐出ヘッドの製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、液体吐出ヘッド及び液体吐出ヘッドの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
複数のノズルを有する液体吐出ヘッドから液体を記録媒体に吐出して記録を行うインクジェット記録装置がある。液体吐出ヘッドは、複数のノズルの各々に対応して設けられる複数の圧力発生室と、複数の圧力発生室に設けられた圧電素子と、を有する素子基板を備え、圧電素子を駆動することで圧力発生室内の液体がノズルから吐出される。素子基板には、複数の圧力発生室に連通する複数の流路と、複数の流路に連通する共通流路とが設けられ、共通流路に外部から液体が供給されることで圧力発生室に液体が供給される。共通流路及びそれに連通する複数の流路は、基板の両面からドライエッチングにより凹部を形成することにより形成される。特許文献1には、基板の第1面から複数の小開口の流路をドライエッチングにより形成し、反対側の第2面から複数の小開口の流路と連通する大開口の流路をドライエッチングにより形成することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-135583号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
基板の第1面からドライエッチングにより大開口の凹部として第1流路を形成後、基板の第2面からドライエッチングにより小開口の凹部として第2流路を形成することで、第1流路の底面に複数の第2流路が開口するように基板に貫通孔を形成するとする。この場合、第2流路が第1流路の底面に貫通した際に、貫通した開口から第1流路の底面に回り込んだエッチングガスによって第1流路の底面に荒れが生じる可能性がある。荒れが生じると、後の工程で基板の破片が離脱して異物となる可能性がある。また、液体が吐出された際に第1流路の荒れにおいて泡溜まりが発生し、吐出機能が低下する可能性がある。また、第1流路の底部を含む流路壁面に保護膜を形成した場合に、荒れが原因となって保護膜が剥がれてしまう可能性がある。
【0005】
本発明は、基板の両面からドライエッチングにより流路を形成する際に流路の底面が荒れることを抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、液体の流路を有する基板を有する液体吐出ヘッドの製造方法であって、
ドライエッチングにより前記基板の第1面から凹形状の第1流路を形成する工程と、
前記第1流路の底面に前記基板とは異なる材料により保護膜を形成する工程と、
ドライエッチングにより前記基板の前記第1面とは反対側の第2面から複数の凹形状の第2流路を、前記第1流路の前記底面に接続するように形成する工程と、
ドライエッチングにより前記第1流路の前記底面において前記第2流路が接続する部分にある前記保護膜を前記第2面の側から除去して前記複数の第2流路を前記第1流路の前記底面に開口させる工程と、
を有し、
前記基板に前記第2流路を形成する工程におけるドライエッチングにおいて、前記保護膜の材料のエッチングレートは前記基板の材料のエッチングレートより低いことを特徴とする液体吐出ヘッドの製造方法である。
【0007】
本発明は、液体の流路を有するシリコンからなる基板を有する液体吐出ヘッドであって、
前記基板の第1面に設けられた凹形状の第1流路と、
前記基板の前記第1面とは反対側の第2面に設けられた複数の凹形状の第2流路であって、前記第1流路の底面に開口する複数の第2流路と、
前記第1流路の前記底面において前記複数の第2流路が開口していない部分に設けられる前記基板とは異なる材料からなる保護膜と、
を有し、
前記基板を構成するシリコンのエッチングに関して、前記保護膜の材料のエッチングレートは前記基板を構成するシリコンのエッチングレートより低いことを特徴とする液体吐出ヘッドである。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、基板の両面からドライエッチングにより流路を形成する際に流路の底面が荒れることを抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
実施例1により製造される液体吐出ヘッドを説明するための断面図である。
実施例1を説明するための概略工程図である。
実施例2を示す断面図である。
実施例2を説明するための概略工程図である。
実施例3を示す断面図である。
比較例を示す断面図である。
実施例の記録装置の概略構成図である。
実施例の液体吐出ヘッドの斜視図である。
実施例の吐出モジュールの斜視図である。
実施例の素子基板の平面図である。
実施例の素子基板及び蓋部材の断面を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照して本発明を説明する。なお、以下に述べる実施形態では本発明を十分に説明するため具体的記述を行う場合もあるが、これらは技術的に好ましい一例を示しており、特に本発明の範囲を限定しているものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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