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公開番号
2025107869
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-22
出願番号
2024001393
出願日
2024-01-09
発明の名称
画像復号装置、画像復号方法及びプログラム
出願人
KDDI株式会社
代理人
個人
主分類
H04N
19/52 20140101AFI20250714BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】符号化効率を向上すること。
【解決手段】本発明に係る画像復号装置200において、インター予測部205は、動きベクトルの候補を格納するマージ候補リストに格納されている復号対象ブロックに空間的又は時間的に隣接又は近接する位置の動きベクトルに対して再帰的に復号ピクチャバッファ207に蓄積されている動きベクトルを探索して導出した全ての動きベクトルを加算することで、数珠繋ぎ動きベクトルを生成し、数珠繋ぎ動きベクトルを復号対象ブロックの動きベクトルの候補(マージ候補)として導出する数珠繋ぎ動きベクトル予測を行う。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
画像復号装置であって、
符号情報を可変長復号して量子化値及び制御情報を出力する復号部と、
前記量子化値を逆量子化して変換係数を出力する逆量子化部と、
前記変換係数を逆変換して予測残差画素を出力する逆変換部と、
前記制御情報及び復号済み画素からイントラ予測画素を生成するイントラ予測部と、
前記復号済み画素を蓄積する復号ピクチャバッファと、
前記制御情報及び前記復号ピクチャバッファに蓄積されている前記復号済み画素からインター予測画素を生成するインター予測部と、
前記予測残差画素に対して前記イントラ予測画素と及び前記インター予測画素の少なくとも一方を加算して前記復号済み画素を生成する加算器とを備え、
前記インター予測部は、動きベクトルの候補を格納するマージ候補リストに格納されている復号対象ブロックに空間的又は時間的に隣接又は近接する位置の動きベクトルに対して再帰的に前記復号ピクチャバッファに蓄積されている動きベクトルを探索して導出した全ての動きベクトルを加算することで、数珠繋ぎ動きベクトルを生成し、前記数珠繋ぎ動きベクトルを前記復号対象ブロックの動きベクトルの候補として導出する数珠繋ぎ動きベクトル予測を行うことを特徴とする画像復号装置。
続きを表示(約 1,300 文字)
【請求項2】
前記インター予測部は、前記数珠繋ぎ動きベクトル予測において、前記復号ピクチャバッファに蓄積されている前記動きベクトルに加えて、同一ピクチャ内の参照先を示すブロックベクトルを再帰的な探索対象に追加することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項3】
前記インター予測部は、前記数珠繋ぎ動きベクトル予測において、前記マージ候補リストの探索リスト番号と前記数珠繋ぎ動きベクトル予測における再帰的な動きベクトルの探索時の探索深度ごとに、参照元である1つの動きベクトルから1つ以上の動きベクトルを新たに探索し、前記1つ以上の新たに導出された各動きベクトルに対して既に導出された全ての動きベクトルを加算して、前記数珠繋ぎ動きベクトルを生成することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項4】
前記インター予測部は、所定のマージ候補の探索後に、数珠繋ぎ動きベクトル予測候補を探索することを特徴とする請求項1に記載の画像復号装置。
【請求項5】
前記インター予測部は、時間動きベクトル予測候補の探索後に、前記数珠繋ぎ動きベクトル予測候補を探索することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項6】
前記インター予測部は、ヒストリーベース動きベクトル予測候補の探索後に、前記数珠繋ぎ動きベクトル予測候補を探索することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項7】
前記インター予測部は、空間マージ候補の探索後に、前記数珠繋ぎ動きベクトル予測候補を探索することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項8】
前記インター予測部は、
前記所定のマージ候補をマージ候補リストに格納し、
前記マージ候補リスト内に格納されている最初のマージ候補から順に前記数珠繋ぎ動きベクトル予測を適用し、
前記マージ候補の各々に対して前記数珠繋ぎ動きベクトル予測で生成された新たなマージ候補を前記マージ候補リスト内に順々に格納することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項9】
前記インター予測部は、
前記所定のマージ候補をマージ候補リストに格納し、
前記マージ候補リスト内に格納されている最初のマージ候補から順に前記数珠繋ぎ動きベクトル予測を適用し、
前記マージ候補の各々に対して前記数珠繋ぎ動きベクトル予測における各探索深度を用いて生成された新たなマージ候補を前記マージ候補リスト内に順々に格納することを特徴とする請求項4に記載の画像復号装置。
【請求項10】
前記インター予測部は、
マージ候補リストに最初のマージ候補を格納し
前記マージ候補から順に前記数珠繋ぎ動きベクトル予測を適用し、
前記マージ候補の各々に対して前記数珠繋ぎ動きベクトル予測で生成された新たなマージ候補をマージ候補リスト内に順々に格納することを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の画像復号装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像復号装置、画像復号方法及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
非特許文献1及び非特許文献2では、インター予測について開示されている。
【0003】
インター予測は、復号対象ブロックの予測画素を、復号対象ピクチャとは異なる復号済みピクチャ(参照ピクチャ)内の復号済み画素(参照画素)から生成する。
【0004】
また、インター予測は、制御情報を用いて、復号対象ブロックの予測画素の生成に必要な復号対象ブロックの動きベクトルを、復号対象ブロックに空間的又は時間的に隣接又は近接する位置の複数の動きベクトルの候補から選択する。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0005】
ITU-T H.266/VVC
M.Coban等、Algorithm description of Enhanced Compression Model 10(ECM 10)、JVET-AE2025、2023年
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
非特許文献1及び非特許文献2におけるインター予測で選択可能な動きベクトルの候補は、復号対象ブロックに空間的又は時間的に隣接又は近接する位置の動きベクトルに限定されているため、符号化効率に改善の余地があるという問題点があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、符号化効率の高い画像復号装置、画像復号方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1の特徴は、画像復号装置であって、符号情報を可変長復号して量子化値及び制御情報を出力する復号部と、前記量子化値を逆量子化して変換係数を出力する逆量子化部と、前記変換係数を逆変換して予測残差画素を出力する逆変換部と、前記制御情報及び復号済み画素からイントラ予測画素を生成するイントラ予測部と、前記復号済み画素を蓄積する復号ピクチャバッファと、前記制御情報及び前記復号ピクチャバッファに蓄積されている前記復号済み画素からインター予測画素を生成するインター予測部と、前記予測残差画素に対して前記イントラ予測画素と及び前記インター予測画素の少なくとも一方を加算して前記復号済み画素を生成する加算器とを備え、前記インター予測部は、動きベクトルの候補を格納するマージ候補リストに格納されている復号対象ブロックに空間的又は時間的に隣接又は近接する位置の動きベクトルに対して再帰的に前記復号ピクチャバッファに蓄積されている動きベクトルを探索して導出した全ての動きベクトルを加算することで、数珠繋ぎ動きベクトルを生成し、前記数珠繋ぎ動きベクトルを前記復号対象ブロックの動きベクトルの候補(マージ候補)として導出する数珠繋ぎ動きベクトル予測を行うことを要旨とする。
【0009】
本発明の第2の特徴は、画像復号方法であって、符号情報を可変長復号して量子化値及び制御情報を出力する工程Aと、前記量子化値を逆量子化して変換係数を出力する工程Bと、前記変換係数を逆変換して予測残差画素を出力する工程Cと、前記制御情報及び復号済み画素からイントラ予測画素を生成する工程Dと、前記復号済み画素を復号ピクチャバッファに蓄積する工程Eと、前記制御情報及び前記復号ピクチャバッファに蓄積されている前記復号済み画素からインター予測画素を生成する工程Fと、前記予測残差画素に対して前記イントラ予測画素と及び前記インター予測画素の少なくとも一方を加算して前記復号済み画素を生成する工程Gとを有し、前記記工程Fにおいて、動きベクトルの候補を格納するマージ候補リストに格納されている復号対象ブロックに空間的又は時間的に隣接又は近接する位置の動きベクトルに対して再帰的に前記復号ピクチャバッファに蓄積されている動きベクトルを探索して導出した全ての動きベクトルを加算することで、数珠繋ぎ動きベクトルを生成し、前記数珠繋ぎ動きベクトルを前記復号対象ブロックの動きベクトルの候補(マージ候補)として導出する数珠繋ぎ動きベクトル予測を行うことを要旨とする。
【0010】
本発明の第3の特徴は、コンピュータを、画像復号装置として機能させるプログラムであって、前記画像復号装置は、符号情報を可変長復号して量子化値及び制御情報を出力する復号部と、前記量子化値を逆量子化して変換係数を出力する逆量子化部と、前記変換係数を逆変換して予測残差画素を出力する逆変換部と、前記制御情報及び復号済み画素からイントラ予測画素を生成するイントラ予測部と、前記復号済み画素を蓄積する復号ピクチャバッファと、前記制御情報及び前記復号ピクチャバッファに蓄積されている前記復号済み画素からインター予測画素を生成するインター予測部と、前記予測残差画素に対して前記イントラ予測画素と及び前記インター予測画素の少なくとも一方を加算して前記復号済み画素を生成する加算器とを備え、前記インター予測部は、動きベクトルの候補を格納するマージ候補リストに格納されている復号対象ブロックに空間的又は時間的に隣接又は近接する位置の動きベクトルに対して再帰的に前記復号ピクチャバッファに蓄積されている動きベクトルを探索して導出した全ての動きベクトルを加算することで、数珠繋ぎ動きベクトルを生成し、前記数珠繋ぎ動きベクトルを前記復号対象ブロックの動きベクトルの候補(マージ候補)として導出する数珠繋ぎ動きベクトル予測を行うことを要旨とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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