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公開番号2025106810
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-16
出願番号2025000115
出願日2025-01-06
発明の名称正極活物質とその製造方法、これを含む正極、およびリチウム二次電池
出願人三星エスディアイ株式会社,SAMSUNG SDI Co., LTD.
代理人弁理士法人谷・阿部特許事務所
主分類H01M 4/525 20100101AFI20250709BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】初期放電容量と初期充放電効率が高く、長寿命特性の実現が可能な正極活物質とその製造方法を提供する。
【解決手段】第1リチウムニッケル系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態であり、前記2次粒子の平均粒径D50が10μmないし25μmの第1正極活物質と、第2リチウムニッケル系複合酸化物を含み、前記と同様の形態の2次粒子の平均粒径D50が0.5μmないし8μmの第2正極活物質と、第3リチウムニッケル系複合酸化物を含み、前記と同様の形態の2次粒子の平均粒径D50が0.5μmないし8μmであり、前記2次粒子は針状形の1次粒子を含む第3正極活物質と、を含み、第3リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対するニッケルの含有量は、第2リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対するニッケルの含有量より高いものである、正極活物質である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
第1リチウムニッケル系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態であり、前記2次粒子の平均粒径D
50
が10μmないし25μmの第1正極活物質と、
第2リチウムニッケル系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態であり、前記2次粒子の平均粒径D
50
が0.5μmないし8μmの第2正極活物質と、
第3リチウムニッケル系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態であり、前記2次粒子の平均粒径D
50
が0.5μmないし8μmであり、前記2次粒子は針状形の1次粒子を含む第3正極活物質と、を含み、
第3リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対するニッケルの含有量は、第2リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対するニッケルの含有量より高いものである、正極活物質。
続きを表示(約 2,100 文字)【請求項2】
第3リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対するニッケルの含有量は、第2リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対するニッケルの含有量より1モル%ないし5モル%さらに高い、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項3】
第2リチウムニッケル系複合酸化物と第3リチウムニッケル系複合酸化物とは、リチウムとニッケル以外の金属Mをさらに含み、
第3リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対する金属Mの含有量は、第2リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対する金属Mの含有量より1モル%ないし5モル%さらに低いものである、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項4】
第3正極活物質の前記2次粒子は、球形、楕円球形、多角立体形、または無定形(irregular shape)、またはこれらの組み合わせであり、針状形ではない、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項5】
第2正極活物質で前記2次粒子をなす1次粒子は、球形、楕円球形、多角立体形、板状形、無定形、またはこれらの組み合わせであり、針状形ではない、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項6】
第3正極活物質は、第1正極活物質に接触しているか、隣接するように位置している、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項7】
第1リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体100モル%に対するニッケルの含有量、第2リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体100モル%に対するニッケルの含有量、および第3リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体100モル%に対するニッケルの含有量は、それぞれ独立して50モル%ないし99モル%である、請求項1に記載の正極活物質。
【請求項8】
第1リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体100モル%に対するニッケルの含有量、第2リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体100モル%に対するニッケルの含有量、および第3リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体100モル%に対するニッケルの含有量は、それぞれ独立して50モル%ないし70モル%である、請求項7に記載の正極活物質。
【請求項9】
第1リチウムニッケル系複合酸化物は化学式1で表され、第2リチウムニッケル系複合酸化物は化学式3で表され、第3リチウムニッケル系複合酸化物は化学式5で表される、請求項1に記載の正極活物質。
[化学式1]
Li
a1
Ni
x1

1
y1

2-b1

b1
前記の化学式1で、0.9≦a1≦1.2、0.5≦x1<1、0<y1≦0.5、0.9≦x1+y1≦1.1、および0≦b1≦0.1であり、M
1
は、Al、B、Ba、Ca、Ce、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Nb、Si、Sn、Sr、Ti、V、W、Y、Zn、およびZrより選択される一つ以上の元素であり、Xは、F、PおよびSより選択される一つ以上の元素であり、
[化学式3]
Li
a3
Ni
x3

4
y3

2-b3

b3
前記の化学式3で、0.9≦a3≦1.2、0.5≦x3<1、0<y3≦0.5、0.9≦x3+y3≦1.1、および0≦b3≦0.1であり、M
4
は、Al、B、Ba、Ca、Ce、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Nb、Si、Sn、Sr、Ti、V、W、Y、Zn、およびZrより選択される一つ以上の元素であり、Xは、F、PおよびSより選択される一つ以上の元素であり、
[化学式5]
Li
a5
Ni
x5

7
y5

2-b5

b5
前記の化学式5で、0.9≦a5≦1.2、0.5≦x5<1、0<y5≦0.5、0.9≦x5+y5≦1.1、および0≦b5≦0.1であり、M
7
は、Al、B、Ba、Ca、Ce、Co、Cr、Cu、Fe、Mg、Mn、Mo、Nb、Si、Sn、Sr、Ti、V、W、Y、Zn、およびZrより選択される一つ以上の元素であり、Xは、F、PおよびSより選択される一つ以上の元素である。
【請求項10】
第1正極活物質、第2正極活物質、および第3正極活物質の総100重量%に対して、
第1正極活物質は、60重量%ないし85重量%で含まれ、
第2正極活物質と第3正極活物質との合計量は、15重量%ないし40重量%である、請求項1に記載の正極活物質。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
正極活物質とその製造方法、これを含む正極、およびリチウム二次電池に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
携帯電話、ノートパソコン、スマートホンなどの移動情報端末器の駆動電源として高いエネルギー密度を有するとともに、携帯が容易なリチウム二次電池が主に用いられている。最近は、エネルギー密度が高いリチウム二次電池をハイブリッド自動車や電気自動車の駆動用電源または電力貯蔵用電源として用いるための研究が活発に行われている。
【0003】
このような用途に適したリチウム二次電池を実現するために多様な正極活物質が検討されている。このうち、リチウムニッケル系酸化物、リチウムニッケルマンガンコバルト複合酸化物、リチウムニッケルコバルトアルミニウム複合酸化物、リチウムコバルト酸化物などが主に正極活物質として用いられる。ニッケル系正極活物質は、高容量および高エネルギー密度を実現することができ、活発に開発されている材料であるが、合成工法が比較的に単純で工程を通じて正極活物質の特性を改善するには限界がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
初期放電容量と初期充放電効率が高く、長寿命特性の実現が可能な正極活物質とその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一実施形態では、第1リチウムニッケル系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態であり、前記2次粒子の平均粒径D
50
が10μmないし25μmの第1正極活物質と、第2リチウムニッケル系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態であり、前記2次粒子の平均粒径D
50
が0.5μmないし8μmの第2正極活物質と、第3リチウムニッケル系複合酸化物を含み、複数の1次粒子が凝集してなる2次粒子形態であり、前記2次粒子の平均粒径D
50
が0.5μmないし8μmであり、前記2次粒子は針状形の1次粒子を含む第3正極活物質と、を含み、第3リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対するニッケルの含有量は、第2リチウムニッケル系複合酸化物でリチウムを除く金属全体に対するニッケルの含有量より高いものである正極活物質を提供する。
他の一実施形態では、平均粒径D
50
が10μmないし25μmの第1ニッケル系水酸化物と第1リチウム原料とを混合し、第1ニッケル系水酸化物の金属全体に対する第1リチウム原料のリチウムのモル比率が1.09以上となるように混合して第1熱処理するステップと、第1熱処理生成物と平均粒径D
50
が0.5μmないし8μmの第2ニッケル系水酸化物および第2リチウム原料とを混合して第2熱処理するステップとを含む正極活物質の製造方法を提供する。
【0006】
他の一実施形態では、前述した正極活物質を含むリチウム二次電池用正極を提供する。
【0007】
他の一実施形態では、前記正極と、負極と、電解質と、を含むリチウム二次電池を提供する。
【発明の効果】
【0008】
一実施形態により製造された正極活物質は、初期充放電効率が高く、長寿命特性の実現が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
図2は、一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
図3は、一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
図4は、一実施形態に係るリチウム二次電池を概略的に示す断面図である。
図5は、実施例1で製造した正極活物質に対するSEMイメージである。
図6は、実施例1で製造した正極活物質の断面に対するSEMイメージである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、具体的な実施形態について、この技術分野における通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本発明は、色々な異なる形態で実施することができ、ここで説明する実施形態に限定されない。
(【0011】以降は省略されています)

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