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公開番号
2025100979
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-04
出願番号
2025069053,2022212515
出願日
2025-04-18,2022-12-28
発明の名称
正極活物質の製造方法、及び、正極活物質
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
H01M
4/505 20100101AFI20250627BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】O2型正極活物質のサイクル特性及びレート特性を改善可能な方法を開示する。
【解決手段】本開示の正極活物質の製造方法は、Mn、Ni及びCoのうちの少なくとも1つの元素を含む第1化合物を得ること、前記第1化合物と、Naを含む第2化合物と、B、Mg、Al、K、Ca、Ti、V、Cr、Cu、Zn、Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo及びWから選ばれる少なくとも1種の元素Mを含む第3化合物とを混合して、混合物を得ること、前記混合物を焼成して、P2型構造を有するNa含有酸化物を得ること、及び、イオン交換によって、前記Na含有酸化物のNaの少なくとも一部をLiに交換して、O2型構造を有するLi含有酸化物を得ること、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
正極活物質の製造方法であって、
Mn、Ni及びCoのうちの少なくとも1つの元素を含む第1化合物を得ること、
前記第1化合物と、Naを含む第2化合物と、B、Mg、Al、K、Ca、Ti、V、Cr、Cu、Zn、Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo及びWから選ばれる少なくとも1種の元素Mを含む第3化合物とを混合して、混合物を得ること、
前記混合物を焼成して、P2型構造を有するNa含有酸化物を得ること、及び、
イオン交換によって、前記Na含有酸化物のNaの少なくとも一部をLiに交換して、O2型構造を有するLi含有酸化物を得ること、を含む、
正極活物質の製造方法。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
遷移金属イオンと水溶液中で沈殿を形成し得るイオン源と、遷移金属化合物とを用い、共沈法によって、前記第1化合物としての沈殿物を得ること、を含む、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項3】
前記第1化合物がMn、Ni及びCoのうちの少なくとも1つの元素を含む塩であり、
前記第2化合物がNaを含む塩であり、
前記第3化合物が元素Mを含む塩である、
請求項1に記載の製造方法。
【請求項4】
前記Li含有酸化物が、Li
a
Na
b
Mn
x-p
Ni
y-q
Co
z-r
M
p+q+r
O
2
(ここで、0<a≦1.00、0≦b≦0.20、x+y+z=1、0.03≦p+q+r<0.17である)で示される化学組成を有する、
請求項1~3のいずれか1項に記載の製造方法。
【請求項5】
正極活物質であって、
O2型構造を有し、
Li
a
Na
b
Mn
x-p
Ni
y-q
Co
z-r
M
p+q+r
O
2
(ここで、0<a≦1.00、0≦b≦0.20、x+y+z=1、0.03≦p+q+r<0.17であり、Mは、B、Mg、Al、K、Ca、Ti、V、Cr、Cu、Zn、Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo及びWから選ばれる少なくとも1種である)で示される化学組成を有し、且つ、
活物質表面に占める元素Mの凝集領域の割合が、前記活物質表面の1.00mm
2
あたり0.01mm
2
未満である、
正極活物質。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本願は、正極活物質の製造方法、及び、正極活物質を開示する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
正極活物質としてO2型構造を有するものが知られている。特許文献1に開示されているように、O2型構造を有する正極活物質は、P2型構造を有するNa含有遷移金属酸化物のNaの少なくとも一部をLiにイオン交換することにより得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-186937号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
O2型構造を有する従来の正極活物質は、容量、サイクル特性及びレート特性に関して改善の余地がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本願は上記課題を解決するための手段として、以下の複数の態様を開示する。
<態様1>
正極活物質の製造方法であって、
Mn、Ni及びCoのうちの少なくとも1つの元素を含む第1化合物を得ること、
前記第1化合物と、Naを含む第2化合物と、B、Mg、Al、K、Ca、Ti、V、Cr、Cu、Zn、Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo及びWから選ばれる少なくとも1種の元素Mを含む第3化合物とを混合して、混合物を得ること、
前記混合物を焼成して、P2型構造を有するNa含有酸化物を得ること、及び、
イオン交換によって、前記Na含有酸化物のNaの少なくとも一部をLiに交換して、O2型構造を有するLi含有酸化物を得ること、を含むもの。
<態様2>
遷移金属イオンと水溶液中で沈殿を形成し得るイオン源と、遷移金属化合物とを用い、共沈法によって、前記第1化合物としての沈殿物を得ること、を含む、
態様1の製造方法。
<態様3>
前記第1化合物がMn、Ni及びCoのうちの少なくとも1つの元素を含む塩であり、
前記第2化合物がNaを含む塩であり、
前記第3化合物が元素Mを含む塩である、
態様1又は2の製造方法。
<態様4>
前記Li含有酸化物が、Li
a
Na
b
Mn
x-p
Ni
y-q
Co
z-r
M
p+q+r
O
2
(ここで、0<a≦1.00、0≦b≦0.20、x+y+z=1、0.03≦p+q+r<0.17である)で示される化学組成を有する、
態様1~3のいずれかの製造方法。
<態様5>
正極活物質であって、
O2型構造を有し、
Li
a
Na
b
Mn
x-p
Ni
y-q
Co
z-r
M
p+q+r
O
2
(ここで、0<a≦1.00、0≦b≦0.20、x+y+z=1、0.03≦p+q+r<0.17であり、Mは、B、Mg、Al、K、Ca、Ti、V、Cr、Cu、Zn、Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo及びWから選ばれる少なくとも1種である)で示される化学組成を有し、且つ、
活物質表面に占める元素Mの凝集領域の割合が、前記活物質表面の1.00mm
2
あたり0.01mm
2
未満であるもの。
【発明の効果】
【0006】
本開示の正極活物質は、優れた容量、サイクル特性及びレート特性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
正極活物質の製造方法の流れの一例を示している。
リチウムイオン電池の構成の一例を概略的に示している。
正極活物質のX線回折パターンを示している。
正極活物質のSEM像及びEDX像を示している。
【発明を実施するための形態】
【0008】
1.正極活物質の製造方法
図1に示されるように、一実施形態に係る正極活物質の製造方法は、Mn、Ni及びCoのうちの少なくとも1つの元素を含む第1化合物を得ること(工程S1)、前記第1化合物と、Naを含む第2化合物と、B、Mg、Al、K、Ca、Ti、V、Cr、Cu、Zn、Ga、Ge、Sr、Y、Zr、Nb、Mo及びWから選ばれる少なくとも1種の元素Mを含む第3化合物とを混合して、混合物を得ること(工程S2)、前記混合物を焼成して、P2型構造を有するNa含有酸化物を得ること(工程S3)、及び、イオン交換によって、前記Na含有酸化物のNaの少なくとも一部をLiに交換して、O2型構造を有するLi含有酸化物を得ること(工程S4)、を含む。
【0009】
1.1 工程S1
工程S1においては、Mn、Ni及びCoのうちの少なくとも1つの元素を含む第1化合物を得る。第1化合物は、例えば、Mn、Ni及びCoのうちの少なくとも1つの元素を含む塩であってもよい。具体的には、第1化合物は、炭酸塩、硫酸塩、硝酸塩及び酢酸塩のうちの少なくとも1種であってもよい。或いは、第1化合物は、塩以外の化合物であってもよい。例えば、第1化合物は、水酸化物であってもよい。第1化合物は、複数種類の化合物の組み合わせであってもよい。第1化合物は、後述の元素Mを含まない。第1化合物は、種々の形状であってよい。例えば、第1化合物は粒子状であってよい。第1化合物からなる粒子の粒子径は、特に限定されるものではない。
【0010】
工程S1においては、遷移金属イオンと水溶液中で沈殿を形成し得るイオン源と、遷移金属化合物とを用い、共沈法によって、上記第1化合物としての沈殿物を得てもよい。「遷移金属イオンと沈殿物を形成し得るイオン源」は、例えば、炭酸ナトリウム、硝酸ナトリウム等のナトリウム塩、水酸化ナトリウム、及び、酸化ナトリウム等から選ばれる少なくとも1種であってもよい。遷移金属化合物は、上記の塩や水酸化物等であってよい。具体的には、工程S1においては、当該イオン源と当該遷移金属化合物とを各々溶液としたうえで、各々の溶液を滴下・混合することで沈殿物を得てもよい。この際、溶媒としては、例えば、水が用いられる。この際、塩基として各種ナトリウム化合物を用いてもよく、また、塩基性の調整のためにアンモニア水溶液等を加えてもよい。共沈法の場合、例えば、遷移金属化合物の水溶液と、炭酸ナトリウムの水溶液とを準備し、各々の水溶液を滴下して混合することで、第1化合物としての沈殿物が得られる。或いは、ゾルゲル法によって第1化合物を得ることも可能である。特に共沈法によれば、第1化合物として、粒子状且つ球状のものが得られ易い。尚、上述の通り、第1化合物は元素Mを含まない。本開示の製造方法においては、第1化合物の共沈合成時には元素Mを添加せず、後述の工程S2及びS3において第1化合物に対してNaドープ焼成を施す際に、元素Mをドープする。
(【0011】以降は省略されています)
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