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公開番号
2025096293
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2025050790,2022185403
出願日
2025-03-25,2022-11-21
発明の名称
スメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータ
出願人
高知県公立大学法人
代理人
個人
,
個人
主分類
F03G
7/00 20060101AFI20250619BHJP(液体用機械または機関;風力原動機,ばね原動機,重力原動機;他類に属さない機械動力または反動推進力を発生するもの)
要約
【課題】界面力を強くでき微細物質の精密な操作に利用可能であるスメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータを提供する。
【解決手段】スメクティック液晶Sと、スメクティック液晶S中に、液体状態の等方相IPと液晶状態の液晶相SPとの界面Fを発生させる界面発生手段2と、を備えている。スメクティック液晶S中に等方相IPと液晶相SPとの界面Fを発生させれば、その界面Fによって物体を保持したり移動させたりすることが可能になる。しかも、界面力を大きくできるので、物体を保持したり移動させたりする能力を高くできる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
スメクティック液晶と、
該スメクティック液晶中に、液体状態の等方相と液晶状態の液晶相との界面を発生させる界面発生手段と、を備えており、
前記界面発生手段は、
上部に液晶相、下部に等方相、両者の間に界面を発生させる機能を有している
ことを特徴とするスメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータ。
続きを表示(約 210 文字)
【請求項2】
前記界面発生手段は、
前記スメクティック液晶の界面を上下方向に移動させる機能を有している
ことを特徴とする請求項1記載のスメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータ。
【請求項3】
前記スメクティック液晶が、4-cyano-4’-dodecybiphenylである
ことを特徴とする請求項1または2記載のスメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、スメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータに関する。さらに詳しくは、スメクティック液晶と等方相の界面における界面力を利用したマイクロマニピュレータに関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
液晶性の物質は、分子が等方(無秩序)となった液体状態(等方相)と、分子が一定の方向に配向した液晶状態(液晶相)を取ることができ、等方相と液晶相とが液晶相とが界面を挟んで同時に存在する状態を取ることができる。かかる界面では、マイクロスケールの物体を液晶相から等方相に排除しようとする力(以下単に界面力という場合がある)が発生する。例えば、ネマティック液晶相と等方相との間に発生する界面力は、ネマティック液晶相領域の分子配向場の乱れから生じ、ネマティック液晶相領域はマイクロスケールの物体を等方相領域へ排除するように働く。
【0003】
かかるネマティック液晶相と等方相との間に発生する界面力を利用した技術として、特許文献1の技術が開発されている。具体的には、4-pentyl-4’-cyanobiphenyl等のネマティック液晶中に温度勾配を発生させることによって液晶相と等方相の界面(相転移領域)を形成し、ネマティック液晶中の温度勾配を変化させて界面移動させることによって、ネマティック液晶中の物体を相転移領域とともに移動させることができる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-71300号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年、生体細胞や微小粒子などの微細物質の精密な操作を行う技術として、MEMSを利用した技術が開発されているが、これらの技術でも微細物質の精密な操作には十分とはいえず、より適切に微細物質の精密な操作を行う技術が求められている。
【0006】
例えば、特許文献1の技術のように液体-液晶間相転移を利用する方法を微細物質の精密な操作に利用することも有力である。しかし、特許文献1に開示されているネマティック液晶は、棒状(あるいは円盤状)の分子が配向秩序を持つが、位置の秩序は持たないという性質を有するので界面力が比較的弱い。より界面力の強いものが得られれば、微細物質の精密な操作する上では好ましい。
【0007】
本発明は上記事情に鑑み、界面力を強くでき微細物質の精密な操作に利用可能であるスメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
第1発明のスメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータは、スメクティック液晶と、該スメクティック液晶中に、液体状態の等方相と液晶状態の液晶相との界面を発生させる界面発生手段と、を備えており、前記界面発生手段は、上部に液晶相、下部に等方相、両者の間に界面を発生させる機能を有していることを特徴とする。
第2発明のスメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータは、第1発明において、前記界面発生手段は、前記スメクティック液晶の界面を上下方向に移動させる機能を有していることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
第1発明によれば、スメクティック液晶中に等方相と液晶相との界面を発生させれば、その界面によって物体を保持したり移動させたりすることが可能になる。
第2発明によれば、界面を移動させれば、その界面によって物体を移動させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本実施形態のスメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータ1の概略説明図であって、(A)はスメクティック液晶S上に移動部材MPが載せられている状態の概略断面図であり、(B)は移動部材MPにおける接触面の概略説明図であり、(C)はスメクティック液晶S中の温度勾配Tgを示した図である。
界面Fを移動させて移動部材MPを移動させる状況の概略説明図である。
他の実施形態のスメクティック液晶を利用したマイクロマニピュレータ1の概略説明図であって、(A)は概略側面図であり、(B)は界面Fによって微粒子が保持された状態の概略説明図であり、(C)は微粒子が界面Fを通過した状態の概略説明図である。
実験装置の概略説明図である。
(A)、(B)は実施例1(12CB)の実験結果を示した図であり、(C)、(D)は比較例1(8CB)の実験結果を示した図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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