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公開番号2025091513
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-19
出願番号2023206747
出願日2023-12-07
発明の名称便座及び便座装置
出願人株式会社LIXIL
代理人弁理士法人グランダム特許事務所
主分類A47K 13/04 20060101AFI20250612BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】着座面が硬い便座と着座面がやわらかい便座とで便蓋を共通部品にすることが可能な便座及び便座装置を提供する。
【解決手段】便座10は、便蓋30に設けられた脚部34よりもやわらかい着座面17を有し、前記着座面17のうち前記脚部34に対応する部分に凹部22が設けられている。便座装置40は、前記便座10と、脚部34を有する便蓋30と、便座10及び便蓋30を支持する支持部41と、を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
便蓋に設けられた脚部よりもやわらかい着座面を有し、前記着座面のうち前記脚部に対応する部分に凹部が設けられている、便座。
続きを表示（約 420 文字）【請求項２】
発泡樹脂製の便座本体部を有し、
便器本体の上面に沿った倒伏状態において、前記凹部と前記脚部とは接触しない、請求項１に記載の便座。
【請求項３】
前記倒伏状態と前記便器本体の上面に立ち上がった起立状態との間を回転自在であり、
前記凹部は、回転中も前記脚部と接触しない、請求項２に記載の便座。
【請求項４】
便座本体部と、
前記便座本体部の上面に設置されて着座面となる発泡樹脂製の便座カバーとを有し、
前記凹部は、前記便座カバーに設けられている、請求項１に記載の便座。
【請求項５】
前記凹部は、前記着座面の左右方向中央部に設けられている、請求項１に記載の便座。
【請求項６】
請求項１から請求項５までの何れか一項に記載の便座と、
脚部を有する便蓋と、
前記便座及び前記便蓋を支持する支持部と、を備えている、便座装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、便座及び便座装置に関する。
続きを表示（約 2,800 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、例えば下記特許文献１に記載されているように、発泡樹脂によって便座を成形することが知られている。また、便座を備えた便座装置として、例えば下記特許文献２に記載されているように、便座と、便蓋とを有するものが知られている。便座及び便蓋は、便座ボックスに対して回転自在に設けられている。便蓋は、倒伏姿勢の便座にかぶさる。便蓋は、倒伏姿勢において便座の着座面に当たる脚部を有している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
実開昭５８－４４９９５号公報
特開２０２２－６２８００号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記のような便座装置において、便座を発泡樹脂製にする場合、やわらかい着座面に便蓋の脚部が当たり、着座面に凹みが生じるおそれがある。便蓋の脚部が当たることによって着座面に凹みが生じた場合、使用者はこれを不良品であると感じるおそれがある。このため、着座面が硬い便座と、着座面がやわらかい便座とで便蓋を共通部品にすることは難しかった。
【０００５】
本開示は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、着座面が硬い便座と着座面がやわらかい便座とで便蓋を共通部品にすることが可能な便座及び便座装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示の便座は、便蓋に設けられた脚部よりもやわらかい着座面を有し、前記着座面のうち前記脚部に対応する部分に凹部が設けられているものである。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
実施形態１における便座であって、便器本体の上面に設置された状態を示す斜視図
便座及び便蓋が回転する様子を示す便座装置の断面図
便蓋が便座に支持された状態を示す便座装置の断面図
倒伏状態において上方から見た凹部を示す便座の一部拡大図
倒伏状態において後方から見た凹部を示す便座の一部拡大図
倒伏状態の凹部及び脚部を示す便座装置の一部拡大断面図
回転途中の凹部及び脚部を示す便座装置の一部拡大断面図
起立状態の凹部及び脚部を示す便座装置の一部拡大断面図
実施形態２における便座であって、便器本体の上面に設置された状態を示す斜視図
倒伏状態において上方から見た凹部を示す便座の一部拡大図
倒伏状態において後方から見た凹部を示す便座の一部拡大図
倒伏状態の凹部及び脚部を示す便座装置の一部拡大断面図
回転途中の凹部及び脚部を示す便座装置の一部拡大断面図
起立状態における凹部及び脚部を示す便座装置の一部拡大断面図
実施形態３における便座であって、便器本体の上面に設置された状態を示す斜視図
倒伏状態において上方から見た凹部を示す便座の一部拡大図
倒伏状態において後方から見た凹部を示す便座の一部拡大図
倒伏状態の凹部及び脚部を示す便座装置の一部拡大断面図
実施形態４における便座であって、便器本体の上面に設置された状態を示す斜視図
倒伏状態において上方から見た凹部を示す便座の一部拡大図
倒伏状態において後方から見た凹部を示す便座の一部拡大図
倒伏状態の凹部及び脚部を示す便座装置の一部拡大断面図
【発明を実施するための形態】
【０００８】
[１]本開示の便座は、便蓋に設けられた脚部よりもやわらかい着座面を有し、前記着座面のうち前記脚部に対応する部分に凹部が設けられているものである。このような構成によれば、やわらかい着座面に最初から凹部が設けられており、便蓋の脚部が当たることによって着座面に凹みが生じるわけではないから、使用者はこれを不良品であると感じにくい。したがって、着座面が硬い便座と、着座面がやわらかい便座とで便蓋を共通部品にできる。
[２]上記[１]に記載の便座において、発泡樹脂製の便座本体部を有し、便器本体の上面に沿った倒伏状態において、前記凹部と前記脚部とは接触しないものとしてもよい。このような構成によれば、便蓋の脚部は着座面に当たらないから、着座面に脚部が当たることによって凹みが生じることを確実に防止できる。
[３]上記[２]に記載の便座において、前記倒伏状態と前記便器本体の上面に立ち上がった起立状態との間を回転自在であり、前記凹部は、回転中も前記脚部と接触しないものとしてもよい。このような構成によれば、便座を回転する際にも便蓋の脚部は着座面に当たらないから、着座面に脚部が当たることによって凹みが生じることを確実に防止できる。
[４]上記[１]に記載の便座において、便座本体部と、前記便座本体部の上面に設置されて着座面となる発泡樹脂製の便座カバーとを有し、前記凹部は、前記便座カバーに設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、便座カバーに最初から凹部が設けられており、便蓋の脚部が当たることによって着座面に凹みが生じるわけではないから、使用者はこれを不良品であると感じにくい。したがって、着座面が硬い便座と、やわらかい便座カバーを上面に設置した便座とで便蓋を共通部品にできる。
[５]上記[１]から[４]の何れかに記載の便座において、前記凹部は、前記着座面の左右方向中央部に設けられているものとしてもよい。このような構成によれば、
便蓋の左右方向中央部に設けられた脚部によって着座面に凹みが生じることを防止できる。
[６]本開示の便座装置は、上記[１]から[５]の何れかに記載の便座と、脚部を有する便蓋と、前記便座及び前記便蓋を支持する支持部と、を備えているものである。
【０００９】
＜実施形態１＞
本実施形態における便座１０は、図１に示すように、便座装置４０に備えられている。便座装置４０は、水洗式便器４３に備えられる。水洗式便器４３は、便器本体４４と、便座装置４０とを備えている。便器本体４４は陶器製であり、便鉢部４５を有している。便座装置４０は、便座１０と、便蓋３０と、支持部４１と、を備えている。便座１０は、通常の便座よりも柔らかい着座面１７を有しており、便座１０の座り心地は快適である。
【００１０】
以下、各構成部材において、Ｘ軸方向を前方、Ｚ軸方向を上方、Ｙ軸方向を左方として説明する。便器本体４４のうち便鉢部４５が設けられている側は前側、便座装置４０が取り付けられている側は後側である。Ｚ軸は、鉛直方向に延びている。
（【００１１】以降は省略されています）

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