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公開番号
2025091485
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-19
出願番号
2023206669
出願日
2023-12-07
発明の名称
多元系合金からなる粉末及び成形体
出願人
山陽特殊製鋼株式会社
代理人
弁理士法人有古特許事務所
主分類
C22C
30/00 20060101AFI20250612BHJP(冶金;鉄または非鉄合金;合金の処理または非鉄金属の処理)
要約
【課題】混合のエントロピーΔSmixが高い合金からなり、十分な硬さを有し、かつ強度と延性とのバランスに優れた、成形体の提供。
【解決手段】成形体の材質は、多元系合金である。この合金は、
Co:5.00原子%以上35.00原子%以下、
Fe:5.00原子%以上35.00原子%以下、
Ni:5.00原子%以上35.00原子%以下、
V:20.30原子%以上35.00原子%以下、
及び
Cr:0.00原子%以上20.00原子%以下
を含有する。この合金は、Oをさらに含有する。Oの含有率は、質量基準で20ppmw以上1000ppmw以下である。この多元系合金の混合のエントロピーΔSmixは、1.30R以上である。この合金の価電子濃度VECは、7.84以上である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
その材質が多元系合金であり、
上記多元系合金が、
Co:5.00原子%以上35.00原子%以下、
Fe:5.00原子%以上35.00原子%以下、
Ni:5.00原子%以上35.00原子%以下、
V:20.30原子%以上35.00原子%以下、
Cr:0.00原子%以上20.00原子%以下
及び
不可避的不純物
を含有しており、
上記多元系合金が、Oをさらに含有しており、
Oの含有率が質量基準で20ppmw以上1000ppmw以下であり、
上記多元系合金の混合のエントロピーΔSmixが、1.30R以上であり、
上記合金の価電子濃度VECが7.84以上である粉末。
続きを表示(約 830 文字)
【請求項2】
V及びCrの合計含有率が、40.50原子%以下である、請求項1に記載の粉末。
【請求項3】
上記多元系合金が、Mo、Nb、W、Ti、Zr、Al、Mn及びSiからなる群から選択された1又は2以上の元素をさらに含有しており、
Mo、Nb、W、Ti、Zr、Al、Mn及び2Siの合計含有率が20.00原子%以下である、請求項1又は2に記載の粉末。
【請求項4】
その材質が多元系合金であり、
上記多元系合金が、
Co:5.00原子%以上35.00原子%以下、
Fe:5.00原子%以上35.00原子%以下、
Ni:5.00原子%以上35.00原子%以下、
V:20.30原子%以上35.00原子%以下、
Cr:0.00原子%以上20.00原子%以下
及び
不可避的不純物
を含有しており、
上記多元系合金が、Oをさらに含有しており、
その金属組織が、マトリックスとこのマトリックスに分散する多数の酸化物とを含んでおり、
上記酸化物の最大サイズDmaxが10.0μm以下であり、
上記酸化物の面積率Poが0.5%以上7.0%以下であり、
上記多元系合金の混合のエントロピーΔSmixが、1.30R以上であり、
上記多元系合金の価電子濃度VECが7.84以上である粉末冶金成形体。
【請求項5】
V及びCrの合計含有率が、40.50原子%以下である、請求項4に記載の粉末冶金成形体。
【請求項6】
上記多元系合金が、Mo、Nb、W、Ti、Zr、Al、Mn及びSiからなる群から選択された1又は2以上の元素をさらに含有しており、
Mo、Nb、W、Ti、Zr、Al、Mn及び2Siの合計含有率が20.00原子%以下である、請求項4又は5に記載の粉末冶金成形体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書は、混合のエントロピーΔSmixが大きい多元系合金からなる、粉末及び成形体を開示する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
混合のエントロピーΔSmixが高い多元系合金が、着目されている。このような合金として、ミディアムエントロピー合金及びハイエントロピー合金が、知られている。ミディアムエントロピー合金のエントロピーΔSmixは、気体定数Rの1.0倍以上である。ハイエントロピー合金のエントロピーΔSmixは、気体定数Rの1.5倍以上である。これらの多元系合金は、特徴的な力学特性を示す。
【0003】
特表2021-500469公報には、主要元素としてCo、Cr、Fe、Ni及びVを含む多元系合金が提案されている。この合金は、極低温での特性に優れている。
【0004】
特開2019-163535公報には、主要元素としてCr、Fe及びVを含む多元系合金が開示されている。この合金はさらに、Al、Si、Mn、Mo、Ti又はNiを含有する。この合金は、耐食性に優れる。
【0005】
特開2022-180747公報には、主要元素としてCo、Cr、Fe、Ni及びVを含む多元系合金が提案されている。この合金は、耐摩耗性に優れている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特表2021-500469公報
特開2019-163535公報
特開2022-180747公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特表2021-500469公報に開示された多元系合金は、低温特性の観点から、35-48原子%のFeを含有する。このFeは、低硬度の原因となりうる。この多元系合金の硬さは、不十分である。
【0008】
特開2019-163535公報に開示された多元系合金は、耐食性の観点から、20-40原子%のVを含有する。このVは、脆性相を生成させうる。この多元系合金の、強度と延性とのバランスは、不十分である。
【0009】
特開2022-180747公報に開示された多元系合金では、耐摩耗性の観点から、Vの含有率が抑制されている。この多元系合金には、強度の点で改良の余地がある。
【0010】
本出願人の意図するところは、混合のエントロピーΔSmixが高い合金からなり、十分な硬さを有し、かつ強度と延性とのバランスに優れた、成形体の提供にある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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