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公開番号2025089829
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-16
出願番号2023204731
出願日2023-12-04
発明の名称情報処理装置および情報処理方法
出願人株式会社東芝,東芝インフラシステムズ株式会社
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類H04B 17/00 20150101AFI20250609BHJP(電気通信技術)
要約【課題】アンテナにより受信した信号から関心度の高い信号を自動的に受信することができる技術を提供すること。
【解決手段】実施形態に係る情報処理装置は、アンテナから受信した信号データを取得する信号取得部と、学習データを記憶する記憶部と、信号データを画像化し、画像化した信号から個別の信号と変調種別の組を識別し、組を識別した識別に対する信頼度と、特異度を算出する識別処理部と、信頼度が所定の閾値以上であると判定された個別の信号を第1のリストに追加し、信頼度が所定の閾値未満であると判定された個別の信号を第2のリストに追加し、第1のリストを特異度基準の降順でソートし、第2のリストを信頼度基準の昇順でソートし、第1のリストおよび第2のリストから所定の数だけ選択する注目情報判定部と、信号の特異度および信頼度に基づいてアンテナの向きを算出する制御情報生成部と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
アンテナから受信した信号データを取得する信号取得部と、
過去に受信した信号データから学習された学習データを記憶する記憶部と、
前記信号データを画像化し、前記画像化した信号から個別の信号と前記個別の信号の変調種別の組を識別し、前記組を識別した識別に対する信頼性を表す信頼度と、前記学習データとの違いの大きさを表す特異度を算出する識別処理部と、
前記信頼度が所定の閾値以上であるかどうか判定し、前記所定の閾値以上であると判定された前記個別の信号を第１のリストに追加し、前記所定の閾値未満であると判定された前記個別の信号を第２のリストに追加し、前記第１のリストを特異度基準の降順でソートし、前記第２のリストを信頼度基準の昇順でソートし、前記ソートされた第１のリストおよび前記ソートされた第２のリストから先頭から順に所定の数だけ選択する注目情報判定部と、
前記選択された信号の前記特異度および前記信頼度に基づいて前記アンテナの向きを算出する制御情報生成部と、
を備える、情報処理装置。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記制御情報生成部は、前記ソートされた第１のリストから選択された信号の特異度を重みに変換する関数により重みづけして平均化した第１の項、前記ソートされた第２のリストから選択された信号の信頼度を重みに変換する関数により重みづけして平均化した第２の項に基づいて前記アンテナの向きを算出する、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項３】
前記制御情報生成部は、前記第１の項または前記第２の項のいずれをどの程度優先するかの重みにさらに基づいて前記アンテナの向きを算出する、
請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項４】
前記第１の項または前記第２の項のいずれをどの程度優先するかの重みは、ユーザにより指定された値に基づく、
請求項３に記載の情報処理装置。
【請求項５】
前記ソートされた第２のリストから選択された信号の信頼度を重みに変換する関数は、ユーザにより入力された値を射影した関数である、
請求項２に記載の情報処理装置。
【請求項６】
前記信号データを画像化することは、前記信号データをスペクトログラム化することを備える、
請求項１に記載の情報処理装置。
【請求項７】
アンテナから受信した信号データを取得することと、
過去に受信した信号データから学習された学習データを記憶することと、
前記信号データを画像化することと、
前記画像化した信号から個別の信号と前記個別の信号の変調種別の組を識別することと、
前記組を識別した識別に対する信頼性を表す信頼度と、前記学習データとの違いの大きさを表す特異度を算出することと、
前記信頼度が所定の閾値以上であるかどうか判定することと、
前記所定の閾値以上であると判定された前記個別の信号を第１のリストに追加することと、
前記所定の閾値未満であると判定された前記個別の信号を第２のリストに追加することと、
前記第１のリストを特異度基準の降順でソートすることと、
前記第２のリストを信頼度基準の昇順でソートすることと、
前記ソートされた第１のリストおよび前記ソートされた前記第２のリストから所定の数だけ選択することと、
前記選択された信号に基づいて前記アンテナの向きを算出することと、
を備える、情報処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、情報処理装置および情報処理方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
受信した無線信号の信号諸元を判定する装置が知られている。このような装置は、例えばスペクトラムの形状、ピークの有無、振幅の分散、信号帯域幅等の特徴量から信号を識別する決定論的手法を用いて、信号諸元を判定する手法がある。また、近年、サポートベクターマシンおよびニューラルネットワーク等の機械学習手法を用いて信号諸元を判定する信号諸元判定装置も提案されている。
【０００３】
例えば、特許文献１では、信号特性の違いによらずに変調方式を識別できる技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特許７２８６５７０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
一般的に、一定時間ごとにアンテナの向きを所定の間隔で動かすことで広範囲の信号の受信・蓄積を行うことができる。しかしながら、各信号の重要性は人手で確認する必要があるため、蓄積した後、人が判断しなければならず、手間が掛かるという問題がある。さらに、広範囲の信号を受信・蓄積するために多数のアンテナを運用しなくてはならないという問題がある。
【０００６】
また、特許文献１等の従来技術において、判別のもととなる信号は十分な時間蓄積されていることが前提である。特許文献１等に開示された技術は、信号の諸元は判別できるが、それらの判別結果からどの信号を優先的に受信および蓄積するかを決定することはできないという問題がある。
【０００７】
この発明は、上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、アンテナにより受信した信号から関心度の高い信号を自動的に受信することができる技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
実施形態に係る情報処理装置は、アンテナから受信した信号データを取得する信号取得部と、過去に受信した信号データから学習された学習データを記憶する記憶部と、前記信号データを画像化し、前記画像化した信号から個別の信号と前記個別の信号の変調種別の組を識別し、前記組を識別した識別に対する信頼性を表す信頼度と、前記学習データとの違いの大きさを表す特異度を算出する識別処理部と、前記信頼度が所定の閾値以上であるかどうか判定し、前記所定の閾値以上であると判定された前記個別の信号を第１のリストに追加し、前記所定の閾値未満であると判定された前記個別の信号を第２のリストに追加し、前記第１のリストを特異度基準の降順でソートし、前記第２のリストを信頼度基準の昇順でソートし、前記ソートされた第１のリストおよび前記ソートされた第２のリストから先頭から順に所定の数だけ選択する注目情報判定部と、前記選択された信号の前記特異度および前記信頼度に基づいて前記アンテナの向きを算出する制御情報生成部と、を備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、本実施形態に係る情報処理装置の概略構成の一例を示す図である。
図２は、実施形態におけるアンテナ制御動作の一例を示したフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照しながら情報処理装置および情報処理方法について詳細に説明する。なお、以下の実施形態では、同一の番号を付した部分については同様の動作を行うものとして、重ねての説明を省略する。例えば、複数の同一または類似の要素が存在する場合に、各要素を区別せずに説明するために共通の符号を用いることがあるし、各要素を区別して説明するために当該共通の符号に加えて枝番号を用いることもある。
（【００１１】以降は省略されています）

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