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公開番号2025088818
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-12
出願番号2023203546
出願日2023-12-01
発明の名称チップ抵抗器及びその製造方法並びに電子回路装置
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H01C 1/142 20060101AFI20250605BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】チップ抵抗器を含む電子回路装置の信頼性を向上させることができるチップ抵抗器を提供する。
【解決手段】チップ抵抗器1は、絶縁基板10と、抵抗体層20と、第1電極30と、第2電極40とを備える。絶縁基板10は、おもて面11と、裏面12と、第1端面13と、第2端面14とを有する。第1電極30は、第1端面電極36と、第1裏面電極33とを含む。第2電極40は、第2端面電極46と、第2裏面電極43とを含む。第1端面13は、裏面12と第1端面13との接続部15bから膨らんでいる。第2端面14は、裏面12と第2端面14との接続部16bから膨らんでいる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
おもて面と、前記おもて面とは反対側の裏面と、前記おもて面と前記裏面とに接続されている第1端面と、前記第1端面とは反対側の第2端面とを有する絶縁基板と、
前記おもて面上に配置されている抵抗体層と、
第1電極と、
第2電極とを備え、
前記第1端面と前記第2端面とは、各々、前記おもて面と前記裏面とに接続されており、
前記第1電極と前記第2電極とは、前記第1端面と前記第2端面とが互いに離間されている方向において、互いに離間されており、
前記第1電極は、前記おもて面上に配置されておりかつ前記抵抗体層に接続されている第1おもて面電極と、前記第1端面上に配置されておりかつ前記第1おもて面電極に接続されている第1端面電極と、前記裏面上に配置されておりかつ前記第1端面電極に接続されている第1裏面電極とを含み、
前記第2電極は、前記おもて面上に配置されておりかつ前記抵抗体層に接続されている第2おもて面電極と、前記第2端面上に配置されておりかつ前記第2おもて面電極に接続されている第2端面電極と、前記裏面上に配置されておりかつ前記第2端面電極に接続されている第2裏面電極とを含み、
前記第1端面は、前記裏面と前記第1端面との第1接続部から膨らんでおり、
前記第2端面は、前記裏面と前記第2端面との第2接続部から膨らんでいる、チップ抵抗器。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第1接続部における前記第1端面の第1膨らみ角度は、20°以上であり、
前記第2接続部における前記第2端面の第2膨らみ角度は、20°以上である、請求項1に記載のチップ抵抗器。
【請求項3】
前記絶縁基板の厚さに対する前記第1端面の第1膨らみ高さの比は、0.05以上であり、
前記絶縁基板の前記厚さに対する前記第1端面の第2膨らみ高さの比は、0.05以上であり、
前記絶縁基板の前記厚さは、前記おもて面と前記裏面との間の距離であり、
前記第1端面の前記第1膨らみ高さは、前記第1接続部と前記おもて面と前記第1端面との第3接続部とを結ぶ第1仮想平面からの前記第1端面の最大高さであり、
前記第2端面の前記第2膨らみ高さは、前記第2接続部と前記おもて面と前記第2端面との第4接続部とを結ぶ第2仮想平面からの前記第2端面の最大高さである、請求項1または請求項2に記載のチップ抵抗器。
【請求項4】
前記第1接続部と前記第2接続部との間の距離は、3.2mm以上である、請求項1または請求項2に記載のチップ抵抗器。
【請求項5】
前記第1裏面電極及び前記第2裏面電極は、それぞれ、前記裏面上に配置されている絶縁樹脂層と、前記絶縁樹脂層上に配置されている導電層とを含み、
前記導電層は、バインダー樹脂と、前記バインダー樹脂中に分散されている金属粒子とを含む導電材料で形成されている、請求項1または請求項2に記載のチップ抵抗器。
【請求項6】
絶縁基板を準備することを備え、前記絶縁基板は、おもて面と、前記おもて面とは反対側の裏面と、第1端面と、前記第1端面とは反対側の第2端面とを有し、前記第1端面と前記第2端面とは、各々、前記おもて面と前記裏面とに接続されており、前記第1端面は、前記裏面と前記第1端面との第1接続部から膨らんでおり、前記第2端面は、前記裏面と前記第2端面との第2接続部から膨らんでおり、
前記おもて面上に抵抗体層を形成することと、
第1電極及び第2電極を形成することとを備え、
前記第1電極と前記第2電極とは、前記第1端面と前記第2端面とが互いに離間されている方向において、互いに離間されており、
前記第1電極は、前記おもて面上に配置されておりかつ前記抵抗体層に接続されている第1おもて面電極と、前記第1端面上に配置されておりかつ前記第1おもて面電極に接続されている第1端面電極と、前記裏面上に配置されておりかつ前記第1端面電極に接続されている第1裏面電極とを含み、
前記第2電極は、前記おもて面上に配置されておりかつ前記抵抗体層に接続されている第2おもて面電極と、前記第2端面上に配置されておりかつ前記第2おもて面電極に接続されている第2端面電極と、前記裏面上に配置されておりかつ前記第2端面電極に接続されている第2裏面電極とを含む、チップ抵抗器の製造方法。
【請求項7】
前記第1電極及び前記第2電極を形成することは、スパッタ法により、前記第1端面及び前記第2端面上にそれぞれ前記第1端面電極及び前記第2端面電極を形成することを含む、請求項6に記載のチップ抵抗器の製造方法。
【請求項8】
前記第1接続部における前記第1端面の第1膨らみ角度は、20°以上であり、
前記第2接続部における前記第2端面の第2膨らみ角度は、20°以上である、請求項6または請求項7に記載のチップ抵抗器の製造方法。
【請求項9】
前記絶縁基板の厚さに対する前記第1端面の第1膨らみ高さの比は、0.05以上であり、
前記絶縁基板の前記厚さに対する前記第1端面の第2膨らみ高さの比は、0.05以上であり、
前記絶縁基板の前記厚さは、前記おもて面と前記裏面との間の距離であり、
前記第1端面の前記第1膨らみ高さは、前記第1接続部と前記おもて面と前記第1端面との第3接続部とを結ぶ第1仮想平面からの前記第1端面の最大高さであり、
前記第2端面の前記第2膨らみ高さは、前記第2接続部と前記おもて面と前記第2端面との第4接続部とを結ぶ第2仮想平面からの前記第2端面の最大高さである、請求項6または請求項7に記載のチップ抵抗器の製造方法。
【請求項10】
前記第1接続部と前記第2接続部との間の距離は、3.2mm以上である、請求項6または請求項7に記載のチップ抵抗器の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、チップ抵抗器及びその製造方法並びに電子回路装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
国際公開第2020/189217号(特許文献1)は、チップ抵抗器を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2020/189217号[概要]
【0004】
本開示の目的は、チップ抵抗器を含む電子回路装置の信頼性を向上させることができるチップ抵抗器を提供することである。
【0005】
本開示のチップ抵抗器は、絶縁基板と、抵抗体層と、第1電極と、第2電極とを備える。絶縁基板は、おもて面と、おもて面とは反対側の裏面と、第1端面と、第1端面とは反対側の第2端面とを有する。第1端面と第2端面とは、各々、おもて面と裏面とに接続されている。抵抗体層は、おもて面上に配置されている。第1電極と第2電極とは、第1端面と第2端面とが互いに離間されている方向において、互いに離間されている。第1電極は、第1おもて面電極と、第1端面電極と、第1裏面電極とを含む。第1おもて面電極は、おもて面上に配置されており、かつ、抵抗体層に接続されている。第1端面電極は、第1端面上に配置されており、かつ、第1おもて面電極に接続されている。第1裏面電極は、裏面上に配置されており、かつ、第1端面電極に接続されている。第2電極は、第2おもて面電極と、第2端面電極と、第2裏面電極とを含む。第2おもて面電極は、おもて面上に配置されており、かつ、抵抗体層に接続されている。第2端面電極は、第2端面上に配置されており、かつ、第2おもて面電極に接続されている。第2裏面電極は、裏面上に配置されており、かつ、第2端面電極に接続されている。第1端面は、裏面と第1端面との第1接続部から膨らんでいる。第2端面は、裏面と第2端面との第2接続部から膨らんでいる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、実施の形態のチップ抵抗器の概略平面図である。
図2は、実施の形態のチップ抵抗器の、図1に示される断面線II-IIにおける概略断面図である。
図3は、実施の形態のチップ抵抗器の絶縁基板の概略部分拡大断面図である。
図4は、実施の形態のチップ抵抗器の概略底面図である。
図5は、実施の形態の電子回路装置の概略断面図である。
図6は、実施の形態のチップ抵抗器の製造方法の一工程を示す概略断面図である。
図7は、実施の形態のチップ抵抗器の製造方法における、図6に示す工程の次工程を示す概略断面図である。
図8は、実施の形態のチップ抵抗器の製造方法における、図7に示す工程の次工程を示す概略断面図である。
図9は、実施の形態のチップ抵抗器の製造方法における、図8に示す工程の次工程を示す概略断面図である。
図10は、実施の形態のチップ抵抗器の製造方法における、図9に示す工程の次工程を示す概略断面図である。
図11は、実施の形態のチップ抵抗器の製造方法における、図10に示す工程の次工程を示す概略断面図である。
図12は、実施の形態のチップ抵抗器の製造方法における、図11に示す工程の次工程を示す概略断面図である。
図13は、実施の形態のチップ抵抗器の製造方法における、図12に示す工程の次工程を示す概略断面図である。
図14は、第1比較例の電子回路装置の接合部材の応力分布を示す図である。
図15は、実施例の電子回路装置の接合部材の応力分布を示す図である。[詳細な説明]
【0007】
図面に基づいて本開示の実施の形態の詳細について説明する。なお、以下の図面において同一または相当する部分には同一の参照番号を付し、その説明は繰返さない。以下に記載する実施の形態の少なくとも一部の構成を任意に組み合わせてもよい。
【0008】
図1から図4を参照して、実施の形態のチップ抵抗器1を説明する。チップ抵抗器1は、絶縁基板10と、抵抗体層20と、第1電極30と、第2電極40とを主に備える。チップ抵抗器1は、保護層24とをさらに備えてもよい。図1及び図4では、便宜上、第1電極30の一部、第2電極40の一部及び保護層24の図示が省略されている。
【0009】
絶縁基板10は、アルミナ(Al
2

3
)のような絶縁材料で形成されている。絶縁基板10は、おもて面11と、おもて面11とは反対側の裏面12と、第1端面13と、第1端面13とは反対側の第2端面14とを有する。
【0010】
おもて面11と裏面12とは、各々、x方向と、x方向に垂直なy方向とに沿って延在している。x方向は、絶縁基板10の長手方向である。y方向は、絶縁基板10の短手方向である。おもて面11と裏面12とは、x方向及びy方向に垂直なz方向において互いに離間されている。z方向は、絶縁基板10の厚さ方向である。おもて面11と裏面12とは、絶縁基板10の厚さ方向の両端面である。図5に示されるように、チップ抵抗器1が回路基板50に実装される際、裏面12は回路基板50に面する。絶縁基板10の厚さtは、おもて面11と裏面12との間の距離であり、例えば、0.5mm以上1.0mm以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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