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公開番号2025087516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023202223
出願日2023-11-29
発明の名称ステータ
出願人株式会社デンソー
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類H02K 3/34 20060101AFI20250603BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】ステータの大型化を抑制しつつ、巻線に対する絶縁性を確保できるステータを提供する
【解決手段】ステータ(10)は、放射状に延びる複数のティース部(26)を有するステータコア(28)と、ステータコアに装着された樹脂製のインシュレータ(16)と、複数のティース部にインシュレータを介して巻回された巻線(18)とを備え、インシュレータは、ティース部に装着された本体部(34)と、本体部からステータコアの周方向の一方側に延出し、巻線とティース部の先端部(26B)との間に位置する第1延出部(38L)と、本体部からステータコアの周方向の他方側に延出し、巻線とティース部の先端部との間に位置する第2延出部(38R)とを有し、隣り合うティース部の一方に対応する第1延出部と、隣り合うティース部の他方に対応する第2延出部とは、ステータコアの周方向にオーバーラップするオーバーラップ部(46L、46R)を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
環状を成す環状部(30)と、環状部から放射状に延びる複数のティース部(26)とを有するステータコア(28)と、
前記ステータコアに装着された樹脂製のインシュレータ(16)と、
前記複数のティース部に前記インシュレータを介して巻回された巻線(18)と、
を備え、
前記インシュレータは、
前記ティース部に装着された本体部(34)と、
前記本体部から前記ステータコアの周方向の一方側に延出し、前記巻線と前記ティース部の先端部(26B)との間に位置する第1延出部(38L)と、
前記本体部から前記ステータコアの周方向の他方側に延出し、前記巻線と前記ティース部の先端部との間に位置する第2延出部(38R)と、
を有し、
前記複数のティース部のうち隣り合うティース部の一方に対応する前記第1延出部と、前記複数のティース部のうち隣り合うティース部の他方に対応する前記第2延出部とは、前記ステータコアの周方向にオーバーラップするオーバーラップ部(46L、46R)を有する、
ステータ(10)。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1延出部には、前記第1延出部の延出端部に開口する第1スリット(58L)が形成され、
前記第2延出部には、前記第2延出部の延出端部に開口する第2スリット(58R)が形成されている、
請求項1に記載のステータ。
【請求項3】
前記複数のティース部のうち隣り合うティース部の一方に対応する前記第1スリットと、前記複数のティース部のうち隣り合うティース部の他方に対応する前記第2スリットには、絶縁体(60)が挿入されている、
請求項2に記載のステータ。
【請求項4】
前記インシュレータは、
前記第1延出部の延出端部から前記環状部側に向けて延びる第1折曲部(62)と、
前記第2延出部の延出端部から前記環状部側に向けて延びる第2折曲部(62)と、
有する、
請求項1に記載のステータ。
【請求項5】
前記インシュレータは、前記本体部から前記ステータコアの周方向に延出し、前記巻線と前記環状部との間に位置する隔壁部(36)を有し、
前記隔壁部と前記環状部との間には、溝(42)が設けられている、
請求項1に記載のステータ(10)。
【請求項6】
前記環状部は、前記隔壁部と対向する対向面(24A)を有し、
前記対向面は、前記ステータコアの周方向に沿って前記ティース部から遠ざかる側に向かうに従って前記隔壁部側へ向かう傾斜面又は湾曲面によって形成されている、
請求項5に記載のステータ。
【請求項7】
前記隔壁部の延出端部(36A)は、前記ステータコアの軸方向から見て前記巻線の外径部(20A)よりも前記本体部側に位置する、
請求項5に記載のステータ。
【請求項8】
前記インシュレータは、
前記本体部から前記ステータコアの周方向の一方側に延出する前記隔壁部としての第1隔壁部(36L)と、
前記本体部から前記ステータコアの周方向の他方側に延出する前記隔壁部としての第2隔壁部(36R)と、
を有し、
前記複数のティース部のうち隣り合うティース部の一方に対応する前記第1隔壁部と、前記複数のティース部のうち隣り合うティース部の他方に対応する前記第2隔壁部とは、前記ステータコアの周方向にオーバーラップするオーバーラップ部(48L、48R)を有する、
請求項5に記載のステータ。
【請求項9】
前記隔壁部の延出端部には、絶縁部(50)が設けられており、
前記絶縁部は、前記隔壁部の延出端部に対して前記ステータコアの径方向内側に突出する突出部(50A)を有する、
請求項5に記載のステータ。
【請求項10】
前記環状部は、前記隔壁部と対向する対向面を有し、
前記対向面のうち前記隔壁部の延出端部と対応する面(24A1)は、前記ステータコアの周方向に沿って前記ティース部から遠ざかる側に向かうに従って前記隔壁部とは反対側へ向かう傾斜面又は湾曲面によって形成されている、
請求項5に記載のステータ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、ステータに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、固定子鉄心が、コイルを巻回す複数のスロットを周方向に形成する複数のティースで構成されたティース鉄心と、このティース鉄心が内嵌めされるヨーク鉄心によって構成され、ティース鉄心が絶縁体でできたインシュレータで保持された電動機であって、スロットにティースに沿った形状に加工した絶縁フィルムを介在させるとともに、この絶縁フィルムのヨーク鉄心とスロットに巻回されたコイルとの間の部分を、絶縁フィルムの両端に形成した二つの曲げフラップの重ね折りにより絶縁した電動機が開示されている。そして、この電動機によれば、ティース鉄心のヨーク鉄心への内嵌めによって絶縁フィルムの両端の曲げフラップが重ね折りになって確実な絶縁がなされるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2005-130540号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述の従来技術では、巻線に高電圧が印加されると、絶縁フィルムに絶縁破壊が生じる虞がある。ここで、高電圧に耐えられるように、インシュレータのうちのティース部と巻線との間に設けられる樹脂部の厚みを増加させることが考えられるが、このようにすると、ステータが大型化する虞がある。
【0005】
本開示の技術は、上記課題に鑑みてなされたものであって、ステータの大型化を抑制しつつ、巻線に対する絶縁性を確保できるステータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本開示の技術に係るステータ(10)は、環状を成す環状部(30)と、環状部から放射状に延びる複数のティース部(26)とを有するステータコア(28)と、前記ステータコアに装着された樹脂製のインシュレータ(16)と、前記複数のティース部に前記インシュレータを介して巻回された巻線(18)と、を備え、前記インシュレータは、前記ティース部に装着された本体部(34)と、前記本体部から前記ステータコアの周方向の一方側に延出し、前記巻線と前記ティース部の先端部(26B)との間に位置する第1延出部(38L)と、前記本体部から前記ステータコアの周方向の他方側に延出し、前記巻線と前記ティース部の先端部との間に位置する第2延出部(38R)と、を有し、前記複数のティース部のうち隣り合うティース部の一方に対応する前記第1延出部と、前記複数のティース部のうち隣り合うティース部の他方に対応する前記第2延出部とは、前記ステータコアの周方向にオーバーラップするオーバーラップ部(46L、46R)を有する。
【0007】
本開示の技術に係るステータによれば、ステータの大型化を抑制しつつ、巻線に対する絶縁性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係るステータの平面断面図である。
第1実施形態に係るステータ構成部材の要部拡大図である。
図2に示すA部の拡大図である。
図2に示すB部の拡大図である。
第1実施形態に係るステータ構成部材の第1変形例を示す要部拡大図である。
第1実施形態に係るステータ構成部材の第2変形例を示す要部拡大図である。
第2実施形態に係るステータ構成部材の要部拡大図である。
第3実施形態に係るステータ構成部材の要部拡大図である。
第4実施形態に係るステータ構成部材の要部拡大図である。
第4実施形態に係るコア部材の変形例を示す要部拡大図である。
第5実施形態に係るステータ構成部材の要部拡大図である。
第5実施形態に係るステータ構成部材の変形例を示す要部拡大図である。
第6実施形態に係るステータ構成部材の要部拡大図である。
第6実施形態に係るステータ構成部材の変形例を示す要部拡大図である。
第7実施形態に係るステータ構成部材の要部拡大図である。
第7実施形態に係るステータ構成部材の変形例を示す要部拡大図である。
第8実施形態に係るステータ構成部材の縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[第1実施形態]
はじめに、本開示の技術の第1実施形態について説明する。
【0010】
図1に示すように、第1実施形態に係るステータ10は、複数のステータ構成部材12を備える。複数のステータ構成部材12が環状に組み合わされることにより、ステータ10が構成される。図1には、ステータ10の半分の構成が示されている。ステータ10は、ブラシレスモータに適用される。ブラシレスモータは、どのような用途に使用されてもよい。ブラシレスモータとしては、例えば、ファンモータ、ポンプ駆動用モータ、及びコンプレッサ用モータ等が挙げられる。
(【0011】以降は省略されています)

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