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公開番号2025086983
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-10
出願番号2023201305
出願日2023-11-29
発明の名称蛍光X線分析装置および電源装置
出願人株式会社島津製作所
代理人弁理士法人深見特許事務所
主分類H02M 3/28 20060101AFI20250603BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】スイッチング素子とトランスの一次巻線との間の距離を保ちつつ、ターンオフサージ電圧を低減することである。
【解決手段】ターゲットに管電圧を印加する電源は、少なくとも1つのトランスと、少なくとも1つのトランスの一次側に接続されたスイッチング回路と、スイッチング回路および少なくとも1つのトランスが接続され、第1層および第2層を有する基板とを含む。少なくとも1つのトランスは、一次側において第1の一次巻線と第2の一次巻線)とを含む。第1の一次巻線とスイッチング回路とを接続する第1配線パターンは、第1層に形成される。第2の一次巻線とスイッチング回路とを接続する第2配線パターンは、第2層に形成される。第1層および第2層は、積層方向から基板を平面視した場合に、第1配線パターンの少なくとも一部が第2配線パターンと重なるように配置されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
フィラメントおよびターゲットを含み、試料に一次X線を照射するX線管球と、
前記試料から発生する二次X線を検出する検出器と、
前記ターゲットに管電圧を印加する電源とを備え、
前記電源は、
少なくとも1つのトランスと、
前記少なくとも1つのトランスの一次側に接続されたスイッチング回路と、
前記スイッチング回路および前記少なくとも1つのトランスが接続され、第1層および第2層を有する基板とを含み、
前記少なくとも1つのトランスは、前記一次側において第1の一次巻線と第2の一次巻線とを含み、
前記第1の一次巻線と前記スイッチング回路とを接続する第1配線パターンは、前記第1層に形成され、
前記第2の一次巻線と前記スイッチング回路とを接続する第2配線パターンは、前記第2層に形成され、
前記第1層および前記第2層は、積層方向から前記基板を平面視した場合に、前記第1配線パターンの少なくとも一部が前記第2配線パターンと重なるように配置されている、蛍光X線分析装置。
続きを表示(約 980 文字)【請求項2】
前記第1層は、前記積層方向において前記第2層と隣接する層である、請求項1に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項3】
前記スイッチング回路は、
前記第1配線パターンによって前記第1の一次巻線に接続される第1スイッチング素子と、
前記第2配線パターンによって前記第2の一次巻線に接続される第2スイッチング素子とを含む、請求項1または請求項2に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項4】
前記電源は、
前記第1の一次巻線と前記第1スイッチング素子とに接続されている第1スナバ回路と、
前記第2の一次巻線と前記第2スイッチング素子とに接続されている第2スナバ回路とをさらに有する、請求項3に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項5】
前記少なくとも1つのトランスは、第1トランスと、第2トランスとを含み、
前記第1トランスにおける前記第1配線パターンおよび前記第2トランスにおける前記第1配線パターンは、同一の前記第1層に形成され、
前記第1トランスにおける前記第2配線パターンおよび前記第2トランスにおける前記第2配線パターンは、同一の前記第2層に形成されている、請求項1または請求項2に記載の蛍光X線分析装置。
【請求項6】
X線管球に配置されるターゲットに管電圧を印加する電源装置であって、
前記電源装置は、
少なくとも1つのトランスと、
前記少なくとも1つのトランスの一次側に接続されたスイッチング回路と、
前記スイッチング回路および前記少なくとも1つのトランスが接続され、第1層および第2層を有する基板とを含み、
前記少なくとも1つのトランスは、前記一次側において第1の一次巻線と第2の一次巻線とを含み、
前記第1の一次巻線と前記スイッチング回路とを接続する第1配線パターンは、前記第1層に形成され、
前記第2の一次巻線と前記スイッチング回路とを接続する第2配線パターンは、前記第2層に形成され、
前記第1層および前記第2層は、積層方向から前記基板を平面視した場合に、前記第1配線パターンの少なくとも一部が前記第2配線パターンと重なるように配置されている、電源装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、蛍光X線分析装置および電源装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、試料にX線を照射して当該試料の分析を行う手法において、X線発生装置が用いられている。X線発生装置では、カソード電極とターゲット電極との間に管電圧と呼ばれる高電圧が印加されることでX線を発生させる。X線発生装置では、電圧の昇圧のために、特許文献1(特開2013-187929号公報)に記載されているようなコンバータが用いられる場合がある。たとえば、特許文献2(特開2010-212072号公報)には、DC/DCコンバータを用いてX線を発生させるX線発生装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-187929号公報
特開2010-212072号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コンバータ内においてMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)などのスイッチング素子が用いられる場合、スイッチング素子がオン状態からオフ状態に制御されるときにサージ電圧が発生することがある。サージ電圧がスイッチング素子の定格電圧値を超える場合、スイッチング素子は破損し得る。定格電圧値の高いスイッチング素子を用いればサージ電圧による故障の発生を抑制できるが、コストが増大してしまう。
【0005】
発生するサージ電圧の大きさは、スイッチング素子を含む一巡の経路のループインダクタンスの大きさによって変化する。たとえば、特許文献1に記載されている電源装置において、スイッチング素子とトランスの一次巻線との間のインダクタンス成分を小さくすれば、発生するサージ電圧は小さくなる。すなわち、スイッチング素子から一次巻線までの配線の長さを短くすれば、発生するサージ電圧の大きさを小さくすることができる。
【0006】
しかしながら、スイッチング素子およびトランスの一次巻線は、共に発熱素子であり、スイッチング素子とトランスの一次巻線との間の物理的な距離が小さくなると、発熱素子が密集することとなり、電源装置の温度が上昇してしまう。
【0007】
本開示は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、スイッチング素子とトランスの一次巻線との間の距離を保ちつつ、ターンオフサージ電圧を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の一態様に従う蛍光X線分析装置は、フィラメントおよびターゲットを含み、試料に一次X線を照射するX線管球と、試料から発生する二次X線を検出する検出器と、ターゲットに管電圧を印加する電源とを備える。電源は、少なくとも1つのトランスと、少なくとも1つのトランスの一次側に接続されたスイッチング回路と、スイッチング回路および少なくとも1つのトランスが接続され、第1層および第2層を有する基板とを含み、少なくとも1つのトランスは、一次側において第1の一次巻線と第2の一次巻線とを含み、第1の一次巻線とスイッチング回路とを接続する第1配線パターンは、第1層に形成され、第2の一次巻線とスイッチング回路とを接続する第2配線パターンは、第2層に形成され、第1層および第2層は、積層方向から基板を平面視した場合に、第1配線パターンの少なくとも一部が第2配線パターンと重なるように配置されている。
【0009】
本開示のある局面に従う電源装置は、X線管球に配置されるターゲットに管電圧を印加する電源装置であって、電源装置は、少なくとも1つのトランスと、少なくとも1つのトランスの一次側に接続されたスイッチング回路と、スイッチング回路および少なくとも1つのトランスが接続され、第1層および第2層を有する基板とを含み、少なくとも1つのトランスは、一次側において第1の一次巻線と第2の一次巻線とを含み、第1の一次巻線とスイッチング回路とを接続する第1配線パターンは、第1層に形成され、第2の一次巻線とスイッチング回路とを接続する第2配線パターンは、第2層に形成され、第1層および第2層は、積層方向から基板を平面視した場合に、第1配線パターンの少なくとも一部が第2配線パターンと重なるように配置されている。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、スイッチング素子とトランスの一次巻線との間の距離を保ちつつ、ターンオフサージ電圧を低減できる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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