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公開番号2025086648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200771
出願日2023-11-28
発明の名称クロスフローファン及び空気調和機
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類F04D 29/30 20060101AFI20250602BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】騒音を低減できるクロスフローファンを提供する。
【解決手段】クロスフローファン(101)は、羽根車(30)を複数備える。羽根車は、複数の翼(31)を周方向に配列している。それぞれの翼は、負圧面(31a)と、圧力面(31b)と、外周側先端部(31c)と、を有する。圧力面側外周端(31e)の位置は、回転軸方向に沿って、周方向の変化及び回転方向の変化を周期的に繰り返す。圧力面側外周端の位置は、周方向の変化において周方向に窪む周方向凹部位置Cと、周方向に突出する周方向凸部位置Bと、を通る。圧力面の曲率は、翼の中央に対して外周側において、圧力面側外周端の位置に追随して周期的に変化する。周方向凹部における圧力面側外周端の位置は、外接部(31f)に対して回転方向前側に位置する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
複数の翼(31)を周方向に配列した羽根車(30)を複数備える円筒状のクロスフローファン(101)であって、
それぞれの翼は、
回転方向と反対の側に配置され前記回転方向の反対方向にふくらむ曲面である負圧面(31a)と、
前記回転方向側に配置され前記回転方向の反対方向にへこむ曲面である圧力面(31b)と、
前記負圧面と前記圧力面とを繋ぐ外周側先端部(31c)と、
を有し、
前記圧力面と前記外周側先端部とは、圧力面側外周端(31e)において接続し、
前記負圧面と前記外周側先端部とは、前記外周側先端部と前記翼の仮想外接円(30a)とが接する部分である外接部(31f)において接続し、
前記圧力面側外周端の位置は、回転軸方向に沿って、周方向の変化及び前記回転方向の変化を周期的に繰り返し、
前記圧力面側外周端の位置は、前記周方向の変化において周方向に窪む周方向凹部位置(C)と、前記周方向に突出する周方向凸部位置(B)と、を通り、
前記圧力面の曲率は、前記翼の中央に対して外周側において、前記圧力面側外周端の位置に追随して周期的に変化し、
前記周方向凹部における前記圧力面側外周端の位置は、前記外接部に対して回転方向前側に位置する、
クロスフローファン。
続きを表示(約 1,600 文字)【請求項2】
複数の翼(31)を周方向に配列した羽根車(30)を複数備える円筒状のクロスフローファン(101)であって、
それぞれの翼は、
回転方向と反対の側に配置され前記回転方向の反対方向にふくらむ曲面である負圧面(31a)と、
前記回転方向側に配置され前記回転方向の反対方向にへこむ曲面である圧力面(31b)と、
前記負圧面と前記圧力面とを外周側において繋ぐ外周側先端部(31c)と、
を有し、
前記圧力面と前記外周側先端部とは、圧力面側外周端(31e)において接続し、
前記負圧面と前記外周側先端部とは、前記外周側先端部と前記翼の仮想外接円とが接する部分である外接部(31f)において接続し、
前記外周側先端部の位置は、回転軸方向に沿って、周方向の変化及び前記回転方向の変化を周期的に繰り返し、
前記外周側先端部の位置は、前記周方向の変化において周方向に窪む周方向凹部位置(C)と、前記周方向に突出する周方向凸部位置(B)と、を通り、
前記外周側先端部に接続する前記圧力面および前記負圧面の曲率は、前記翼の中央に対して外周側において、前記外周側先端部に追随して周期的に変化し、
前記周方向凹部における前記圧力面側外周端の位置は、前記周方向凸部における前記外接部に対して回転方向前側に位置し、
前記圧力面側の周方向における凹凸の高さと、前記負圧面側の周方向における凹凸の高さと、は等しい、
クロスフローファン。
【請求項3】
複数の翼(31)を周方向に配列した羽根車(30)を複数備える円筒状のクロスフローファン(101)であって、
それぞれの翼は、
回転方向と反対の側に配置され前記回転方向の反対方向にふくらむ曲面である負圧面(31a)と、
前記回転方向側に配置され前記回転方向の反対方向にへこむ曲面である圧力面(31b)と、
前記負圧面と前記圧力面とを外周側において繋ぐ外周側先端部(31c)と、
を有し、
回転軸方向におけるそれぞれの翼断面の周方向位置は、前記翼の取付角度は変えずに、前記回転軸方向に沿って周期的に繰り返し変化し、
回転軸方向視において、周期の山となる断面である凸部断面(B断面)と、前記周期の谷となる断面である凹部断面(C断面)と、は、部分的に重なり合う、
クロスフローファン。
【請求項4】
吹出し風速は、均一である、
請求項1~請求項3に記載のクロスフローファン。
【請求項5】
前記回転軸方向に沿った変化の周期は、波型である、
請求項1~請求項3に記載のクロスフローファン。
【請求項6】
前記翼は、前記負圧面と前記圧力面とを内周側において繋ぐ内周側先端部(31d)を有し、
前記波の高さHと、前記外周側先端部及び前記内周側先端部の間の距離である翼弦長Lと、の比率H/Lは、0.041以下である、
請求項5に記載のクロスフローファン。
【請求項7】
前記翼は、前記負圧面と前記圧力面とを内周側において繋ぐ内周側先端部を有し、
前記波の高さHと、前記外周側先端部及び前記内周側先端部の間の距離である翼弦長Lと、の比率H/Lは、0.006~0.035である、
請求項5に記載のクロスフローファン。
【請求項8】
前記波の間隔Pと前記波の高さHとの比率P/Hは、0~39である、
請求項5に記載のクロスフローファン。
【請求項9】
波の間隔Pと前記波の高さHとの比率P/Hは、7~31である、
請求項5に記載のクロスフローファン。
【請求項10】
請求項1~請求項3のいずれか1項に記載のクロスフローファンを備えた、
空気調和機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
クロスフローファン及び空気調和機に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、天井ではなく部屋の側壁に設置され、正面や上面から空気を吸い込み、空調後の空気を下部の吹出口から吹き出す空気調和機の室内ユニット(以下、空調ユニットという)が、広く普及している。例えば、特許文献1(特開昭63-124899号公報)に示されるように、空調ユニットの内部には、冷媒と空気との熱交換を担う熱交換器や、クロスフローファンが収容されている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
クロスフローファンにおいては、クロスフローファンから吹出された流体が、ケーシング等の固体壁に衝突することで騒音を発生させるという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1観点のクロスフローファンは、円筒状である。クロスフローファンは、羽根車を複数備える。羽根車は、複数の翼を周方向に配列している。それぞれの翼は、負圧面と、圧力面と、外周側先端部と、を有する。負圧面は、回転方向と反対の側に配置される。負圧面は、回転方向の反対方向にふくらむ曲面である。圧力面は、回転方向側に配置される。圧力面は、回転方向の反対方向にへこむ曲面である。外周側先端部は、負圧面と圧力面とを繋ぐ。圧力面と外周側先端部とは、圧力面側外周端において接続する。負圧面と外周側先端部とは、外接部において接続する。外接部は、外周側先端部と翼の仮想外接円とが接する部分である。圧力面側外周端の位置は、回転軸方向に沿って、周方向の変化及び回転方向の変化を周期的に繰り返す。圧力面側外周端の位置は、周方向の変化において周方向に窪む周方向凹部位置と、周方向に突出する周方向凸部位置と、を通る。圧力面の曲率は、翼の中央に対して外周側において、圧力面側外周端の位置に追随して周期的に変化する。周方向凹部における圧力面側外周端の位置は、外接部に対して回転方向前側に位置する。
【0005】
ここでは、圧力面側外周端の位置は、回転軸方向に沿って、周方向の変化及び回転方向の変化を周期的に繰り返し、周方向の変化において周方向に窪む周方向凹部位置と、周方向に突出する周方向凸部位置と、を通るため、騒音を低減することができる。
【0006】
第2観点のクロスフローファンは、円筒状である。クロスフローファンは、羽根車を複数備える。羽根車は、複数の翼を周方向に配列している。それぞれの翼は、負圧面と、圧力面と、外周側先端部と、を有する。負圧面は、回転方向と反対の側に配置される。負圧面は、回転方向の反対方向にふくらむ曲面である。圧力面は、回転方向側に配置される。圧力面は、回転方向の反対方向にへこむ曲面である。外周側先端部は、負圧面と圧力面とを繋ぐ。圧力面と外周側先端部とは、圧力面側外周端において接続する。負圧面と外周側先端部とは、外接部において接続する。外接部は、外周側先端部と翼の仮想外接円とが接する部分である。外周側先端部の位置は、回転軸方向に沿って、周方向の変化及び回転方向の変化を周期的に繰り返す。外周側先端部の位置は、周方向の変化において周方向に窪む周方向凹部位置と、周方向に突出する周方向凸部位置と、を通る。外周側先端部に接続する圧力面および負圧面の曲率は、翼の中央に対して外周側において、外周側先端部に追随して周期的に変化する。周方向凹部における圧力面側外周端の位置は、周方向凸部における外接部に対して回転方向前側に位置する。圧力面側の周方向における凹凸の高さと、負圧面側の周方向における凹凸の高さと、は等しい。
【0007】
第3観点のクロスフローファンは、円筒状である。クロスフローファンは、羽根車を複数備える。羽根車は、複数の翼を周方向に配列している。それぞれの翼は、負圧面と、圧力面と、外周側先端部と、を有する。負圧面は、回転方向と反対の側に配置される。負圧面は、回転方向の反対方向にふくらむ曲面である。圧力面は、回転方向側に配置される。圧力面は、回転方向の反対方向にへこむ曲面である。外周側先端部は、負圧面と圧力面とを繋ぐ。回転軸方向におけるそれぞれの翼断面の周方向位置は、翼の取付角度は変えずに、回転軸方向に沿って周期的に繰り返し変化する。回転軸方向視において、周期の山となる断面である凸部断面と、周期の谷となる断面である凹部断面と、は、部分的に重なり合う。
【0008】
第4観点のクロスフローファンは、第1観点から第3観点のいずれかのクロスフローファンであって、吹出し風速は、均一である。
【0009】
第5観点のクロスフローファンは、第1観点から第4観点のいずれかのクロスフローファンであって、回転軸方向に沿った変化の周期は、波型である。
【0010】
第6観点のクロスフローファンは、第1観点から第5観点のいずれかのクロスフローファンであって、翼は、内周側先端部を有する。内周側先端部は、負圧面と圧力面とを内周側において繋ぐ。波の高さHと、外周側先端部及び内周側先端部の間の距離である翼弦長Lと、の比率H/Lは、0.041以下である。
(【0011】以降は省略されています)

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