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公開番号2025082264
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-28
出願番号2024173828
出願日2024-10-02
発明の名称電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置
出願人キヤノン株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類G03G 5/05 20060101AFI20250521BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】高い耐久性を有し、繰り返し使用時における感度の低下が抑制され、さらに画質の安定性が高い電子写真感光体を提供する。
【解決手段】支持体及び感光層を備え、前記感光層は、バインダー樹脂、電荷発生物質、電子輸送物質、及び正孔輸送物質を含有し、前記バインダー樹脂は、特定の構造単位を有するポリアリレート樹脂を含み、前記正孔輸送物質は、特定の化合物を含む、ことを特徴とする電子写真感光体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
支持体及び感光層を備え、
前記感光層は、バインダー樹脂、電荷発生物質、電子輸送物質、及び正孔輸送物質を含有し、
前記バインダー樹脂は、下記式(1)で表される構造単位、下記式(2)で表される構造単位、下記式(3)で表される構造単位、及び下記式(4)で表される構造単位を有するポリアリレート樹脂を含み、
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前記正孔輸送物質は、下記式(5)で表される化合物を含む、
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139
(式(5)中、R

は炭素原子数2以上4以下のアルキル基を表し、Ar

は、炭素原子数1以上4以下のアルキル基を置換基として有してもよいアリール基を表す。)
ことを特徴とする電子写真感光体。
続きを表示(約 2,400 文字)【請求項2】
前記ポリアリレート樹脂を構成するジカルボン酸由来の構造単位の物質量の総和に対して、前記式(1)で表される構造単位の物質量の割合が0.30以上である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項3】
前記ポリアリレート樹脂において、前記ポリアリレート樹脂を構成する構造単位の物質量の総和に対する、式(1)で表される構造単位の物質量の割合をM1とし、式(2)で表される構造単位の物質量の割合をM2とし、式(3)で表される構造単位の物質量の割合をM3とし、式(4)で表される構造単位の物質量の割合をM4としたとき、
M3/(M1+M3)は、0.30以上0.70未満であり、かつ、
M2/(M2+M4)は、0.10以上0.50未満である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項4】
前記バインダー樹脂の全質量に対して、前記ポリアリレート樹脂の割合が50質量%以上である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項5】
前記正孔輸送物質の含有割合が、前記バインダー樹脂100質量部に対して、50質量部以上90質量部以下である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項6】
前記式(5)で表される化合物の物質量の割合が、前記正孔輸送物質の物質量の総和に対して、0.6以上である、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項7】
式(5)中、Ar

は、炭素原子数1以上4以下のアルキル基を置換基として有ししてもよいフェニル基を表す、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項8】
前記電荷発生物質は、チタニルフタロシアニンを含む、請求項1に記載の電子写真感光体。
【請求項9】
前記電子輸送物質は、下記式(6)で表される化合物、下記式(7)で表される化合物、下記式(8)で表される化合物、下記式(9)で表される化合物、下記式(10)で表される化合物、下記式(11)で表される化合物、及び下記式(12)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくともいずれか1つの化合物を含む、請求項1に記載の電子写真感光体。
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(式(6)中のQ

及びQ

、式(7)中のQ
11
、Q
12
、及びQ
13
、式(8)中のQ
21
、Q
22
、Q
23
、及びQ
24
、式(9)中のQ
31
及びQ
32
、式(10)中のQ
41
、Q
42
、Q
43
、及びQ
44
、式(11)中のQ
51
、Q
52
、Q
53
、Q
54
、Q
55
、及びQ
56
、並びに式(12)中のQ
61
及びQ
62
は、各々独立に、水素原子、ハロゲン原子、シアノ基、炭素原子数1以上6以下のアルキル基、炭素原子数2以上6以下のアルケニル基、炭素原子数1以上6以下のアルコキシ基、又は炭素原子数1以上6以下のアルキル基及びハロゲン原子からなる群から選択される少なくともいずれか1つの置換基で置換されていてもよい炭素原子数6以上14以下のアリール基を表し、式(11)中のY

及びY

は、各々独立に、酸素原子又は硫黄原子を表す。)
【請求項10】
前記電子輸送物質は、下記式(E-1)で表される化合物、下記式(E-2)で表される化合物、下記式(E-3)で表される化合物、下記式(E-4)で表される化合物、下記式(E-5)で表される化合物、下記式(E-6)で表される化合物、下記式(E-7)で表される化合物、及び下記式(E-8)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくともいずれか1つの化合物を含む、請求項9に記載の電子写真感光体。
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(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子写真感光体、該電子写真感光体を有するプロセスカートリッジ及び該電子写真感光体を有する電子写真装置に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、より長寿命、かつ、より高画質な画像を形成可能な電子写真装置が求められており、また、繰り返し使用時(以下、耐久後ともいう)においても出力する画質の安定性が高い装置の提供が望まれている。
電子写真装置や、電子写真装置に装着されるプロセスカートリッジに搭載される電子写真感光体としては、有機光導電性物質(電荷発生物質)を含有する有機電子写真感光体(以下、単に「電子写真感光体」あるいは「感光体」とも称する。)が用いられている。近年の電子写真装置では、上述した長寿命化へ対応するために、各種部品の耐久性を向上させる技術が提案されている。
例えば、特許文献1及び2には感光層が含有するバインダー樹脂として、耐摩耗性に優れたポリアリレート樹脂(PAR)を使用した感光体が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-49733号公報
特開2023-19706号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者らの検討によると、耐久性向上の目的でポリアリレート樹脂を使用した特許文献2に記載の感光体では、繰り返し使用時における感度の低下に改善の余地があった。
【0005】
したがって、本発明の目的は、高い耐久性を有し、繰り返し使用時における感度の低下が抑制される電子写真感光体、プロセスカートリッジ及び電子写真装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明の一観点に係る電子写真感光体は、
支持体及び感光層を備え、前記感光層は、バインダー樹脂、電荷発生物質、電子輸送物質、及び正孔輸送物質を含有し、前記バインダー樹脂は、下記式(1)で表される構造単位、下記式(2)で表される構造単位、下記式(3)で表される構造単位、及び下記式(4)で表される構造単位を有するポリアリレート樹脂を含み、
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前記正孔輸送物質は、式(5)で表される化合物を含む、
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(式(5)中、R

は炭素原子数2以上4以下のアルキル基を表し、Ar

は、炭素原子数1以上4以下のアルキル基を置換基として有してもよいアリール基を表す。)ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高い耐久性を有し、繰り返し使用時における感度の低下が抑制される電子写真感光体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に係る電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。
本発明に係る電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。
本発明に係る電子写真感光体の層構成の一例を示す図である。
本発明に係る電子写真装置の概略構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、好適な実施の形態を挙げて、本発明を詳細に説明する。
特許文献1に記載の電子写真感光体では、感光層が含有するバインダー樹脂としてポリアリレート樹脂が用いられており、耐久性が向上されている。しかし一方で、本発明者らが検討したところ、特許文献1に記載の電子写真感光体では、初期から感度が低く、繰り返し使用過程でさらに感度が低下することが分かった。これは、電子写真感光体の高い耐久性に寄与するポリアリレート樹脂は、樹脂同士の相互作用が強いため、正孔輸送物質との相溶性が低く、適切に混ざり合わない。そのため、正孔輸送物質のホール引抜き能及びホール輸送能が低下し、ホールをスムーズに流すことができず、感度が低下していると考えられる。また、特許文献1に記載の電子写真感光体では、繰り返し使用を通して、画像不良の1つである画像流れが発生しやすいことが分かった。これは、ポリアリレート樹脂を含有する感光層が高い耐摩耗性を有するため、感光体表面に発生した放電生成物がクリーニングプロセスで適切に除去できていないことが原因であると本発明者らは推測している。
【0010】
本発明者らは、上記推測に基づいて、感光層が含有するバインダー樹脂としてポリアリレート樹脂を用いた高耐久の電子写真感光体において、繰り返し使用過程で感度を高く保ち、画像流れの発生を抑制する手段を種々検討した結果、本発明を見出すに至った。
すなわち、本発明に係る電子写真感光体は、支持体及び感光層を備え、前記感光層は、バインダー樹脂、電荷発生物質、電子輸送物質、及び正孔輸送物質を含有する。そして、前記バインダー樹脂は、下記式(1)で表される構造単位、下記式(2)で表される構造単位、下記式(3)で表される構造単位、及び下記式(4)で表される構造単位を有するポリアリレート樹脂を含む。
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また、前記正孔輸送物質は、下記式(5)で表される化合物を含む。
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139
(式(5)中、R

は炭素原子数2以上4以下のアルキル基を表し、Ar

は、炭素原子数1以上4以下のアルキル基を置換基として有してもよいアリール基を表す。)
(【0011】以降は省略されています)

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