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公開番号
2025059256
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169230
出願日
2023-09-29
発明の名称
混紡糸および混紡糸製造方法
出願人
倉敷紡績株式会社
代理人
個人
主分類
D02G
3/04 20060101AFI20250403BHJP(糸;糸またはロープの機械的な仕上げ;整経またはビーム巻き取り)
要約
【課題】獣毛100%の、または100%に近い製品を製造可能で、スナールの発生しにくい混紡糸を提供する。
【解決手段】獣毛繊維と溶解温度が60℃以上である水溶性ビニロン繊維を含み、英式綿番手が5~40番手であり、撚り係数が3.0~6.0であり、スナール指数が6.5以下であることを特徴とする混紡糸。好ましくは、前記獣毛繊維が羊毛である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
獣毛繊維と溶解温度が60℃以上である水溶性ビニロン繊維を含み、
英式綿番手が5~40番手であり、
撚り係数が3.0~6.0であり、
スナール指数が6.5以下であることを特徴とする
混紡糸。
続きを表示(約 330 文字)
【請求項2】
前記獣毛繊維が羊毛である、
請求項1に記載の混紡糸。
【請求項3】
前記獣毛繊維の質量割合が70%以上であり、
前記水溶性ビニロン繊維の質量割合が10%以上である、
請求項1に記載の混紡糸。
【請求項4】
前記水溶性ビニロン繊維の溶解温度が75℃以上である、
請求項1に記載の混紡糸。
【請求項5】
獣毛繊維と溶解温度が60℃以上である水溶性ビニロン繊維を、英式綿番手が5~40番手、撚り係数が3.0~6.0で混紡する工程と、
40℃以上、かつ前記水溶性ビニロン繊維の溶解温度-20℃以下の温度でヒートセットする工程と、
を有する混紡糸製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、羊毛等の獣毛と水溶性ビニロンの混紡糸に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
羊毛等の獣毛繊維は、特有の風合いを有し、保温性に優れることから、衣料用繊維として古くから用いられてきた。近年では、より柔軟で軽い衣料用に、細番手のウールの需要が伸びている。しかしウールを糸に紡ぐ場合、撚りが弱いと糸にならず、撚りが強いとスナールが発生しやすいという問題があった。特に、ウールを細い糸に紡ぐ場合にはスナールの発生が大きな問題となっていた。スナールは糸の撚りが緩んで生じるループ状の縮れで、紡績後のチーズやコーンへの巻き直し、編み立て等の際に発生しやすい。スナールの発生しやすさは、スナール指数(クリンゲル係数とも呼ばれる)によって評価することができる。スナール指数が大きいほど、糸の内部応力が大きく、スナールが発生しやすい。
【0003】
スナールの発生を防止する方法として、羊毛と合成繊維を混紡して、ヒートセットによって形状を安定化させることが行われている。しかし、この方法は、毛100%の商品が望まれる場合には採用できない。
【0004】
一方、嵩高で手ざわりが柔らかい、ウール100%の製品を製造する方法として、羊毛と水溶性ビニロン繊維を混紡して、編織後に水溶性ビニロンを溶解除去することが行われている。例えば、特許文献1には、獣毛を水溶性ポリビニルアルコール系合成繊維(水溶性ビニロン繊維)と混紡して、製編織後に水溶性繊維を溶解除去することにより、手ざわりがソフトで嵩高性に富む毛100%の編織物を製造する方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開昭54-073968号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、水溶性ビニロンは水濡れや高温によって溶解するので、ヒートセットを行うことができず、獣毛と水溶性ビニロン繊維を混紡しても、依然としてスナールは発生しやすかった。特許文献1でもスナールの問題は言及されていない。
【0007】
本発明は、上記を考慮してなされたものであり、獣毛100%の、または100%に近い製品を製造可能で、スナールの発生しにくい混紡糸を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の混紡糸は、獣毛繊維と溶解温度が60℃以上である水溶性ビニロン繊維を含み、英式綿番手が5~40番手であり、撚り係数が3.0~6.0であり、スナール指数が6.5以下であることを特徴とする。本明細書において、スナール指数とは、JISL1095:2010に規定されたスナール指数B法によって測定する値である。
【0009】
好ましくは、上記混紡糸において、前記獣毛繊維が羊毛である。
【0010】
好ましくは、上記いずれかの混紡糸において、前記獣毛繊維の質量割合が70%以上であり、前記水溶性ビニロン繊維の質量割合が10%以上である。
(【0011】以降は省略されています)
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