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公開番号
2025009243
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-01-20
出願番号
2023112108
出願日
2023-07-07
発明の名称
製品循環支援方法及び製品循環支援システム
出願人
株式会社日立製作所
代理人
藤央弁理士法人
主分類
G06Q
10/30 20230101AFI20250110BHJP(計算;計数)
要約
【課題】製品の各個体に適用する循環シナリオの決定を支援する。
【解決手段】プロセッサと、記憶装置と、を有する計算機システムが実行する製品循環支援方法であって、記憶装置は、製品を構成する複数の部品を示す製品構成情報と、複数の部品に適用できる資源循環のための複数の循環戦略を示す循環パターン情報と、を保持し、製品循環支援方法は、プロセッサが、製品構成情報と循環パターン情報とに基づいて、製品を構成する各部品に適用する循環戦略を定めた複数の循環シナリオを生成する第1手順と、プロセッサが、複数の循環シナリオの各々を適用して製品を所定の期間使用した場合の環境負荷と、コストと、を算出する第2手順と、を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
プロセッサと、記憶装置と、を有する計算機システムが実行する製品循環支援方法であって、
前記記憶装置は、製品を構成する複数の部品を示す製品構成情報と、前記複数の部品に適用できる資源循環のための複数の循環戦略を示す循環パターン情報と、を保持し、
前記製品循環支援方法は、
前記プロセッサが、前記製品構成情報と前記循環パターン情報とに基づいて、前記製品を構成する前記各部品に適用する循環戦略を定めた複数の循環シナリオを生成する第1手順と、
前記プロセッサが、複数の前記循環シナリオの各々を適用して前記製品を所定の期間使用した場合の環境負荷と、コストと、を算出する第2手順と、を含むことを特徴とする製品循環支援方法。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の製品循環支援方法であって、
前記循環パターン情報は、前記複数の部品の各々について、適用できる循環戦略と、その循環戦略に基づく行動の時期と、の1以上の組合せを含み、
前記第1手順において、前記プロセッサは、前記循環パターン情報に基づいて、前記製品を構成する前記複数の部品の各々について、適用される循環戦略と、その循環戦略に基づく行動の時期とを決定することによって、前記循環シナリオを生成し、
前記複数の循環シナリオにおいて、少なくとも一つの前記部品について決定された前記循環戦略又はその循環戦略に基づく行動の時期が異なることを特徴とする製品循環支援方法。
【請求項3】
請求項2に記載の製品循環支援方法であって、
前記記憶装置は、前記循環戦略に基づく行動に起因する環境負荷を示す環境負荷情報と、前記循環戦略に基づく行動に起因するコストを示すコスト情報と、をさらに保持し、
前記第2手順において、前記プロセッサは、前記環境負荷情報と、前記コスト情報と、に基づいて、前記循環シナリオに基づいて定められた時期に前記循環戦略に基づく行動が行われた場合の環境負荷及びコストを算出することによって、前記環境負荷及び前記コストを算出することを特徴とする製品循環支援方法。
【請求項4】
請求項3に記載の製品循環支援方法であって、
前記記憶装置は、前記製品を構成する前記複数の部品の稼働状況を示す製品利用特性情報をさらに保持し、
前記第2手順において、前記プロセッサは、前記製品利用特性情報に基づいて、前記環境負荷及び前記コストを算出することを特徴とする製品循環支援方法。
【請求項5】
請求項4に記載の製品循環支援方法であって、
前記記憶装置は、2以上の前記部品の前記稼働状況の組合せと前記環境負荷とを対応付ける部品構成影響特性情報をさらに保持し、
前記第2手順において、前記プロセッサは、前記製品利用特性情報と、前記部品構成影響特性情報と、に基づいて、前記環境負荷を算出することを特徴とする製品循環支援方法。
【請求項6】
請求項4に記載の製品循環支援方法であって、
前記記憶装置は、前記複数の部品の各々について、稼働状況と残存価値とを対応付ける部品残存価値情報をさらに保持し、
前記第2手順において、前記プロセッサは、前記循環シナリオに基づいて定められた時期に前記循環戦略に基づいて行われる行動が前記部品の交換を含む場合に、前記製品利用特性情報と、前記部品残存価値情報と、に基づいて、交換される前記部品の残存価値を算出し、前記残存価値に基づいて前記コストを算出することを特徴とする製品循環支援方法。
【請求項7】
請求項4に記載の製品循環支援方法であって、
前記製品利用特性情報は、前記製品を構成する前記複数の部品の稼働状況として、前記製品を構成する前記複数の部品の各々の稼働時間、稼働頻度及び稼働回数の少なくともいずれかを含むことを特徴とする製品循環支援方法。
【請求項8】
請求項2に記載の製品循環支援方法であって、
前記循環パターン情報に含まれる、前記適用できる循環戦略と、その循環戦略に基づく行動の時期と、の各組合せにおいて、前記循環戦略は、利用継続、リペア、リユース、リファービッシュ、リマニュファクチャリング及びリサイクルの少なくともいずれかを含むことを特徴とする製品循環支援方法。
【請求項9】
請求項1に記載の製品循環支援方法であって、
前記記憶装置は、前記環境負荷及び前記コストに基づいて、レコメンドする前記循環シナリオを決定するレコメンドルールをさらに保持し、
前記製品循環支援方法は、前記プロセッサが、前記レコメンドルールと、算出された前記環境負荷及び前記コストと、に基づいて決定した前記循環シナリオをレコメンドする情報を出力する第3手順をさらに含むことを特徴とする製品循環支援方法。
【請求項10】
請求項9に記載の製品循環支援方法であって、
前記レコメンドルールは、前記環境負荷が最小となる前記循環シナリオをレコメンドするルール、前記コストが最小となる前記循環シナリオをレコメンドするルール、及び、前記環境負荷と前記コストとのバランスが最適となる前記循環シナリオをレコメンドするルールの少なくともいずれかを含むことを特徴とする製品循環支援方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品の循環を支援する技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
製品の環境負荷を評価する技術として、例えば特開2006-252271号公報(特許文献1)及び特開2003-203138号公報(特許文献2)に記載の技術がある。
【0003】
特許文献1には、「製品に関する資源循環をライフサイクルにわたってモデル化したライフサイクル・オプションモデルを記憶するLOM記憶部と、複数のプロセス間における製品の流れをモデル化したライフサイクル・フローモデルを記憶するLFM記憶部と、前記オプションモデル及び前記フローモデルに基づいて、資源循環を実施するときに所定の制約条件を満足するよう、前記製品に関する資源循環をモデル化したビジネス制約モデルを記憶するBCM記憶部と、前記環境負荷を算出するときの基本原単位を記憶する環境負荷記憶部と、前述の各モデルに基づいて、当該プロセスの単位期間ごとの環境負荷を集計する処理を繰り返すライフサイクル・シミュレーション部と、を備える。」と記載されている。
【0004】
特許文献2には、「リユース及びリサイクル対象に関する情報を格納し、この情報を用いて回収製品から新規生産製品に転用できるリユースおよびリサイクル対象を選択し、新規生産製品を組み立てるため選択されたリユースおよびリサイクル対象を組み合わせるライフサイクル・モデリングを行い、ライフサイクルモデルを用いてリユースおよびリサイクル対象の回収量を予測するためリユース対象となる製品の回収分布を、ニつ以上の任意形状の重ね合わせとして近似的に予測し、任意形状の少なくとも一つを製品価値寿命あるいは製品耐用寿命をピークとし、予測結果からリユース、リサイクルした場合に負担する環境影響、コストの評価を行う。」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2006-252271号公報
特開2003-203138号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、環境問題の深刻化、資源の枯渇などの要因に、産業革命4.0の推進や消費者の認識変化も伴ない、これまでの線形型の経済ではなく、環境に配慮した循環型経済システムが求められてきている。
【0007】
環境配慮することは、循環型経済(サーキュラーエコノミー)において非常に重要となる。資源の再利用や廃棄物の最小化を行うことにより、環境負荷が減少する。これは資源枯渇や大気汚染、廃棄物処理コストの増大など、さまざまな問題を防ぐことができる。
【0008】
循環には、製品をそのまま再利用するリユース、修理して再利用するリペア、再利用可能な部品を修理して再度同じ製品として別の顧客に販売するリファービッシュ、再利用可能な部品を修理して別の製品への作り変えるリマニュファクチャリング、素材のレベルまで戻すリサイクルなど、さまざまなサーキュラー戦略が存在する。
【0009】
製品の設計から利用、廃棄フェーズまでの全体ライフサイクルにおける環境負荷の影響を評価する手法として、LCA(Life cycle assessment)が用いられる。LCAは各フェーズの代表値を用いて、静的に環境負荷を評価する。
【0010】
また、評価のみではなく製品ライフサイクル全体やそれを取り巻く社会システム全体における動的な環境負荷や経済性を評価する手法として、LCS(Life cycle simulation)がある。LCSは製品ライフサイクル全体を統計モデルや数理モデルで表現し、その振舞をシミュレーションするものである。
(【0011】以降は省略されています)
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