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公開番号2025007147
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-17
出願番号2023108353
出願日2023-06-30
発明の名称シールド構造及びシールドコネクタ
出願人古河電気工業株式会社,古河AS株式会社
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H01R 13/6596 20110101AFI20250109BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】電力の出力側と入力側との間で通信に係る周波数帯のノイズを抑える。
【解決手段】シールド構造は、車両において電力が入力される入力部へ電力を供給する導体を覆い、導電性を有するシールドと、前記入力部を覆う導電性を有する筐体に前記シールドを電気的に接続する接続部と、前記シールドと前記筐体との間を絶縁する絶縁部と、を有し、前記シールドのインダクタンス成分と、前記絶縁部のキャパシタンス成分により共振回路が形成され、前記車両におけるノイズの周波数が前記共振回路の共振周波数を含む抑制帯域に含まれる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
車両において電力が入力される入力部へ電力を供給する導体を覆い、導電性を有するシールドと、
前記入力部を覆う導電性を有する筐体に前記シールドを電気的に接続する接続部と、
前記シールドと前記筐体との間を絶縁する絶縁部と、
を有し、
前記シールドのインダクタンス成分と、前記絶縁部のキャパシタンス成分により共振回路が形成され、
前記車両におけるノイズの周波数が前記共振回路の共振周波数を含む抑制帯域に含まれる
シールド構造。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記シールドにおいて前記筐体に対向する面の少なくとも一部に絶縁性を有する絶縁層が設けられている
請求項1に記載のシールド構造。
【請求項3】
少なくとも前記シールド又は前記筐体の一方が磁性体を有する請求項1に記載のシールド構造。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のシールド構造を有し、
前記導体は、前記電力の出力部に接続された第1導体と前記入力部に接続された第2導体からなり、
前記第1導体と前記第2導体とを接続する導体接続部を有する
シールドコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シールド構造及びシールドコネクタに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
車両で発生する電磁波のシールドに係る発明として、例えば特許文献1に開示された発明がある。特許文献1に開示されたシールドコネクタは、絶縁性の合成樹脂からなるハウジングと、導電性金属からなるシールドシェルを有し、シールドシェルがボルトによって金属製の筐体に固定される。また、シールドシェルは、突起を有し、この突起が筐体の凹部に嵌め入れられる。突起が筐体の凹部に挿入された状態でボルトにより筐体に固定されることにより、シールドシェルと筐体との間に隙間が発生するのが抑えられ、シールド性能の低下が防止される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-76438号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
自動車では非常に数多くの電装品が搭載されており、この電装品が通信を行う際に用いる信号の周波数も様々である。例えば、自動車で採用される通信の規格としては、LIN(Local Interconnect Network)があるが、この規格に従った通信では、kHz帯の通信周波数で通信が行われる。また、自動車で採用される通信の規格としてBluetooth(登録商標)があるが、この規格に従った通信では、GHz帯の通信周波数で通信が行われる。このように自動車においては、様々な通信周波数で通信が行われるため、電装品の接続に関係するハーネスやコネクタは、通信周波数帯に対してノイズの対策が重要となる。
【0005】
特許文献1に開示されたシールドコネクタは、シールドシェルがボルトによって金属製の筐体に固定されることにより、筐体とシールドシェルとの隙間が抑えられ、GHz帯の放射ノイズが低減される可能性があるが、GHz帯より低い周波数帯の放射ノイズに対しては、低減に寄与しないという課題がある。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、電力の出力側と入力側との間で通信に係る周波数帯のノイズを抑えることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るシールド構造は、車両において電力が入力される入力部へ電力を供給する導体を覆い、導電性を有するシールドと、前記入力部を覆う導電性を有する筐体に前記シールドを電気的に接続する接続部と、前記シールドと前記筐体との間を絶縁する絶縁部と、を有し、前記シールドのインダクタンス成分と、前記絶縁部のキャパシタンス成分により共振回路が形成され、前記車両におけるノイズの周波数が前記共振回路の共振周波数を含む抑制帯域に含まれる。
【0008】
本発明の一態様に係るシールド構造においては、前記シールドにおいて前記筐体に対向する面の少なくとも一部に絶縁性を有する絶縁層が設けられていてもよい。
【0009】
本発明の一態様に係るシールド構造は、少なくとも前記シールド又は前記筐体の一方が磁性体を有していてもよい。
【0010】
本発明に係るシールドコネクタは、上記のいずれかのシールド構造を有し、前記導体は、前記電力の出力部に接続された第1導体と前記入力部に接続された第2導体からなり、前記第1導体と前記第2導体とを接続する導体接続部を有する。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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