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公開番号2024158226
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-08
出願番号2023073246
出願日2023-04-27
発明の名称防水シート、及び防水コネクタハウジングの製造方法
出願人矢崎総業株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H01R 13/52 20060101AFI20241031BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】コネクタハウジングへの取り付けが容易であり、端子収容室内への水の侵入を抑制することが可能な防水シートを提供する。
【解決手段】防水シート1は、平面11を有する基部10と、基部10の平面11から膨出し、間隔を空けて配置された複数の膨出部20とを備え、膨出部20は、膨出部20の膨出方向とは反対側の面に設けられた凹部21を有し、膨出部20は、基部10と接続され、基部10から膨出方向に向かうにつれて膨出部20の幅が小さくなるように形成されたテーパー部22を含み、コネクタハウジング100の端子収容室102に膨出部20を挿入して端子収容室102を封じ、弾性部材によって形成されている。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
平面を有する基部と、
前記基部の平面から膨出し、間隔を空けて配置された複数の膨出部と、
を備え、
前記膨出部は、前記膨出部の膨出方向とは反対側の面に設けられた凹部を有し、
前記膨出部は、前記基部と接続され、前記基部から前記膨出方向に向かうにつれて前記膨出部の幅が小さくなるように形成されたテーパー部を含み、
コネクタハウジングの端子収容室に前記膨出部を挿入して前記端子収容室を封じ、弾性部材によって形成された防水シート。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記膨出部の形状は四角錐台である、請求項1に記載の防水シート。
【請求項3】
前記膨出部は、前記テーパー部と、前記基部とは反対側において、前記テーパー部の縁部に接続された底板部とを含み、
前記底板部は薄肉部を有し、前記薄肉部の厚さが周囲よりも薄い、請求項1又は2に記載の防水シート。
【請求項4】
前記薄肉部は、前記膨出方向に向かって窪んだ凹部が前記底板部に設けられることによって形成されている、請求項3に記載の防水シート。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の防水シートの前記テーパー部を前記コネクタハウジングの前記端子収容室の入口の縁部全体に当接させた状態で、前記膨出部を前記端子収容室に挿入する、防水コネクタハウジングの製造方法。
【請求項6】
前記基部を前記端子収容室が設けられたコネクタハウジングの端子挿入面に貼り付ける工程を含む、請求項5に記載の防水コネクタハウジングの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、防水シート、及び防水コネクタハウジングの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、車両の軽量化によって燃費を向上させる観点から、電線の導体にアルミニウムを用いる例が増加している。しかしながら、電線の導体と圧着端子との間で材質が異なると、導体と圧着端子との接合部で腐食が発生しやすくなる。そのため、自動車のエンジンルーム内のように、高い防水性が求められる場所では、防水用に専用設計されたコネクタ付き電線が用いられる。
【0003】
一方、上記のような防水コネクタは複雑であり、コストが高くなる。そのため、車室内のように、高い防水性が求められない場所では、コネクタハウジングの端子挿入面に防水カバーを接着することが知られている。特許文献1には、防水カバーの端子収容室と対応する位置にスリットからなる電線挿通部が設けられ、スリットを捲って電線端末の端子接続部が端子収容室内に挿入係止されるコネクタの防水構造が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-195166号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来技術では、防水カバーの一面に接着剤を塗布し、防水カバーをコネクタハウジングの端子挿入面に接着固定している。しかしながら、コネクタハウジングの端子挿入面には端子収容室が設けられており、端子収容室が設けられている部分においては、防水カバーを接着剤で固定できない。そのため、従来の防水カバーでは、端子収容室内が十分に密封されていないおそれがある。
【0006】
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、コネクタハウジングへの取り付けが容易であり、端子収容室内への水の侵入を抑制することが可能な防水シート、及びこれを用いた防水コネクタハウジングの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に係る防水シートは、平面を有する基部と、基部の平面から膨出し、間隔を空けて配置された複数の膨出部とを備えている。膨出部は、膨出部の膨出方向とは反対側の面に設けられた凹部を有している。膨出部は、基部と接続され、基部から膨出方向に向かうにつれて膨出部の幅が小さくなるように形成されたテーパー部を含んでいる。防水シートは、コネクタハウジングの端子収容室に膨出部を挿入して端子収容室を封じる。防水シートは、弾性部材によって形成されている。
【0008】
本発明の他の態様に係る防水コネクタハウジングの製造方法は、防水シートのテーパー部をコネクタハウジングの端子収容室の入口の縁部全体に当接させた状態で、膨出部を端子収容室に挿入する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、コネクタハウジングへの取り付けが容易であり、端子収容室内への水の侵入を抑制することが可能な防水シート、及びこれを用いた防水コネクタハウジングの製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
一実施形態に係る防水シートをコネクタハウジングの端子挿入面に取り付ける前の様子を示す斜視図である。
一実施形態に係る防水シートをコネクタハウジングの端子挿入面に取り付けた後の様子を示す斜視図である。
一実施形態に係る防水シートの一例を示す概略的な平面図である。
図3のIII-III線で切断した面における断面図である。
防水シートの薄肉部を拡大した拡大断面図である。
大判の状態で成形された防水シートの一例を示す平面図である。
大判の防水シートからのコネクタハウジングの端子挿入面に取り付ける分を切り分けた後の様子を示す平面図である。
防水シートに接着剤を塗布した状態を示す断面図である。
防水シートをコネクタハウジングの端子挿入面に取り付ける前の様子を示す断面図である。
防水シートをコネクタハウジングの端子挿入面に取り付けた後の様子を示す断面図である。
端子収容室に端子付き電線を挿入する様子を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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