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公開番号2024141232
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-10-10
出願番号2023052758
出願日2023-03-29
発明の名称電子機器、音声データ判別方法および音声データ判別プログラム
出願人ローランド株式会社
代理人弁理士法人真明センチュリー
主分類G10H 1/18 20060101AFI20241003BHJP(楽器;音響)
要約【課題】複数の入力手段からMIDI変調信号またはオーディオ信号が含まれる音声データを出力する際の処理負荷を低減できる電子機器、音声データ判別方法および音声データ判別プログラムを提供すること。
【解決手段】ディスクドライブ50、PC51及び携帯端末52(入力元)から入力された音声データにおける、左チャンネル/右チャンネルがそれぞれ入力系統に設定され、入力系統ごとに音声データの判別が順次行われる。複数の入力元の入力系統を順次切り替えて入力される信号を判別することで、全ての入力元および入力系統を同時に判別することなく、各入力元で入力される音声データを判別できる。これにより、複数の入力元から音声データとしてオーディオデータまたはPPデータ含まれるものを出力する際の処理負荷を低減できる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
左または右チャンネルの一方のチャンネルにMIDIデータを変調したMIDI変調信号が設定され他方のチャンネルにオーディオ信号が設定されたPPデータと、オーディオ信号のみで構成されたオーディオデータとのいずれかによって構成される音声データを出力する電子機器であって、
前記音声データを入力する複数の入力手段と、
複数の前記入力手段のうちの対象の入力手段を順次切り替えながら、その対象の入力手段から入力される音声データがPPデータ又はオーディオデータのいずれかであるかを判別する順次判別手段と、
前記順次判別手段によって、対象の入力手段から入力される音声データがPPデータの場合、前記PPデータにおけるMIDI変調信号を復号して出力し、前記PPデータにおけるオーディオ信号を出力するPP出力手段と、
前記順次判別手段によって、対象の入力手段から入力される音声データがオーディオデータの場合、前記オーディオデータにおけるオーディオ信号を出力するオーディオ出力手段と、を備えていることを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記PP出力手段または前記オーディオ出力手段によって音声データが出力される場合に、前記順次判別手段による判別を停止することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項3】
前記PP出力手段または前記オーディオ出力手段で出力していた音声データの、前記入力手段からの入力が途絶した場合に、再度、前記順次判別手段による判別を実行することを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項4】
前記オーディオ出力手段によるオーディオデータの出力と共に、前記音声データがPPデータであるかを判別する出力中判別手段を備え、
前記PP出力手段は、前記出力中判別手段により音声データがPPデータであると判別された場合に、前記オーディオ出力手段によるオーディオデータの出力を停止すると共に、前記PPデータにおけるMIDI変調信号を復号して出力し、前記PPデータにおけるオーディオ信号を出力するものであることを特徴とする請求項1記載の電子機器。
【請求項5】
前記MIDI変調信号は、前記MIDIデータをパルス変調した信号であり、
前記順次判別手段は、前記音声データから所定幅のパルスが連続して第1所定数検出された場合に、当該音声データがPPデータであると判別するものであり、
前記出力中判別手段は、前記音声データから所定幅のパルスが連続して第2所定数検出された場合に、当該音声データがPPデータであると判別するものであることを特徴とする請求項4記載の電子機器。
【請求項6】
前記第2所定数には、前記第1所定数よりも大きな値が設定されることを特徴とする請求項5記載の電子機器。
【請求項7】
音声データを入力する複数の入力手段を備え、左または右チャンネルの一方のチャンネルにMIDIデータを変調したMIDI変調信号が設定され他方のチャンネルにオーディオ信号が設定されたPPデータと、オーディオ信号のみで構成されたオーディオデータとのいずれかによって構成される音声データを出力する電子機器で実行される音声データ判別方法であって、
複数の前記入力手段のうちの対象の入力手段を順次切り替えながら、その対象の入力手段から入力される音声データがPPデータ又はオーディオデータのいずれかであるかを判別する順次判別ステップと、
前記順次判別ステップによって、対象の入力手段から入力される音声データがPPデータの場合、前記PPデータにおけるMIDI変調信号を復号して出力し、前記PPデータにおけるオーディオ信号を出力するPP出力ステップと、
前記順次判別ステップによって、対象の入力手段から入力される音声データがオーディオデータの場合、前記オーディオデータにおけるオーディオ信号を出力するオーディオ出力ステップと、を備えていることを特徴とする音声データ判別方法。
【請求項8】
音声データを入力する複数の入力部を備え、左または右チャンネルの一方のチャンネルにMIDIデータを変調したMIDI変調信号が設定され他方のチャンネルにオーディオ信号が設定されたPPデータと、オーディオ信号のみで構成されたオーディオデータとのいずれかによって構成される音声データを出力するコンピュータで実行される音声データ判別プログラムであって、
複数の前記入力部のうちの対象の入力部を順次切り替えながら、その対象の入力部から入力される音声データがPPデータ又はオーディオデータのいずれかであるかを判別する順次判別ステップと、
前記順次判別ステップによって、対象の入力部から入力される音声データがPPデータの場合、前記PPデータにおけるMIDI変調信号を復号して出力し、前記PPデータにおけるオーディオ信号を出力するPP出力ステップと、
前記順次判別ステップによって、対象の入力部から入力される音声データがオーディオデータの場合、前記オーディオデータにおけるオーディオ信号を出力するオーディオ出力ステップと、を前記コンピュータに実行させることを特徴とする音声データ判別プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、音声データ判別方法および音声データ判別プログラムに関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、左または右チャンネルのうちの一方のチャンネルにMIDIデータを変調したMIDI変調信号を、他方のチャンネルにオーディオ信号をそれぞれ設定した音声データであるプレイヤピアノデータ(以下「PPデータ」と略す)を音楽用CDに記録し、その音楽用CDをオーディオ再生装置30で再生することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-94593号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
音楽用CDには、音声データとしてPPデータが記録されたものの他にも、音声データとして左右のチャンネルにオーディオ信号のみが設定されたものがある。従って、オーディオ再生装置30において音楽用CDの音声データを正確に再生するためには、音楽用CDから読み取られた音声データを解析し、その音声データがPPデータによるものか又はオーディオ信号のみによるものかを判別する必要がある。
【0005】
しかしながら昨今では、音楽用CDに加え、無線通信や有線通信による複数の入力系統によって音声データが入力され、更にそれぞれの入力系統で独立して音声データが入力可能に構成される。よって、オーディオ再生装置30の入力系統からそれぞれの入力された音声データを正確に再生するには、全入力系統から入力される音声データを常に判別しなければならず、オーディオ再生装置30の処理負荷が増大するという問題点がある。
【0006】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、複数の入力手段からMIDI変調信号またはオーディオ信号が含まれる音声データを出力する際の処理負荷を低減できる電子機器、音声データ判別方法および音声データ判別プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この目的を達成するために本発明の電子機器は、左または右チャンネルの一方のチャンネルにMIDIデータを変調したMIDI変調信号が設定され他方のチャンネルにオーディオ信号が設定されたPPデータと、オーディオ信号のみで構成されたオーディオデータとのいずれかによって構成される音声データを出力するものであり、前記音声データを入力する複数の入力手段と、複数の前記入力手段のうちの対象の入力手段を順次切り替えながら、その対象の入力手段から入力される音声データがPPデータ又はオーディオデータのいずれかであるかを判別する順次判別手段と、前記順次判別手段によって、対象の入力手段から入力される音声データがPPデータの場合、前記PPデータにおけるMIDI変調信号を復号して出力し、前記PPデータにおけるオーディオ信号を出力するPP出力手段と、前記順次判別手段によって、対象の入力手段から入力される音声データがオーディオデータの場合、前記オーディオデータにおけるオーディオ信号を出力するオーディオ出力手段と、を備えている。
【0008】
本発明の音声データ判別方法は、音声データを入力する複数の入力手段を備え、左または右チャンネルの一方のチャンネルにMIDIデータを変調したMIDI変調信号が設定され他方のチャンネルにオーディオ信号が設定されたPPデータと、オーディオ信号のみで構成されたオーディオデータとのいずれかによって構成される音声データを出力する電子機器で実行される方法であり、複数の前記入力手段のうちの対象の入力手段を順次切り替えながら、その対象の入力手段から入力される音声データがPPデータ又はオーディオデータのいずれかであるかを判別する順次判別ステップと、前記順次判別ステップによって、対象の入力手段から入力される音声データがPPデータの場合、前記PPデータにおけるMIDI変調信号を復号して出力し、前記PPデータにおけるオーディオ信号を出力するPP出力ステップと、前記順次判別ステップによって、対象の入力手段から入力される音声データがオーディオデータの場合、前記オーディオデータにおけるオーディオ信号を出力するオーディオ出力ステップと、を備えている。
【0009】
また本発明の音声データ判別プログラムは、音声データを入力する複数の入力部を備え、左または右チャンネルの一方のチャンネルにMIDIデータを変調したMIDI変調信号が設定され他方のチャンネルにオーディオ信号が設定されたPPデータと、オーディオ信号のみで構成されたオーディオデータとのいずれかによって構成される音声データを出力するコンピュータで実行されるものであり、複数の前記入力部のうちの対象の入力部を順次切り替えながら、その対象の入力部から入力される音声データがPPデータ又はオーディオデータのいずれかであるかを判別する順次判別ステップと、前記順次判別ステップによって、対象の入力部から入力される音声データがPPデータの場合、前記PPデータにおけるMIDI変調信号を復号して出力し、前記PPデータにおけるオーディオ信号を出力するPP出力ステップと、前記順次判別ステップによって、対象の入力部から入力される音声データがオーディオデータの場合、前記オーディオデータにおけるオーディオ信号を出力するオーディオ出力ステップと、を前記コンピュータに実行させるものである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
電子ピアノの外観を表す図である。
音声データの判別を説明する図である。
電子ピアノの機能ブロック図である。
電子ピアノの電気的構成を示すブロック図である。
メイン処理のフローチャートである。
順次判別処理のフローチャートである。
(a)は、PPコンテンツ判別処理のフローチャートであり、(b)は、オーディオPPコンテンツ判別処理のフローチャートである。
(a)は、PPデコード処理のフローチャートであり、(b)は、オーディオ再生処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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